Ireland Diary
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| イースター休暇 ヨーロッパの春にやってくるイースター。それが近づいてきた頃、友人が電話をしてきた。イースター休暇に仲間内で、BRAYへウォーキングツアーと繰り出そうじゃないか、という誘いである。彼はGood Fridayに、BRAYの丘の上にある十字架まで昇ろうと提案してきた。 ここで少し説明をしよう。イースターの時期は、キリストが十字架上で磔になり亡くなった日とされるGood
Fridayを皮切りに、土曜日を挟んで、キリストが復活したイースター・サンデー、そして月曜日がバンク・ホリデー〔日本でいう祝日〕と、多くの人々が連休になる。もっともGood Fridayは私のように出勤となる人々も少なくないのだが。さて、BRAYはダブリンからDARTと言う緑色の電車で南に下る事30分で行ける、海沿いの美しい町である。そこは、のんびりと安らげる景色のおかげで、ウォーキングがきな人々に好まれる場所でもある。そして、そこにある丘には、大きな十字架が建てられている。友人は、このGood Fridayを選んで、ゴルゴタの丘を連想させるこの場所で、イースターの雰囲気に浸りたいらしい。 だが、この思いつきは、数人の反対で変更された。なぜなら、私は前述のようにGood Fridayは出勤だし、イタリア人の友人は、どうせ山登りをするなら大勢が集まれる日曜日がいいという意見であったからだ。 と言う訳で、日曜日のお昼、日本人、スペイン人、イタリア人と総勢5人が集まり、DARTに乗り込んだ。もう一人、ボスニア人の友人はBRAYの駅で落ち合う手はずになっている。ところが乗って10分たった頃、突然DARTが停車。続いて、くぐもったアナウンスが流れた。 「線路にゴミを発見。清掃の為、30分停車します」 予期せぬ事だが、焦っても仕方ない。誰かがBRAYで待っている友人に電話をし、遅れる旨を連絡した。暫くビスケットを食べたり、おしゃべりをしているうちに30分が過ぎたが、電車は動き出す気配すら見せない。そのうち再びアナウンスが流れた。 「信号にトラブル発見。電車は始発の駅まで引き返します」 いったん、このような事態になったら、アイルランドでは何を言っても無駄である。せめて往復切符の払い戻しをしてもらおうと窓口に行くと、管轄が違うので始発の駅でしてくれとのこと。泣きっ面に蜂である。BRAYで待つ友人は、あきらめて一人でパブへ行ってしまったらしい。結局、私たちはダブリンまで戻り、公園で持参したお弁当を食べると言う顛末になった。 翌週の土曜日に、私たちは再度、BRAY行きを試みた。今度はDARTは、ちゃんと私たちをBRAYまで運んでくれた。そして埋め合わせをしてくれるかのような好天気にも恵まれたのである。おかげで素晴らしい一日となった。 ゴルゴタの丘まで登るのは、文字通り崖っぷちを這い上がるような苦しい道のりだったが、頂上からの素晴らしい眺めに、いつしか疲れも吹き飛んでいた。ダブリンから手軽にこんな贅沢が楽しめるなんて、ラッキーだなと思いながら、今年のイースターもあっという間に過ぎていった。 |
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ここで少し説明をしよう。イースターの時期は、キリストが十字架上で磔になり亡くなった日とされるGood
Fridayを皮切りに、土曜日を挟んで、キリストが復活したイースター・サンデー、そして月曜日がバンク・ホリデー〔日本でいう祝日〕と、多くの人々が連休になる。もっともGood Fridayは私のように出勤となる人々も少なくないのだが。








