海外で暮らす


Ireland Diary
アイルランド・ダイアリー

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Ireland Diary
from Kyoko Odamura

「一度しかない 人生、これでいいのか」と一念発起。今ではアイルランドで企業勤務とフリージャーナリストの2足のわらじを履き活躍中。

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Dingleへの旅

十字架に吊るされているイエスキリスト5月頭の連休を利用して、友人たちとアイルランド南西端に位置するDingleを旅した。ここは、何時か行きたいと思いつつも、これまで先延ばしにしてきた場所だ。私自身は観た事がないが、『ライアンの娘』という有名な映画の舞台にもなった美しい場所でもある。ちなみに、この映画故に、アイルランドにやってくる日本人たちの目的地の一つにも選ばれているらしい。

ダブリンから時速120・で車を飛ばすこと6時間、ようやく土曜日の午後、Dingleへ到着した。荷物をB&Bへ置いて、タクシーでDingleの街へ向かう。ここは昔からの港町で、18世紀まではかなり栄えていたらしい。

観光名所だけあって物価がやけに高い。港町なのにSea Foodの値段はダブリンをはるかに上回っているのが許しがたい。ようやくイカをメニューに見つけ『EL TORO』というレストランへ入る。ここは空いている割に大当たりであった。手ごろな値段で、盛り付けが美しく味もいける。よく冷えた白ワインが、海鮮料理の味を引き立てながら、長時間のドライブで疲れた体に心地よく酔いを浸透させていく。目の前にある古い教会から、夕べのミサ開始を告げる鐘が流れてきた。気ぜわしいダブリンを抜け出して良かったとほっとする。

翌日はボートに乗ってDingle湾に住む野生のイルカを見に行った。19歳になるこのイルカはDingle観光の主役である。孤児になったイルカが、ここに住み着き、いつしかすっかり人気者になってしまったのである。年に数回は獣医が海に潜り、彼の健康診断をすると言う。このイルカがDingle観光の稼ぎ頭だから、住民はこのイルカを大事にしている。このイルカはひょうきん者らしく、ボートが近づくと海から飛び出し、ボートと競走したりする。

翌日はDingle湾を車で一周した。この美しさはとても文字では表せない。このあたりは『ヨーロッパの貴婦人』と命名されるほどの風光明媚を誇る場所である。ここが随分、昔に『ライアンの娘』が撮影された場所だ。崖の下に広がる深緑の海は、ガラスを破片をちりばめたかのように輝いている。

ヨーロッパで最西端に属するDingle、素朴な空気の中で、久しぶりにくつろぐ事ができた。

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From Kyoko Odamura
織田村恭子
さんのプロフィール

経済学部卒。日本のソフトウェア会社でプログラマー、
営業企画として勤務。1991年からはダブリンの日系企業にて勤務。 同時にフリーランスのフォトジャーナリスとして日本の出版社やダブリンの英字新聞へ寄稿中。

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