『音読王』(小学館)といって、英語の名文を紹介しつつ、その訳と解説を書いた本を出したことがあります。『チャタレイ夫人の恋人』といった名作が入っているのですが、例えばチャタレイ夫人の夫が戦場で負傷して送り返されてくる場面に、to
be shipped over to England again six months later, more or less in
bitsという部分があります。
最後のmore or less in bits のbitsがなかなかの曲者です。「半年後、ほとんど小片になって、またイギリスに送り還されてきた」では、なんのことだかわかりませんね。ここは想像力を働かせて、「ほとんどずたずたに引き裂かれて」といったように訳したんです。