社会人留学 ロンドンの第一歩
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UK Report from Naoko Hasegawa in London (March 21st, 2000) 編集者人生を一時棚に上げ、視野と経験を広げるために大学院留学を決行するも、予想外のハプニングに右往左往。 写真の拡大(33K) |
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| 「様子見ツアー」の滞在予定も残り3日となった頃、「London
College of Printing(ロンドンの美術大学)でグラフィックを教えている人が知り合いにいるけど、一度相談してみる?」と数年来の友人で、ロンドン在住のアーティストである知子が、声をかけてくれた。意気消沈気味だった私は、あまり期待もせずに、彼女について行き、紹介してもらったその先生に、私の経歴、勉強したい内容を説明した。「ふーん……あなたにいいかも知れないコースが、確か今年から開講したはずよ」と言って、学内の内線電話で問い合わせてくれた。「いいタイミングよ」と席に戻って来た彼女が説明するには、『デザインやアートを社会とつなげる人材を養成する』ためのMAコースが、およそ3ヵ月後に、新学期をスタートするらしい。
残念ながらそのときは、そのコースのダイレクターには会えず、連絡先を聞いただけで、結局そのまま帰国した。そして日本からE-mailでコンタクトを取ることにしたのだが、問題はやはり英語。大学案内の記述によれば英語以外を母国語とする学生には、「BAでIELTS(イギリス版のTOEFLのような語学判定試験)5.5、MAの場合6.5以上必要」とある。このスコアは、イギリスの多くの大学が設けている基準と同じだが、実際これをクリアするのは大変。聴く読む書く話すの総合試験の上、独特の試験専用のテクニックも要求されるので、日本の大学受験のノリで、そのテクに適応し、語彙を増やす……などが要求される。大学受験後十数年の月日が過ぎている私に、3ヵ月以内に、6.5はもちろん5.5取得も到底無理。私はそのことを正直にダイレクターへのE-mailに書いて、経歴や将来的な(漠然とした)目標とともに送った。すると「あなたは面
白そうね。英語の問題はとりあえず置いといて、一度話しに来なさい」と返事が来た。 11月下旬に再び渡英。コースダイレクターであるリズ・リディエイト女史を訪ね、コースの方針を聞き、私も自分の経歴や目標を、もう少し詳しく説明した。リズの目指す所は、私の方向性に合っていそうで、また未知の部分もあり、そこに興味を惹かれた。彼女も「アナタの考えは私が問題に思っていることと同じだと思うわ。思ったより英語も大丈夫そうね。じゃ、いらっしゃい。この願書に書きこんで、来週中に提出できるかしら?」ってな感じで、この半年間の右往左往は、30分の会談であっさり決着がつき、私は晴れて「留学生」という、一瞬、聞こえのいい立場を手に入れたのであった。
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