海外で暮らす


海外駐在 アイルランドに暮らして
第6回:「マイホーム大作戦 その2」

Ireland Report
from Rieko Yamashita in Dublin (March 31st, 2000)

家も買ったし、次は子育て。アイリッシュダンスに魅せられてこの地に住み着いた日本人がダブリンの暮らしをレポート。
「写真は我が家の前にて。左から友人、私、夫。
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(マイホーム大作戦 その1より〜 ベッドシッター時代、友人とのハウスシェア時代を経て、せっぱつまった状況に追い込まれた山下さん。どうせなら家を買ってしまえ、と決意をするが…)

さて、いよいよ、マイホーム大作戦が始まった。まずは、弁護士を立てて、借り入れ可能なローン額を計算する。それからお金を貸してくれる金融会社に証明書を発行してもらう。自分の貯金とローンを合わせた予算が出たところで、金額に見合った家探しの始まりだ。私の場合、全国平均ギリギリの一千万円代で探したので、選択範囲も広くなかった。可能性としては、ワンベッドルームのマンションか、かなり古めの中古建て。毎週末に不動産屋さんをまわって、20軒ぐらい見学しただろうか。「これならいいかも」と思うと、たいてい競売となる。そうなると、言い値からグーンと上がって予算オーバー。そんなことをしているうちに、アイルランドではますます土地バブルが激化するのだった。


マンションだとたいてい新しいのでそのまま住めるが、中古建ての中にはどうしょうもなく修理が必要な家が多かった。暖房がない、電気設備が古くて危険、浴槽がついていない、なんて序の口。こちらでは、自分でDIY(Do-It-Yourself、日曜大工のこと)をして家を改造するのが当たり前なのだ。「For DIY enthusiasts」なんて広告されている家は、それこそ築何百年の骨董品だ。段々絶望的になってきた私は、どうせ修理するなら狭い方がいいか、と平屋に的を絞った。そして、ついに契約までこぎつけたのだった。 image

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平屋建て、築100年(!)居間、寝室、台所、シャワー、屋根裏部屋のある小さな家だ。見学したときの印象は、「レイアウトは悪くないけど、条件付き」。まずお風呂がないので、シャワー室に浴槽を入れて改造しなくてはならない。台所の壁の色が暗くて床は半分腐っている。居間と寝室の絨毯の下はかびだらけみたいだ。屋根裏部屋への階段が崩れ落ちそう。居間の壁と天井もデコボコで、ペンキがはがれている。屋根裏部屋の床はコンクリートで何も敷いていない。屋根は要修理。これだけでも「相当すごそう」だが、 まだましな方だったのだ。 なにしろ地震がない国。築100年の家なんて、ざらなのだ。

3月に購入が決まったものの、前のオーナーさんの都合で鍵を手に入れたのが7月。そこから、私の「DIYに明け暮れる日々」が始まった。こちらの人は配管から電気配線まで自分でやってしまうのだが、私にはそれほどの技量 はない。屋根の修理や浴室の改造は大工さんに頼むことにした。せめてペンキ塗りだけは、と、刷毛片手の大改造作戦が始まったのだった。

 ・過去のアイルランドの日記を読みたいなら。
 
Ireland Report
from Rieko Yamashita in Dublin
山下理恵子 
95年ダブリン市立大学の修士課程でコミュニケーション論およびカルチュラル・スタディーズを学ぶためにアイルランドへ留学。昨年アイルランドで結婚、現在妊娠7ヶ月。アイルランドで出産しようと準備奮闘中。



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