InterCity Diary by Cara Jones
|
|
![]() |
Tokyo - New York アーティスト/DJ/ナレーターと各方面で才能を発揮する「キャラ ジョーンズ」。1年の半分を東京、その残り半分をニューヨークで過ごすと言う彼女。二つの文化、二つの言葉を行き来する彼女からのウィークリーエッセイ。 写真は私(左)と友人のアイリ−ンさん 拡大(21K)
|
|
アルバム「NOW」をレコーディングしていた8ヶ月間は、私にとって感動的な出来事の連続でした。夢のように楽しいことがあったり、悲しいことがあったり。そのすべてが、このアルバムには映し出されています。 最初にレコーディングした曲は“1999”。プリンス(正確には“the artist formerly known as Prince”)にも同じタイトルのヒット曲があるけど、私の“1999”は、彼の曲とは違ってラブソング。“1999”を書く1年前、私はこれまでの人生で最高の恋愛をしていました。その時の思い出が、この曲には込められています。その恋のおかげで私は成長し、自分を確立することができたと思います。そして、その恋愛があったからこそ、今回のアルバムを作り上げるパワーが生まれたとも。。。“1999”の歌の中では、「私の歌声の中に本当の愛が聞こえてくる-Where you truly hear the love in my voice-」というところが一番気に入っています。 99年4月、アルバムの最初の3曲をレコード会社や出版社に持ち込んでいる時に、私は昔の友人、カズに再会しました。彼はレコード会社に勤めていて、私に初めて作詞の仕事を紹介してくれた人。その頃私は、J-Waveの“Tokio Cold Cuts” という番組でDJをやっていました。カズは私に「今度、永六輔さんといずみたくさんの名曲『見上げてごらん夜の星を』をジャズシンガーの金子晴美さんに歌ってもらうんだけど、英語の歌詞をつけてくれないか」と言ってきました。その仕事のおかげで、ピアノのフレッド・ハーシュや、ハーモニカのトゥーツ・ティールマンズなど豪華メンバーが勢ぞろいしたニューヨークのレコーディングに、私も立ち会うことができたんです。この曲は金子さんのアルバムで華やかにデビューを飾り、数年後にはR&Bシンガーのメロディー・セクストンによってカバーされました。あの有名な“パーラメント”のテレビコマーシャルに使われていたのが、メロディー・セクストン版「見上げてごらん夜の星を」の私が書いた英語の歌詞なんです。 カズと私はひさしぶりの再会をきっかけに、友情を復活させていました。そのうち私はニューヨークに戻ってしまったけれど、数週間後に彼は仕事でニューヨークにやってくることになり、私たちは長い時間を一緒に過ごしました。マディソンスクエアガーデンのシャニア・トゥウェインのコンサートに行ったり、私の親しい友人たちに会ったり。帰国の前日、カズと2人で地下鉄の駅まで歩きながら、「またこうして会えるようになって本当によかった。8月に私が東京に帰ったらきっとまた会おうね」って約束した時のこと、今でも思い出します。 2週間後、私はカズの友人からEメールを受け取りました。カズの訃報でした。原因は交通 事故だったそうです。 それ以来私は、人の存在のはかなさを痛いほど感じながら、そして今自分が生きている1秒1秒の大切さを感じながら、アルバムの残りを作りつづけ、1999年という年を過ごしていきました。人の寿命なんて、誰にもわからないし、誰にもコントロールできない。でも、この地球でどんな風に時を過ごしていくのかということは、自分次第なんです。ひとりひとりに与えられた “いま”という大切な時間をいつくしみ精一杯生きていくこともできれば、その大切な時をただ無駄 にするのも自由。私は、絶対に自分の時を大切にして生きていきたい。そんな気持ちを胸に刻み込むために、私はアルバムに“NOW”というタイトルをつけました。このアルバムを聞いてくださった皆さんにも、“いま”の大切さを感じてもらえれば、と思っています。 カズの死から1ヶ月がたったある日のこと、突然1件のEメールが届きました。それは、高校の頃に仲が良かったアイリーンからのメール。彼女は、私が日本で歌を歌っていると聞いて、インターネットでずっと私の名前を探していたそうです。高校時代の私たちは、一緒に歌を歌ったり、お互いに新しく作った曲を聞かせあったり。彼女のメールには、彼女が弁護士になったこと、今の私の活動を知り、自分もまた歌に対する愛情を追求したいと思い始めたことなどがつづられていました。なんと彼女は自分でバンドを結成し、ファーストアルバムのレコーディングが終わったばかりだそうです(www.medeamusic.com)! 再び連絡を取り合うようになった私たちは、すぐに高校の頃のような息のあったコンビに戻りました。私が彼女のバンドの演奏を聴きに行ったり、彼女が私のスタジオにセッションをしに来たり。“リバーハイ”のレコーディング中、女性のバックヴォーカルを入れたいという話になった時にも、私はアイリーンを推薦しました。一緒に歌うのは高校以来だったけれど、スタジオで10分もたつと私たちの歌声はまるで何十年来のパートナーのように、うまくブレンドされていきました。彼女のヴォーカルがプラスされたことで、この歌は私の一番のお気に入りとなりました。あの時のセッションは一生忘れられない思い出です。 eigoTown.comのオープンと私のニューアルバムの発売時期が重なってしまったために、私のコラムはその話題ばかりになってしまって、自己紹介をすっかり忘れてました! フィラデルフィアの郊外の少女がいかにして東京で歌手になるまでに至ったのか、そのお話は来週のお楽しみ! キャラ・ジョーンズ
|
|
| |
・過去のキャラの日記を読みたいなら。 | ||
| |||
| Thanks
to :コダック株式会社 このページに使われている写真はコダックDC215 Zoomデジタルカメラで撮影されています。詳しく知りたい方はこちら。 |
|||
| 編集 Mini | |||










