家族みんなでターキーの日
わがファミリーは、アンドリューの Bar Mitzvah のために家族全員が揃い、楽しい時間を過ごしました。ただしその後には、荷作りに追いたてられる1週間が待っていましたが。そんな中、私は家族の目を盗んで歯医者さんへ(LAで新しい歯医者さんを見つける時間がなかったんです)。治療が途中だった歯も、全部治してもらいました。 そして火曜日、引越しトラック第1弾がやってきました。あまりにも荷物が多すぎて、1日では運びきれないだろうと考えたパパとママは、引越し屋さんに2回来てもらうようにお願いしてあったんです。最初に大きなもの(家具や箱など)を運んでもらって、そのときに運びきれなかった細かいものを2回目に運んでもらおうと考えたみたいです。ここで一言、「引越し屋さんって、ほーんとピンキリですよね!」今回来てくれた引越し屋さんは、とても親切で礼儀正しくって、荷物の取り扱いもすごく慎重。仕事は速いし、感じはいいし、規則はちゃーんと守ってくれるし。彼らのおかげで、引越し第1弾はあっという間に終わってしまい、私たちはブランチを食べに近所の食堂へ(私の大好物のオムレツ!)。食事の後、家に帰ってきた私たちは、再び荷作りを再開! 私の親って、すごく節約家なんです。物を捨てるってことを知らない。ほんと、モリネズミ(巣の中になーんでも蓄えちゃう習性があるネズミ)みたい。もっと正確に言うと、モリネズミなのはパパだけなんだけどね。ママはなんでもすぐに捨てちゃうんです。時々、必要なものまで捨てちゃうくらい。パパの方はというと、開封した封筒や、消印のある切手までとってある。誰にもらったんだかわからないような古い手紙までおいてあって、その日付を見るとなんと40年以上も前! そんなわけで、今回の引越しで1番問題だったのがパパ。いろんな紙切れや思い出の品が詰まった箱が何個も何個もあるんです。それを整理するのが大変! うちのパパ、以前は俳優としてたくさんの舞台に出てたこともあるし、演劇が大好きなんです。モリネズミで元俳優のパパは、これまでに行ったお芝居のプログラムをぜーんぶおいてあるんです! パパ、現在71歳。そりゃあ、びっくりするくらいのプログラムをためこんでましたよ! そしてついにやってきました。サンクスギビングです。うちの場合、普通の家族とはちょっと違ってますけど。伝統的なアメリカのサンクスギビングじゃなかったですね。まず、食卓がないし、銀の食器もない(引越し第1弾で運ばれていってしまった)。それに、家族が少ない(フィラデルフィアの祖父母はすでに死去)。だから招待する人もいないし、伝統的なディナーに招待してくれる人もいないんです。 というわけで、わがファミリーは外食することになったのです! 1年でいちばんトラディショナルな祝日、みんながお家で過ごす祝日、それがサンクスギビングなんです。こんな日に開いてるレストランなんてあると思います? 日本でいうなら、お正月に外食しちゃうようなもんですよ。誰もそんなことしないでしょー。結構、お店を探すのだって大変なんですから。 ところがうちのママ、開いてるレストランを電話帳で探し出したんです。サンクスギビングのこんな夜に食事を出してくれる奇特なレストランを。「お酒は各自持参で」と言われた私たちは、ワインを2本用意して車に乗り込みました。30分ほどでレストランに到着。レストランの中は、なんと超満員! 大きいテーブルの方には家族が何組か座っていて、私たち同様、トラディショナルなサンクスギビングとは無関係って感じで食事をしていました。小さい方のテーブルには、カップルが2組。たぶん、この辺では他に行くところがなかったんだろうなあ。 私たちがいちばん驚いたのは、ウェイトレスの人の対応がすっごく良かったこと。だって、こんな日に働くのなんて誰だっていやでしょ。彼女だって、サンクスギビングの夜によその家族に料理を出してるより、お家で自分の家族と一緒に過ごしたかったと思いますよ、きっと。 しかし、料理は最高だったなあ。私が注文したのはクルミで覆われたサーモンフィレ、プラムソースがけ(うまそー!)。兄のロブはシーフード。ママとパパはなぜだか突然保守的になっちゃって、お決まりの七面鳥(詰め物入り、クランベリーソースがけ!!!)を頼んでいました。パパのワインセラーから持ってきた年代物の赤ワインを開け、ロブが持ってきた白ワインもみんなで楽しみ、みんな大満足のディナーとなりました。アメリカの祝日の中でも特に家族的なこの日に、私たち一家もすばらしい家族の時間をもつことができたというわけです。 サンクスギビングのフィラデルフィアにて 翻訳:山本なむを
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