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UK Report from Naoko Hasegawa in London 編集者人生を一時棚に上げ、視野と経験を広げるために大学院留学を決行するも、予想外のハプニングに右往左往! |
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暖房問題
冬本番。午後、フラットでただひとり、パソコンに向かっている。寒い。しんしんと寒い。なぜなら、暖房が点いてないから。「じゃ、つければ」って思うでしょ? それができない。セントラルヒーティングのタイマー設定のせいである。 わがフラットはセントラルヒーティング完備。各部屋にパネル型の暖房器具があるのだが、コントロールパネルのスイッチは1カ所で、それをオンにすると、全部屋暖房状態。もし、それをやるとガス代がばか高くなる。多くのフラットでは予めタイマーを設定し、一定の時間だけ稼働するようになっている。ウチのフラットの場合、私以外は全員外で働いてるので、暖房の稼働時間は朝の6時半から2時間と、夜6時半から11時半まで。つまり日中は動かない。これはロンドンではごく一般的な方式。いちおう、マニュアル稼働もできるのだが、基本は暖房費節約のために、ヒーターが動く時間まではちょっと寒くても我慢する。私も「ガス代高くなるから気をつけてね」って、フラットメイトから釘を指されている。なので日中は、ジーンズの上にスウェットパンツ、さらに膝掛けグルグル腰に巻いて、シャツにスウェットの上着、さらに、フリース着て、マフラーもして、手袋もしたいって感じでコンピュータに向かっている。ロンドンには、「セントラルヒーティングもなし」というところもざら。個別の暖房器具を買ってしのいでるが、とにかくエアコンって見ない。日本って、やっぱりハイテクの国だ。
結局、途中で帰ってきたミケーレがヨーロッパ人の手腕を発揮(?)して、点火材およびチャコールを大量投入、約30分気長に取り組んで、着火に成功。わーい! 暖炉の火はやっぱりいい。自然の木燃焼ならではの、ほのかな森の薫りと、深いオレンジ色の火。ミケくんも「Nice fireだな」と自分の仕事に満足しつつ、パチパチという音を聞きながら、カウチで居眠り・・・。 しかし、私はその横ですぐにでも自分の部屋に帰ってパソコン作業を再開したくなっている。この赤い固まりと化している薪をどうやって消化するのか? 水かけるの? それやったら、二度と使えないよな〜。わー、やっぱり私は日本人だ。Nice Fireを楽しむって余裕がない。火を見ながら、しかし、次の薪とチャコールの調達を考える。買うとしたら、ガソリンスタンドなのだが、「今度は、屋内に在庫してある店で買わなきゃ」と言うと、「そんなところは、ないな」とミケーレ。なんでやねん、湿った薪なんて商品価値ないやん。しかも、車なしの私らは、薪を買うのに、Cabを雇っていかなきゃならない。なんで配達してくれないんだよー。やっぱり暖房は点いたり消したりすぐできないとな。短期的経済効率がよくないと! 日本人いっぱいのロンドンに来たのが1年前。私は初日からなんら違和感を感じなかった。若いイギリス人の多くが「日本って、Cool」と思っているらしいし、お互い、実際の距離より「近い」って気がしているようなところもある。しかし、実のところ、やっぱり全然違うんだよな。ってことは、こんな日常生活のハシバシに転がっているものである。
あ、ちなみに「missing
明太子」の明太子が、「2度あることは3度ある」という周辺の期待を裏切り、ついに日本から私の手元に届いた。結局、明太子を手に飛行機に乗ることに成功したのは、仕事で日本に一時帰国したロンドン在住のバッグデザイナー、キョウコさん。明太子を下さった叔父の友人と叔父当人、そして「明太子を届ける」というだけの、非常にプライベートなことに関わった多くの方々(9人!)たちへの感謝の気持ちをこめて、「明太子丼」を食させていただきました(感泣)。
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編集 萩村 |
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