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英語なまりお国事情
Different English Accents
国や地域、そして個人レベルでも違いがあるコミュニケーションツールとしての英語は、国や民族のアイデンティティーと深いつながりがある。だけど、英語を教えるときや、英語を使ってビジネスをする際に、米語と英語、また、他の国の英語なまりがあっても仕事自体にはさほど影響はないのでは。そうやって違いを感じることが、異文化コミュニケーションの活性化につながるはず。というわけで、今回は各国の英語の特徴をご紹介。


イギリス英語 VS. アメリカ英語
イギリス
コックニー方言の特徴
アメリカ
アメリカ南部なまり
オーストラリア
カナダ
アイルランド
ニュージーランド

■ イギリス

現在イギリスで標準英語として受け入れられている英語は、もともとイングランド南部(およびロンドン)の教養ある人々によって話されていたアクセントだ。そもそも私たちが日本の学校で勉強してきている英語は基本的にアメリカ英語。


イギリス英語の特徴

子音の前や語尾にくるrは発音しない(アメリカ英語のように巻き舌にならない)

centre(アメリカ英語ではcenter)と綴る

地下鉄はunderground/tube(アメリカ英語ではsubway)

というように、発音、単語、文法などに、私たちが一般的に学んできた英語とは違う部分がいくつか見られる。 なおイギリスにはウェールズ、スコットランド、イングランド北部など、古くから地方特有のアクセント(なまり)があり、それは現在も残っている。例えばコックニー方言は、ロンドンの下町言葉で、かつてロンドンのイーストエンドあたりの労働者階級が使っていたため、階級方言とも言われている。





■ コックニー方言の特徴

"a"(エイ)を"ai"(アイ)と発音する
例:"name"をナイム、"take"をタイク、"wait"をワイトと発音。

語頭の"h"を発音しない
例:"Henry Higgins" はエンリー・イギンズ。

その他
動詞を三人称単数で使う。(例:"I sings.")

また、地域的には中立の、地域によらない標準的発音のことをReceived Pronounciation :RP(容認発音)という。この発音はBBCのアナウンサーの基準となり、ラジオの発達とともに BBC English としても広まった。

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■ アメリカ

一言に“アメリカ英語”と言っても、エリアや人種によりさまざまなバリエーションがある。一般にアメリカ英語というと、中西部から西海岸まで広い範囲で話される英語。イギリス英語と比べ、単語と単語がつながって発音されるリエゾン(liaison)に特徴がある。もちろんエリアによって特徴があり、北東部(特にニューイングランドのエリア)で話される、早口でイギリス英語にやや近いものやなまりの強い南部の英語までさまざま。さらに世界中からの移民が話す、それぞれのお国なまりがある英語だってりっぱなアメリカ英語だ。




■ アメリカ南部なまり

特徴:一単語をのばして発音したり、文全体もゆっくりと話す。
例:"How are y'all doing?"「みんな、元気?」 (y'all = ヨォール)。

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■ オーストラリア

一般的にオージーイングリッシュと呼ばれ、A(エー)をアイと発音するなどの特徴がある。
例:駅=スタイション、8=アイト
ただし、最近は都市部や若い年齢層の間ではその傾向はほとんど見られない。文法やスペリングはイギリス英語が基本。口語では独自のものが多く、テレビ番組などの影響でアメリカ英語の言いまわしを使うことも増えてきている。

オーストラリア独特の表現
"Apples, she'll be." ("It'll be all-right")
"Ace!" ("Excellent!")
"Bloody oath!" ("That's certainly true")
"Arvo"="afternoon"
"Put a wriggle on."="Hurry up"

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■ カナダ

歴史的にはイギリスとの関わりが強く、また地理的にアメリカと国境を接していること、さらに多くの移民を受け入れてきたことなどから、全般にクセがなくニュートラルな、理解しやすい英語が使われている。外国人の英語に対しても大変忍耐強く聞いてくれるのは多民族国家ならでは。
フランス語が公用語となっているケベック州や、ニューフィーといわれる独特のなまりがあるニューファンドランド州など、地方によっては強いアクセントをもつエリアもある。

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■ アイルランド

一般的なアイルランド人が話す英語の特徴としては、rが独特の巻き舌音になる、tやkの音が強いなどが挙げられる。そのせいかクリアで歯切れがいいという印象を受ける。地域ごとのなまりはあまりないと考えていい。なお、田舎など国内の一部の地域ではゲール語(アイルランド語)が話されているところもあるようだ。アイルランドの第1公用語はゲール語。英語は第2公用語だ。もちろん日常的に使われているのは英語だが、彼らがいかに自国の言語を大切にしているかがわかる。ゲール語はもともと、アイルランド島およびスコットランド高地などに住んでいたケルト系の人々であるゲール族によって話されてきた言語で、英語とは全く異なる言語体系をもっている。数百年にわたるイギリスの支配によりアイルランドに英語が浸透していったのだが、彼らの話す英語には多少なりともゲール語の影響や名残が見られる。

ゲール語のあいさつ
"Madain mhath.":「おはよう」
"Feasgar mhath.":「こんにちは、こんばんは」
"Oidhche mhath.":「おやすみ」

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■ ニュージーランド

ニュージーランドの英語、キーウィ・イングリッシュ(Kiwi English)はクイーンズ・イングリッシュに近い。はっきりとした発音で、単語や言いまわしはイギリス英語とほぼ同じだが、口語ではtea(夕食)、ta(ありがとう)など、独特の言葉も使われている。 特徴はオーストラリアのオージー・イングリッシュ同様、ai(アイ)という音の発音が強いこと。また、彼らはとても早口なので、最初は聞き取りにくいかもしれない。だが、このスピードに慣れてしまえば他の国に行っても大丈夫。いいトレーニングになるはず。

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