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UK Report from Naoko Hasegawa in London 編集者人生を一時棚に上げ、視野と経験を広げるために大学院留学を決行するも、予想外のハプニングに右往左往! |
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同性愛
「ロンドンにいるんだなぁ」を実感をしてしまった場面がある。 ある日の午後、Sohoの外れのなんの変哲もないパブに入ったとき。隣のテーブルで、男性同士のカップルが手を握り合い、見つめ合っているのを見た。東京にも、ゲイの人はいたが、やはりそれ程頻繁に出会うことはなかったし、あからさまにわかるような振るまいをする人は少なかったと思う。一方、ロンドンでは同性愛者のカップルは特別 ではないし、特にファッションやデザインの分野にはゲイの人が多いので、別段気にとめるまでもない。 実は、私の日記によく登場するフラットメイトの キャッシーとハリエットはレズビアンのカップルである。東京で男性同士のカップルは知っていても、身近にレズビアンの人たちはいなかったので、それを知ったとき、「ふーん、どんなもんなんだろ」と私は単純に思った。つまりそれは、私も同性ってことで(ま、私が2人の間に割って入ってトラブルなんてことは、今のところないだろうけど)、単純に男性同士のカップルより、彼女たちと私の中に共通 する感性とその差に興味があった。端的にいえば、「女性が、男性ではなく女性を愛する傾向がある」ということとは、どんな感じなのかと。 彼女たちはフラットメイトとしても友人としても最高だ。ここで彼女たちと出会えたことをラッキーだと思っている。女の子らしい繊細さとキュートさをもったハリエット、決断力があり姐御肌、イラストレーターとして活躍するキャッシー。お互いの仕事場から夕方帰ると、普通 の恋人同士がするように「ハ〜イ、ダーリーン〜」とハグ&キス。どちらかが料理をし、どちらかがその横で雑誌や新聞を眺めつつ料理を待つ。一緒に食べた後は、テレビの前のカウチで、ハリエットがキャッシーにしなだれかかるようにしてリラックス。よく語り合い、お互いを気遣い、忙しい2人は一緒に過ごせる夜の時間と週末を大切にし、お互いの友人、個々の活動を尊重し合い、理解し、助け合うnice couple。それはあまりにも普通の恋人同士の表情であり、不自然さの微塵もない。頻繁に家に遊びに来る私の友人も、2人を見て同じことを感じるみたいで、Naoki(数週間前、エイゴタウンで私が送辞を贈った)も、うちに来てしみじみ、「ナオコさん、愛ってどんな形でもいいんですよね」と言ったものだが、ほんとうに同感である。説明不要のそう思わせてしまうものが、2人から流れてくる。 私の「興味」の部分は、実はまだよく聞いたことがない。それはやっぱりとてもデリケートな問題であり、恋愛中の友人に「興味本位 で聞くけど」と冗談まじりで切り出したのと同じようには聞き出せないものがある。ロンドンにゲイ人口は多いとはいえ、イギリスは他の国のように、同性愛者同士が結婚したり、子供を得たりすることを法的には認めていないし、その存在を許さない保守派も多い。小さい頃、両親が離婚、母に兄とともに引き取られて育ってきたハリエットは、ゲイであることを母に打ち明けたあとも、理解を得ていい関係を続けている。しかしキャッシーの両親は、彼女がゲイであることを認めていない。キャッシー自体、「年に1、2度しか会わない両親よりハリエット・・・」とはいえ、そこに影が残るのは事実だ。 しかし、私はそれでも、「うらやましい」と思う部分がある。2人は多分、どうしようもない「社会的な壁」を十分に知っているはずだ。しかしそのマイナス面 をはねのけても「一緒に歩きたい」パートナーが、そこに存在すること、それ以上に強いものってあるだろうか。彼女たちの将来、先週・先々週に紹介した友人たちの今後、そして、私の明日のことだって、厳密にいえばわからない。「絶対に・・・」なんてことは、きっとどこにもないから。
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| 編集 萩村 |










