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海外で暮らす



親切度、高飛車度、お役所度…、No.1はどの大使館?

国を代表して日本に存在している各国大使館。当然、母国と日本のよりよい関係づくりは大切な役割のはずだ。では、どのくらい丁寧に、質問事項に答えてくれるのだろうか? というわけで、「留学を考えている日本人」という設定で、英語圏の主要6カ国イギリス・アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドの大使館に電話をかけ、親切度、高飛車度、お役所度などを抜き打ちチェックしてみた。


 設  定
26才 女 1年の語学留学希望 
 質問事項
・ビザについて(どんな書類が必要か/学生ビザで働ける?)
・どういうところで資料/情報を集めたらいいか、アドバイスが欲しい
・日本の役所に届け出ておくべきものはあるか
・語学学校について
・費用はどのくらいかかる?
 判定について

Good Point
満点は
(多いほど良い
/5 stars are the best)

Bad Point
満点は
(多いほど悪い
/5 stars are the worst)
・使える度 Efficiency Rating
・親切度  Kindness Rating
・高飛車度 Snob Rating
・お役所度 Red Tape Rating


flags アメリカ大使館 American Embassy


直通の代表番号に電話をしたところ、大使館員が出た。「留学を考えているのでビザのこととか色々お伺いしたいのですが…」というと、こちらの言葉が終わる前に「ああ、担当が違うので、回します」と迷惑そうに言われる。

待つことしばし、繋がったと思ったら、音声ガイドでビザ情報担当部署の電話番号を告げられる。改めてその番号にかけるも、また冷た〜い機械からの音声が。そこでまず告げられるのは、ビザ情報を聞くにはVISA、MASTER、JCB、AMEXのいずれかのクレジットカードが必要(!)で、オペレーター通話をしたくても、ビザ情報のうちの一つをすべて聞いてからでないと繋いでくれないので、支払いは必ず必要になる。料金は、1回840円。その後のオペレーターとの通話は6分840円もかかる。

では、クレジットカードを持っていない人はどうなるのか? その場合は、ファックスで情報を取り出すという選択肢があった。しかし、このファックスもダイヤルQ2サービスで、通話料3分9円の他に、情報量300円が課金される。でも、ファックスもない人はどうなるんだろうという素朴な疑問も。

いずれにせよ、オペレーターと直接話すまでには、かなりの時間と手間がかかるので、アメリカ大使館のサイトで情報収集した方が良いと思われる。(ただし、英語だけのページもかなりある。) でも、インターネットもできない人は一体…。クレジットカードやファックスも持っていない人はアメリカではやっていけないということか…。

使える度 
Efficiency Rating
高飛車度 
Snob Rating
親切度  
Kindness Rating
お役所度 
Red Tape Rating


flags オーストラリア大使館 Australian Embassy

代表番号に電話すると、オペレーターが出る。「留学したいのでいろいろ聞きたいことがある」というと、学生ビザについてと、教育関係と部署が違うとのこと。

まず、教育関係部署に電話し、「1年くらいの語学留学を考えているんですけど、どこで情報収集すればいいですか?」というと、オーストラリア大使館が持っている資料などを閲覧したり、貸し出ししているとのこと、しかも「火曜日〜金曜日は留学ガイダンスとグループカウンセリングをおこなっているので、そちらに参加していただくのが一番いいと思います」と丁寧に説明してくれた。対応はとーっても親切。しかも、日本人ではないと思われるが(恐らくオーストラリア人)、ものすごく日本語が流暢な女性だった。

ビザ部門では、「学生ビザ申請に必要な書類などについておうかがいしたいのですが…」というと「電話で細かい説明は行っていないので、サイトを見ていただけますでしょうか?」と言われる。しかし、必要事項を満たしていたら、ネット上でビザの申請ができるとのこと。これは便利!


使える度 
Efficiency Rating
高飛車度 
Snob Rating
親切度  
Kindness Rating
お役所度  
Red Tape Rating


flags カナダ大使館 Canadian Embassy

何度もかけたのだが、電話に出るまでに非常に時間がかかる(ときには、ずっと出ないことも)。代表番号にかけると、聞きたいことを細かく聞かれ、その部署に回される。

「学校のことについて相談したいんですけど」→ 図書館。出たのは外国人(おそらくカナダ人)の男性で、カウンセリングの日時について説明してくれる。
「ビザについて聞きたいんですけど」→ 査証部。音声ガイダンスで情報を聞くか、ファックスで取り出すか、もしくはサイトを見るように、とアナウンスが流れる。直接話をすることはできない。やはりサイトを見るのが一番効率的だろう。しかし、査証(ビザ)のページには「日本語のホームページは法的な根拠として責任を負いません。法律そのものについては本国のホームページを見てください」という旨の注意書きがある。

カナダ大使館
http://www.canadanet.or.jp/


使える度 
Efficiency Rating
高飛車度 
Snob Rating
親切度  
Kindness Rating
お役所度 
Red Tape Rating


flags イギリス大使館 British Embassy

イギリス大使館に電話をしたところ、留学に関する情報は、すべて「British Council」に連絡するように言われたので、そちらへかけ直す。(※British Council(ブリテッシュ・カウンシル)とは英国の公的な国際文化交流機関。)

まず、ビザのことを尋ねると、「本当はビザに関しては、大使館に尋ねてもらうことになってるんですけど…」と言いながらも、詳しく教えてくれ、「もっと詳しいことは、UKNOWというサイトに載っていますので、見てください」と教えてくれた。また、「学校選びのアドバイスをください」というと、「ブリティッシュカウンシル(飯田橋)に来ていただければ、イギリスの語学学校のパンフレットなどが見られる閲覧室があり、相談も無料でできますので、いらしてください」とのこと。地方の人にとっては難しいかも知れないが、東京近郊に住んでいれば、行く価値があるだろう。また、イギリス留学フェアなどの情報についても教えてくれ、口調は冷たかったが、電話だけでも情報を多く得ることができた。

UKNOW
http://www.uknow.or.jp/


使える度 
Efficiency Rating
高飛車度 
Snob Rating
親切度  
Kindness Rating
お役所度 
Red Tape Rating


flags アイルランド大使館 Irish Embassy


大使館の代表番号にかけ、まずビザのことを聞いてみたが、「日本人はビザはいりません」と一言(知りませんでした…)。そしてアイルランドに入国したら、ダブリンのImmigration Officeに行き、入国手続きをしろとのこと。「その時に必要な書類は?」と聞くと「知りません。」とぴしゃり。「え、じゃあどこで調べれば…」と恐る恐る尋ねると「Immigration Officeに聞いて下さい」…え? 英語が分からない人はどうすれば?

ついでに「日本の役所に届けておくべきものは?」との質問に「そんなのはこちらでわからないので、区役所か市役所に聞いて下さい」とまた冷たく一言。また、学校のことについては、政府観光庁に聞け、と言われてしまった。

アイルランド大使館
http://www.embassy-avenue.jp/ireland/


使える度 
Efficiency Rating
高飛車度 
Snob Rating
親切度  
Kindness Rating
お役所度 
Red Tape Rating


flags ニュージーランド大使館 New Zealand Embassy

最初に音声ガイダンスにつながり、ビザについて知りたい場合、留学について知りたい場合など分かれている。オペレーターとも通話できるが、音声ガイドで分かる情報は、そちらで、聞くか、直接大使館に来て話を聞いて下さい、と言われる。

めんどくさそうで、さっさと切りたそうな雰囲気だった。

ニュージーランド大使館


使える度 
Efficiency Rating
高飛車度 
Snob Rating
親切度  
Kindness Rating
お役所度 
Red Tape Rating


 総合評価


総合的に、一番良かったのは、オーストラリア大使館とブリティッシュ・カウンシル。親切だし、詳しい情報をくれた。それに対して「高飛車度」と「お役所度」で突出した高得点をマークしたのがアイルランドとニュージーランド。もちろん対応するオペレーターにもよるだろうし、1日に何件も同じような問い合わせが来るだろうから仕方がないのかもしれない。 しかし、もしこれが一般企業だったら、許されないのでは? 自国への日本人留学生や日本人観光客を客だと考えれば同じ理屈が通用してもよさそうなものなのだが…。

今回の調査で痛感したのは、大使館に電話をかけても、実際に直接人が出ていろいろ説明してくれることを望むのは難しいということだ。 純粋に情報だけが欲しいなら、今はどこもサイト上で情報を公開しているので、まずはそこで調べるのが一番効率的。とは言うものの、重要な情報は結局、英語版のサイトにしかなかったりする場合もあるので、どうせ日本語のサイトを作るなら、さらなる改善が望まれるところだ。

(※当調査は、2003年9月半ばに行われました)

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