大学・大学院への留学
Q:カナダの大学、大学院ってどんなところ?A:大学には、州立と私立があり、学位の取得ができる大学と学位に関係ない大学がある。現在約90の学位授与権をもつ高等教育機関(カレッジを含む)があり、学位を取得できるのは総合大学と学位授与権のあるカレッジだけ。 州によっては、大学と短大・専門学校の中間に位置するユニバーシティ・カレッジをもつところもある。全体に、商業系、工業系、自然科学系の学科に人気が高い。大学の入学レベルは高く、また授業のレベルも高いため、卒業するには十分な覚悟が必要だ。1学年は9月〜翌年4月までで、2学期制、あるいは3学期制を取っている大学が多い。日本の大学と異なり、履修科目は学期ごとに登録し、それぞれ短期間に集中的に学んでいく。学位取得には、科目にもよるがだいたい90単位が必要とされる。大学を優秀な成績で卒業すると、大学院へ進むことも可能。 尚ケベック州は特殊で、初等・中等教育が11年間。他の州の12年間よりも短いので、総合大学へ入るにはカレッジ(2年間)の卒業資格が必要だ。この大学入学資格を取るためのカレッジは CEGEP(セジェップ)と呼ばれ、大学進学コースと職業コースの2つがある。 Q:カナダの大学院は?A:通常大学には、学士、修士、博士の3課程があるが、カナダには学士課程しかない大学もある。大学院は日本と同様、高度な専門知識を学ぶ場だ。修士号取得(Master's Degree)には修士論文や総合試験、あるいは専攻に関連した分野でのインターンシップなどが必要な大学もある。 博士号取得(PhD)の場合、一般的に、修士号のあとさらに3年が必要だが、研究レベルが高度になるため、実際には最低4〜5年はかかっているとか。博士号を取るには、ゼミやいくつかの専門コースに出席するのはもちろん、研究、論文作成、理論の展開や論証などで、説得できる実績が要求される。 Q:入学に必要な学歴は?A:大学への入学資格は、一般に高校卒業以上で一定の成績を収めていること。入学に際してはほとんどの大学で学力確認のための適正能力試験を行なっている。 カナダでは、大学進学希望者は、高校の段階から自分の専門課程の勉強を始めるケースが多く、高校卒業時ではすでに、日本の大学1年程度の学力を身につけている。またケベック州では高校卒業(11学年終了)後にCEGEPと呼ばれる大学進学コースで2年間学び、大学に進むシステム。このため同州の大学でも日本の大学1年終了以上の学歴が求められる。つまり日本人が高校卒業後にカナダの大学に直接入学するのは、語学力の問題を抜きにしてもかなりの難関であるということだ。 日本の大学在学中、あるいは卒業後にカナダの大学へ留学したいというケースでは、入学の審査の段階でそれまでの学歴が考慮され、途中学年に編入されることもある。この場合、大学での成績証明書や担当教授などの推薦状などが必要となる。また、大学院への入学は、大学を好成績で卒業していることが最低条件となる。 Q:必要な英語力の基準は?A:英語系の大学では、ほとんどがTOEFL(Test of English as a Foreign Language)のスコアを審査基準としている。入学に必要なスコアは560点以上がめやす。かなりレベルが高いので、日本人の場合は、まず語学学校の大学進学向けのコースに入って授業を理解するのに十分な英語力を身につけてから入学するのが一般的。たとえTOEFLで十分なスコアを取っていたとしても、それまで英語で授業を受ける環境にいなかったのであれば、実際にカナダの大学の授業についていくのはかなりハード。短期間でも語学学校でトレーニングして、英語力を確かなものにしてから入学を。また、大学院留学には、当然のことながらさらに高度な英語力が求められ、TOEFL570〜600点が必要。 関連サイトTOEFLに関する情報 国際教育交換協議会(カウンシル)日本代表部 http://www.cieej.or.jp/ Q:どんな専攻が可能?A:カナダの大学には、単科大学と総合大学があり、全体では日本以上に幅広い分野から学科を専攻する事ができる。一般的な学科以外にも、自然、野生動物、エコロジー、海洋関係、山岳関係、農業・園芸などカナダならではの分野も充実している。 Q:学校選びのコツは?A:カナダの大学は、世界的にみても教育の質が高いといわれている。北アメリカの優秀大学ランキングを評価するゴーマン・レポートによると、工学部門で見た場合、ベスト10にトロント大学、マギル大学、ブリティッシュ・コロンビア大学、マックマスター大学の4校が入っている。カナダの大学の学位は、通常、英連邦諸国や米国の学位と同等に評価されている。最高水準レベルの大学への留学は勉学に対する相当の覚悟を要すだろう。じっくりと時間をかけて、後悔しない大学選びをしたいものだ。 Q:どんな学位が取得できる?A:基本的に日本の大学と同じで、4年生の大学を卒業すれば学士号(Bachelor's degree)が与えられ、大学院なら修士号(Master's degree)や博士号(Doctoral degree)が取得できる。 Q:大学の授業ってどんな感じ?A:授業は「受ける」ものと思っている人が多いが、カナダの大学では、授業は「参加」する場。当然参加するための準備をしておかなければ先生への質問はできないし、生徒同士のディスカッションにも参加できない。授業は自分の意見を発表する場、自分の考えを交換する場であると考えよう。そのため、授業は少人数で、先生と生徒の距離が近いので、すぐに親しくなれる。 授業以外にやらなければならない、毎日の予習、復習、課題(宿題)は驚くほど多い。日本の大学生とは比較にならないほどの勉強浸けの日々になるが、慣れればなんとかなるもの。集中して勉強するため、リラックスする時間とのメリハリがついて、日本にいる時よりも生活が充実しているという留学生は多い。 Q:どんな専攻分野が人気?A:すべての総合大学は医学部を抱えていることから、医学の研究分野に力を入れていることがわかる。また、カナダの最近のコンピューター工学における多大なるソフトウェア開発分野での貢献を認識してか、工学系の分野の人気が上昇中だ。 |
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