留学

今月の特集  


海外の大学院に留学するのと、日本の大学院に行くのと何が違うんだろう? MBAって、最近日本でも取得できるようになったけど、あえて海外に留学するメリットってあるの? 今回は大学院留学にまつわる、そんな疑問にお答えしよう。
海外の大学院には2種類ある
大学院留学のメリット
日本のMBA、海外のMBAとどこが違う? メリットとデメリット
費用はどのくらいかかる?
大学院の選び方
入学の条件と、留学準備について



大学院には、大きく分けて2種類、学術系の大学院(Graduate School)と、高度な専門知識を身に付けるプロフェッショナルスクール(Professional School)。
学術系大学院は、日本と同様に学者・研究者を養成するための機関なので、学部で勉強したことや、興味を持った分野を「さらに深く研究したい」人が入学している。

一方、法学、医学、経営学などの専門分野でスペシャリストを育成しようというのがプロフェッショナルスクール。よく知られているMBA(Master of Business Administration=経営学修士号)が取得できるのは「ビジネススクール」。ビジネススクールでは、より実践的なマネジメント知識を習得できる実践的プログラムが用意されている。エグゼクティブへのステップアップや起業・独立など、高いキャリアをめざす人が入学している。



大学院は日本にもある。そんな中、あえて海外の大学院へ留学をするメリットは何だろう? 研究テーマによって、日本よりずっと研究が進んでいて、研究者の数や教授陣も豊富な分野がある。その分野を研究したい場合は、最先端の知識が得られるという点でメリットは大きい。また、論文は当然英語で書き、学会では英語でプレゼンテーションすることになるため、研究が国際的に認知される機会が増える。さらに、世界の優秀な研究者とのネットワークもできやすい。卒業後の進路も、国際機関への就職や海外の大学で職を得るなど、活躍できる場が日本以外に広がることもメリットだ。



MBAは最近日本の大学でも取得できるようになった。にもかかわらず、あえて海外のビジネススクールに通うメリットといえば、企業経営のグローバルスタンダードをつかめること、さまざまな国のビジネスマンとネットワークを広げることができることだろう。また、日本のMBAコースはまだまだ英語での授業は少ないため、専門知識にプラスして、英語コミュニケーション能力をブラッシュアップできるのは間違いない。卒業後の進路も、留学先での企業への就職の可能性もあれば、日本に戻って外資系企業への就職、管理職へのステップ、起業など、キャリアチェンジを実現する人が多いようだ。

デメリットとしては、企業派遣制度を利用する場合を除き、会社を退職もしくは休職するかして自費留学しなければならないこと。日本には社会人が働きながら通学できるMBAコースもあるので、それと比較すると、経済的負担は大きい。また、1〜2年日本を離れることになるため、帰国後、日本のビジネスの環境の変化にキャッチアップするのに時間を要したり、退職して留学した場合は、再就職先を探さなければならない。



学術系の大学院の場合、学位取得までの期間は、修士課程(Master's Programs)2年、博士課程(Doctoral Programs)5〜8年が一般的。留学する国、公立か私立か、都市か地方か、文系か理系かなどにより、授業料は大きな開きがあるが、学費のみで1年間70万〜250万円。これに加え、生活費、渡航費などもかかる。

ビジネススクールの場合、卒業までの期間は1〜2年。欧州はINSEAD(欧州経営大学院)、IMD(国際経営開発研究所)をはじめほとんどのビジネススクールが1年だが、アメリカではほとんどが2年制。アメリカのMBAの場合、1年間で授業料だけで大体200〜450万円かかる。

企業派遣制度を利用する以外は、どちらの場合もかなりの額を投資することは覚悟したほうがよく、私費の場合、財政計画はしっかりと立てておきたい。ただ負担を軽くするためには、各種奨学金を活用する、入学した大学の財政援助を活用する方法もあるので、利用できるものは調べてみよう。財政援助には大学によって差があるので、志望校に迷ったときには、この視点で選んだ先輩たちもいる。企業派遣の場合も、制度利用後数年以内に退職すると、学費やその他経費の返済が求められる場合がある。

→学費の目安はこちら



ハーバード、スタンフォードなど、有名大学の名前が気になる人もいるかもしれないが、自分が勉強したい分野での研究・教育環境が充実しているという視点から大学を選ぶのが正解だ。日本ではあまり知られていない大学でも、特定の研究分野では業績の高い大学がある。大学院の教育プログラム、教授陣の研究論文など、大学院の情報を入手して検討したい。

また、意外に大きいのが大学院の風土と地域の環境。大学院の授業がハードなのは誰もが経験するところだが、そんな中でも学生たちを競わせる風土の学校かそうでないかで、授業の雰囲気もプレッシャーもかなり違う。また、地域の気候やその街が好きになれるかどうかも、日々の生活にとっては大切なことだ。こういう情報を得るためには、留学した先輩の体験談を聞いたり、留学カウンセリングサービスを利用するのがいいだろう。

英語圏主要6カ国オンラインガイドブック



学士号を持っていること(4年制大学を卒業していること)が前提で、MBAの場合は、それに実務経験が3〜5年必要とされる。

出願書類の中で合否を左右するのは、「大学の学部課程での成績」「テストスコア」「エッセイ」「推薦状(1〜3通)」の4つ。MBAの場合は、それに日本での「面接」が加わる学校もある。

テストスコアは、英語力を判定するためのTOEFLやIELTSのスコアで、TOEFLでは600(CBT250)以上、IESTSでは6.0以上を求める学校がほとんど。また、大学院レベルの基礎学力や適性をはかるテストにGREとGMATがある。GREは学術系大学院進学希望者を対象にし、GMATはMBAプログラム履修希望者を対象にしたテストだ。海外の大学や大学院への進学準備のための勉強をする留学予備校の中には、自校からの合格者のスコアを公開している学校があるので、それを参考にしよう。書類は総合的に判定されるので、すべてにおいて高いスコアを取っておくにこしたことはない。

エッセイは、キャリア目標、問題意識、研究計画をプレゼンテーションするもので、正確な英語で、自分をアピールする書類。書き方がわからない場合は、大学入学受験の予備校のように、MBA留学をサポートしてくれる受験予備校で書き方を指導してもらえる。

準備期間は、その人がもともと持っていた能力によるので何とも言えないが、最初の1年〜2年はTOEFLのスコアを上げるのにかけ、最後の1年で応募書類を準備するなど2〜3年かけてじっくり取り組む人が一般的だ。


 
入学1〜2年前  大学院・MBAの情報収集
↓  TOEFL対策の勉強
 
入学1年前  TOEFL受験
↓  GRE・GMAT対策の勉強
志望校を選ぶ
 
入学10ヶ月前  GRE・GMAT受験、推薦状、成績証明書、エッセイなど応募書類を準備
↓   
入学8ヶ月前  応募書類送付
↓   
入学4〜5ヶ月前  合格通知が届く
↓   
入学4カ月前〜 渡航準備開始


【テスト関連】
TOEFLオフィシャルサイト(英語)
http://www.toefl.org/
IELTSオフィシャルサイト(英語)
http://www.ielts.org/
GREオフィシャルサイト(英語)
http://www.gre.org/splash.html

【留学予備校】
トフルアカデミー
http://www.applied-communication.co.jp/toeflacademy/
トフルゼミナール
http://tsnet.co.jp/abroad/
カプランエデュケーショナルセンター
http://www.kaplan.ac.jp/
アゴス・ジャパン
http://www.agos.co.jp/
日本外国語専門学校
http://www.jcfl.ac.jp/

【その他】
大学院の情報検索サイト 
http://www.gradschools.com/
アメリカの大学院ランキング 
http://www.usnews.com/usnews/home.htm
アメリカのMBAに興味を持つ外国人向けの情報サイト 
http://www.foreignmba.com/
MBA.com(英語)
http://www.mba.com/mba/default.htm
 
あなたならどこを選ぶ? 英語圏ワーキングホリデー4カ国、国別徹底比較!

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