留学


Working abroad in paradise
ハワイで就職 常夏の楽園だより

Hawaii Report
from Yuka Imura in Honolulu

ハワイの短大を卒業、そして、プラクティカルトレーニングビザを取得した居村さん。彼女が選んだ職業は人気のウェディング・コーディネーター。


夫婦の財布の中身に見る日米比較

働くママの強い味方はなんといってもベビーシッター
今日は、会社の先輩の話を聞いていて、「そっかぁ、こういうところにも文化の違いって大きく出るよなぁ。でも、解決するのって難しい?!」と考えさせられる機会があったので、そのことについてお話したいと思います。それはズバリ、夫婦の財布の中身についてです。今回は先輩方のお話を紹介しながら、具体的にどういうときに文化の違いが出るものなのかについて書いていこうと思います。

まず、最近は日本でも「専業主婦」が減って、女性も社会に出て、結婚後も働くことが多くなってきましたよね。それでもまだ、企業側の対応の遅れや家庭内の事情により、働ける場がパートに限られてしまったり、専業主婦をせざるをえなかったり・・・というケースが多いのではないでしょうか?

こちらで働くようになって大きな違いを感じたのは、子供をもっているお母さんもみんな働いているということなんです。たとえ子供ができたとしても、出産してしばらくすると、必ずといってよいほど、仕事に復帰します。しかも、ごく普通 に夜勤などもあったりする正社員として働いていたり・・・。たとえ夜勤がなくても、セカンドジョブを持っていたり・・・。

私としては、「お子さんはどうしているの??」と、疑問だったんですね。だって、以前「子供をひとりでお留守番させていると、それは親権放棄とみなされ、罰せられる」と聞いたことがあったんです。この辺りは日本よりも、はるかに厳しいのです。「ちょっとそこまでお買いもの」といっても、子供は1分たりともひとりにしてはいけないのだそうです。

そんな厳しい法律があるのに、「どうしてお母さんがそんなに働けるんだろう?」と不思議に思って尋ねてみました。答えは「ベビーシッター」にありました。

アメリカでは本当によく「ベビーシッター募集」という求人広告を見かけます。子供をもつ親は、必ずといってよいほど、ベビーシッターのアテがあるもの。これは必ずしも他人とは限りません。おばあちゃんだったり、学生さんがバイトでしていたり。大げさではなく「育ての親」といってよいのではないかと思うほど、ベビーシッターは家族の一員のような存在になっています。

仮にベビーシッターを雇っていると想像してみてください。自分が留守をするときに、自分の子供とベビーシッターが自分の家で留守番をするのです。ベビーシッターは、子供といっしょに宿題をやったり、ご飯を作ってあげたり、遊んであげたり、当然ですが「お母さん」の仕事をしなくてはなりません。日本では他人を家に呼んで、勝手に冷蔵庫の中のものを使わせてキッチンで料理をさせたり、リビングでくつろがせたり・・・、他人と子供がふたりきりっていうことは、なんだか不用心のように思われますよね? でも、アメリカではそれが、ある意味、常識なんですよ。

探求心が旺盛な私は、それでもまだ不思議に思うことが。それは、アメリカの学生は休みが長い!「じゃあ学校がない日は、ずっとベビーシッターがついているの?」と思ったら、今度は「サマースクール」というお答え。

サマースクールとは、長期休みを利用したイベントや研修のようなもの。これも、本当にたくさんの種類があるのだそう。研修というのは、例えば、ボーイスカウトや、日本でいう青年の船のようなものです。長期休みを利用して子供だけが集まり、キャンプをしたり、アメリカ大陸を横断したり、ボランティア活動をして歩いたり・・・というようなものです。そこまで大がかりなものでなくても、学校と同じように、日中、一カ所に集まって、みんなでグループセッションをしたり、遊んだり、お勉強をしたり・・・といったようなものも普及しています。

ハワイでは、子供たちの多くは積極的にそういったものに参加しているようです。両親も、団体行動の中から自立心や責任感・協調性・社交性を学ぶという意味で、サマースクールをかなり重要に見ているようです。人気の高いサマースクールは、すぐに定員オーバーになってしまうとあって、夏休みが近づくと、資料を片手に大変そうでした。

また、この時期は、みんなバケーションを取って、家族旅行に出かけることも多いです。アメリカのように、これだけ長期間の休みがあるといろいろなことができていいですよね。また、女性が働きやすい環境が整っているところもうらやましいですよね。

でも、ある日本人女性がこんなことを漏らしていました。「私はもう30年、ハワイに住んでいるんだけど、結婚して初めてハワイにきたときに、『欲しいものがあるなら自分で働いて』と言われたのよ。そのとき、『夫のくせに妻のひとり養えないの?』って思った。しかも、主人は『日本にかけた電話代は自分で払え』とも言ったの。そのとき、『なんてケチな人なんだろう』って思ったけど、それがアメリカなのよね」と、言っていました。30年前の日本といえば、まだ女性は家にいて家事をするのが当然のように思われていたでしょう。女性自身もそれが当然だと、納得していたことなんでしょう。だから、アメリカのように、あくまでも結婚後も、自分の責任をもって自分の生活を大切にする国では、大きな違いに戸惑いが隠せなかったようです。でも、彼女は「でも、働き始めて、日本とアメリカの違いってわかったわ。日本ではたかが数万の国際電話代でも、平均サラリーの低いハワイでは、どんなに大切なお金かが実感できた。しかも、自分で働いたお金で好きなことができる。だからこそ、夫婦間でもお金でもめるなんてことが滅多にないのよ」と、最後にはノロけてましたけど。

●Language Box●
専業主婦:full-time housewife
職場復帰:return to work
夜勤:night duty/night shift
ベビーシッター:baby-sitter
責任感:responsibility
協調性:cooperativeness
社交性:sociability



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Hawaii Report
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ナマ情報に触れられると大好評のワールド・ダイアリー。読者の方の声を聞いて、より掘り下げた記事をお送りするため、みなさんからの感想を募集中です。「今回のダイアリーのこれがとっても面 白かった」とか「ハワイのこんなこと、知りたい」といった質問も含めて、どしどしお送り下さい。



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