キャンプファイヤーを囲んで、皆で語らっていたある晩、「ねえ、これなんだろ?」とスイス人のダニエルが言った。彼の隣に座っていた私は目を疑ってしまった。どっから見てもそれはサソリだったのだ。そして“it's
a scorpion!!”と叫んだ次の瞬間、私の目の端が捉えたのは私たちのキャンプサイトを悠々と横切る蛇だった。うーん、ワイルドすぎる。「サソリ、毒蛇、毒グモ、サメ、ワニ・・・オーストラリアって危険な生き物の方が多いんじゃない?」とイギリス人のセーラが言った。危険生物がうようよいるブッシュの中でのキャンプ。そんな危険からツアーの乗客を守らなくてはいけないガイドて本当に責任重大な仕事だよなと考えていると、ガイドのビルは「いや、自然生物はそんなに大変じゃないよ。蛇やサソリ、クモは怒らせなければ何もしないからね。それより、人間の方が怖い。例えば今日行ったカリジニ渓谷、一歩踏み外せば命がないからね。」と言った。