ワーキングホリデー(ワーホリ)は、ビザさえあれば、1年間海外で自由に暮らすことのできる制度。
地元のお店で働いてみたり、英語を学んだり、長期の旅行を楽しんだりと、旅行や留学では味わうことのできない海外生活を送ることができるのが最大の魅力だ。 中には、キャリアアップに結びつくような仕事をしたり、専門的な分野についてしっかり学んだり、また、この機会にしか実現できないような冒険旅行を実現させたりと、かねてからの夢の実現に挑戦している人も。
今回は、ワーキングホリデーで1年間の海外での自由時間を手に入れ、自分だけのかけがえのない過ごし方を見つけた3人のワーホリ体験者の話を紹介しよう。

■渡航先:ニュージーランド
■現地での体験:地元のサロンで採用され、現地スタッフと一緒に働く
■渡航時期」:2005年4月から1年間
元々、海外でトリマーとして働くのが夢だったんです。日本で留学相談に行ったら、ワーキングホリデーでトリマーとして働いている人がいると聞き、「これだ!」と思いました。渡航してからすぐ語学学校に通ったので、その間に自信を持ってスムーズに英語を話せるようになったと思います。
仕事はインターネットでサロンを検索して応募、実技試験を経て採用されました。イヌたちのお手入れをするのが仕事とはいっても、実際には飼い主の希望を聞かなければならないので、それなりに英語力が必要とされます。うっかり勘違いして、カットするヘアの長さを間違えてしまったこともあるんです!
スタッフは約10人で、私以外は地元ニュージーランドの人。みんなとってもフレンドリーでいろいろと助けてくれました。つらいこともありましたが、お客様の「Good job!」のひとことで、どんな苦労もむくわれるような気がしましたね。


日本でも最近人気上昇中の、「ドッグトリマー」の仕事。シャンプー、ブラッシング、爪きり、耳掃除など、イヌの美容師・エステティシャンであると同時に、健康状態のチェックなどもする、ペットの総合アドバイザー的な存在。技術の発達した海外でスキルを身に付けて、日本で本格的にトリマーとして活躍することも可能だ。

■渡航先:オーストラリア
■現地での体験:体験セミナーを受講したのち、4週間の講座を修了。
■渡航時期:2005年9月から1年間
日本で1年間、中学・高校の教師として働いていたときに、「小さい頃から英語にふれていれば、もっと英語に興味が持てるようになるのでは」と思うようになりました。そんなときに、オーストラリアで児童英語教師の勉強ができることを知り、ワーキングホリデー中に4週間の児童英語教師の講座を受講したんです。
クラスは日本人のほかに韓国人やブラジル人もいて、国際的な雰囲気でした。4週間の講座の間に5回もプレゼンテーションがあったりと、とても活気がありましたね。先生たちはみなベテランで、学習上の相談にのってくれたり、英語の使い方で間違っているところを直してくれたりしました。
これからこの経験を生かして、日本で子どもに英語を教える仕事をしていきたいですね。それから将来は、ぜひ自分の子どもにも英語を教えたいと思います!


教室や学校で子どもたちに英語を教える「児童英語教師」は、近年日本で急速に需要が高まっている仕事。海外には児童英語教師養成のための本格的な講座があり、英語習得のための理論や実際の授業の進め方などを、実践的に学ぶことができる。

■渡航先:ニュージーランド
■現地での体験:アルバイトで資金稼ぎをしながら、ニュージーランド全土を旅行
■渡航時期:2005年10月から1年間
日本では長年看護士をしていたのですが、「ニュージーランドの雄大な自然にふれたい」と、ワーキングホリデーでニュージーランド全土の旅行に挑戦しました。英語力は、最初は簡単なあいさつができる程度だったのですが、旅行しているうちに、自分のやりたいことが言えるようになっていきました。
途中、果物の梱包をするパッキングの仕事をして旅行資金の足しにしました。パッキングは時給がよく、リンゴが食べ放題だったんですよ(笑)。
旅行中、何といっても感動したのは、氷河を歩いたこと! 世界の最南端の星空も最高でした! 日本では決して得られない体験ができて、たくさんの人の温かさにふれて、物事の考え方などが、だいぶ変わったように思います。


ワーキングホリデーは、時間を気にせずのんびり旅行できる貴重な機会でもある。オーストラリア一周、ニュージーランド全土周遊など、壮大な旅行を実践している人も多い。厳しい自然や現地の人々とのふれあいの中で、人間的に大きく成長することができそうだ。
ワーキングホリデーにはチャンスがいっぱい! こんな過ごし方も可能
- 美容師として仕事を始めて認められ、さらに仕事を続けるべく、労働ビザを申請!(カナダ)
- 得意のスポーツを生かし、子どもたちにバスケットボールを指導!(ニュージーランド)
- 語学学校修了後、学生ビザを取って専門学校でビジネス英語を学ぶ!(ニュージーランド)
- シドニーマラソンに参加、地元市民に混じって完走!(オーストラリア)
- アルバイトをして車を購入、3カ月かけてオーストラリアを一周!(オーストラリア)
ワーキングホリデーは、自分の興味のある分野の仕事に就いたり、ただ1年間のんびりしてみたり、本当にさまざまな過ごし方が可能です。ただ、英語力が足りないとできることが限られてしまうので、やはり最初は語学学校に通うなどして、英語力を伸ばすことを心がけるといいですね。その間に滞在国の事情をつかんで、3カ月くらいしたらホームステイからルームシェアへ移行したり、住み込みの仕事を探したりといったアクションを起こすといいと思います。
最近オーストラリアでは、政府が指定する季節労働などを3カ月間行って証明書をもらえば、もう1年ワーキングホリデーができる「セカンドワーキングホリデー」を始めました。仕事を選ぶときには、そんなことも参考にするといいですね。
((株)ラストリゾート留学カウンセラー 松下 さん)
ワーキングホリデー基礎知識
ワーキングホリデー制度の目的は、若者の異文化体験と国際理解の促進だ。2国間で協定を結び、お互いの若者に最長1年間の滞在を許可する。滞在期間中は、旅費を補う目的で補助的な仕事につくこともできるし、国によっては一定期間語学学校に通え、ボランティア活動に参加することもできる。多感な若い時期に様々な海外体験を積みたいという人に向いている制度だ。
日本が現在、ワーキングホリデーの協定を結んでいるのは、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、韓国、フランス、ドイツ、アイルランドの8か国。対象は、日本国籍を持ち日本に住んでいる18歳から30歳まで(一部の国は25歳まで)の、各国が定めているビザ発給条件にあてはまる人。ただし、最近はワーホリの人気は非常に高く年々締切が早まっている国もあり、抽選で限られた人にしか発給されない国もあるので、条件をクリアしているからといって申し込めば必ずビザが発給されるとは限らないので早めの情報収集が必要だ。
現地での過ごし方のプランニング、語学学校、ホームステイなどについては、下記の留学エージェントに各種サポートを依頼することができる。 海外生活サポートサービスを幅広く提供しているラストリゾートは現地にオフィスを持っているので、渡航後にも仕事や滞在先についての相談に乗ってもらうことができる。帰国後に英語力を生かした仕事に就きたいなら、帰国後の就職サポートを受けることも可能だ。
株式会社ラストリゾート
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