パースからアデレードへ、そして、アリス・スプリングを通ってダーウィンまで来た私は、ついに旅のクライマックスをオーストラリア最大で最後の秘境と言われるキンバリー地区(西オーストラリア州)で迎えようとしている。ここには最もワイルドなキャンプツアーを催行しているという噂の会社、Wilderness
4wd Adventuresの9 Day Kimberley Challengeツアーで行くことになった。
キンバリーは日本でもバングルバングルなどでちょっと知名度が上がってきたものの、まだまだ観光地という雰囲気はない。日本人の知り合いに「キンバリーに行く」というと、「物好きだね」とか、「なんで?」とか、「それどこ?」という反応が返ってくるが、オージーの友達からは"You
are lucky!"という反応が返ってくる。余談だが、年配層のオージーの中にはキンバリーなどのアウトバックに一種の憧れを持っている人が結構いるようだ。「老後はアウトバックで牛でも飼って暮らしたいねぇ」、なんて話を時々聞く。「でもキンバリーに? なぜ?」私には疑問だった。キンバリーは今までに見てきたオーストラリアのアウトバックとはちょっと違うトロピカルな雰囲気だからだ。そして、雨季と乾季があるため、観光客が行ける時期は乾季の5月から11月くらいまでと期間限定なのだ。留学中ずっと行ってみたいと願い続けてきたキンバリー。やっと最後に夢が叶うことになった。