Ireland Diary
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| ふと立ち止まって思うこと アイルランドはJoyriderによる犯罪も含めて、車の事故が多い。4月が始まってすぐの週末、少年二人のJoyriderが運転する車が原因で、二人の警察官が事故で亡くなった。そして、そのニュースは私に、やはり車の事故で命を落とした同僚の事を思い出させたのである。 あれは確か4年前になるだろうか。朝、出勤途中の同僚の車に、対向車線をはみ出した車が突っ込んできたのだ。助手席の婚約者は腕の骨を折っただけで済んだが、彼の怪我は酷く、病院に運びこまれると同時に、緊急手術が施された。彼は手術室に入る前、医者にこう言ったと言う。 「僕はもうここから、生きて出られないかもしれないね」 そしてその言葉どおり、彼は手術後、意識を回復することなく、亡くなってしまったのである。10年近くつきあったガールフレンドとあと3ヶ月で結婚という時であった。享年34歳。本当に性格の良い、気さくで明るい青年だった。お葬式に行ったが、誰も沈黙の中で立ち尽くしていた。どんな慰めの言葉も、教会の白い壁に空しく吸い込まれていくようだったからだろう。 腕にギプスをはめた婚約者は、両脇から支えられ、憔悴しきった表情でやっと立っていた。これまでの二人の軌跡や将来が、祭壇前の白い棺の中に、全て納められてしまったとでも言わんばかりの面持ちで、彼女が棺を見つめていたのを覚えている。 気の滅入るような話が続くが、実を言うと私は、その前の日に、同僚のお兄さんのお葬式に行ったばかりであった。彼は友人たちと飲みに行き、酔っ払った友人の運転で帰宅途中、ハンドル操作を誤った車が木に激突、運転者以外の二人が即死、彼はその一人であったのである。享年20歳。 アイルランドに住んで11年、これまで何度か葬儀に参加した。色々な人生があって当然だ。だが、やはり自然死でない別れには、独特の悔いと悲しみがこもっている。世の中、確かに公平ではない。いくら奇麗事を言っても、事実、理不尽な事が多くある。正直者が馬鹿を見、善人が損をし、悪人ははびこる。気をつければ、ある程度、避けられるかもしれないが、それでも人に不幸が降りかかるのには理由が無いように思える。 何故、あんな良い人にこんな運命がふりかかるのだろうか。何故、こんな死に方をしなければならなかったのか。いくら考えても答えなどないし、明日のことはわからない。私たちには自分の命をコントロールする力は与えられていないのだ。生まれてくるのも、死んでいくのも私たち以外の誰かーそれは神や仏かもしれないーの意思なのに違いない。 年齢を重ねるごとに思う。その日、その日を精一杯生きたいと。外見や見てくれを気にせず、自分に正直になって、充実した人生を送りたい。そうする事で、この世に生まれてきた喜びを実感できるのだと信じている。
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アイルランドはJoyriderによる犯罪も含めて、車の事故が多い。








