インターンシップ

第6回
ハードルが高い分、やりがいと得られる経験も高い有給インターンシップ

取締役開発部部長 服部さん
(株)ラストリゾート
取締役開発部部長
服部さん

最近では日本でも認知度が高くなってきた海外でのインターンシップ。大きく分けると無給インターンシップと有給インターンシップに分けられる。有給インターンシップとは、文字通り給料を貰いながらインターン経験ができるというもの。だが、給料を貰いながら、海外で働く経験ができるということは、当然、英語力や職務経験などで無給インターンシップよりハードルが高くなってくる。どのような人がこの制度を利用しているのだろうか。今月は、インターンシップ事情に詳しく、数々の有給インターンシップ生を送り出している留学エージェント(株)ラストリゾートの取締役開発部部長の服部さんにうかがった。



有給インターンに参加する人たちの層は?

年齢で言えば、20代か後半〜30代前半の方がほとんどですね。やはり、ある程度社会経験がある方をインターンシップ先の企業も求めています。例えば弊社で取り扱っている他の留学プログラムの場合、男女比は2:8くらいで女性が圧倒的に多いのですが、有給インターンシップの場合、男女比は5:5くらいになっています。 派遣先の国ですが、やはりビジネスということになるとアメリカが圧倒的に多いですね。弊社では現在、有給インターンシップ先はアメリカのみ実施しています。

 
有給インターン先はどのようなところが多い?

旅行代理店、ホテルなどのホスピタリティー系から、一般事務、IT関係などです。CPA(米国公認会計士)の資格を持っている方は、会計士として働くこともできます。


給与はどのくらいもらえるもの?

派遣先や能力にもよりますが、平均で月給1,000〜1,400ドル(約10万〜15万円)くらいです。ですが、例えばホテルのハウスキーピングのような、ブルーワーカー的なお仕事の場合、月給700〜800(約7.5万〜8.5万円)ドル程度になりますし、高い方ですと、アカウンティングマネージャーの仕事の場合で、年間5万ドル(約550万円)の給与のオファーがあったケースもあります。

 
英語力はどの程度必要なのですか?

TOEICやTOEFLなどの資格試験などの点数だけで判断はしません。必要なのは、きちんとコミュニケーションが取れるかどうかということなので、電話でのやりとりが英語で問題なくできるかどうかということを基準にしています。弊社の場合、毎年100人程度の方が有給インターンシップに応募されますが、面接試験を行って、能力を判断しています。TOEIC600点で行かれた方もいますし、TOEICで900点あっても、会話力が足りず、行けなかった方もいます。

 
どのような面接を行うんですか?

前半は日本語、後半は英語で計30分くらいの面接です。今までの職歴や、有給インターンシップに参加する動機などをお聞きします。また、英語での質問の場合、例えば「イラク戦争について日本人としてどのような考えを持っているか」と聞き、その答えによって、さらに関連した質問を2〜3して、答えが論理的につながっているかどうかなども見させていただきます。

 
それまでの職務経験などはどの程度見られるのでしょう?

キャリアに一貫性がある方が望ましいですね。転職の回数が多い方の場合、キャリアアップを意識して、いくつか職を変わっている方ならいいのですが、いろんな職種を転々とされている方ですと、「飽きっぽい人なのかな」という印象を受けます。あとは、「自分はこれだけは誰にも負けない」という強みを持っている方も良いですね。

 
有給インターンシップに参加するにはどうすればいいのでしょう?

個人でインターンシップ先を探す方法と、弊社のような有給インターンシッププログラムを扱っている留学エージェントに頼む方法の二つがあります。

まず、個人で探す場合ですが、Yahoo.comで「Internship」と検索すると、インターンに関するサイトがずらっと出てきます。その中でも「Internship.com」というサイトは有給インターンシップの受け入れ先企業が直接情報を掲載しているので、ご自身で申し込むことができます。ただ、相手先企業との話がうまくいった場合であっても、「ビザだけは自分で取ってください」といわれることがほとんどです。(海外で労働して給料を得るのには必ずビザが必要になります。)個人で有給インターンシップとして働くのに必要なJ1ビザを取得するのはほとんど不可能に近いので、そこで諦めてしまう方もいるようです。

留学エージェントでは、インターンシップ先企業探しから、事務手続き、ビザの取得までやってくれますし、弊社の場合、ビザ取得代行手続きだけでも受け付けておりますので、全部を任せるか、できるところまでは自分でやって、という選択肢に分かれるかと思います。

 
帰国後、日本企業でインターンシップの経験は評価されますか?

今は、かなり評価されます。実際に英語でビジネスを体験してきた訳ですから、外資系企業などに就職される方も多いですね。中には、ご自身で起業された方もいますよ、アメリカで刺激を受けて。

 
有給インターンシップに参加しようと思っている人たちにアドバイス

有給インターンシップは、英語力、経験値など敷居が高いのは事実ですが、一番大事なのは「やる気」です。自分自身でモチベーションを高く持って、目標に向かってくことが大切です。英語力をアップするためのアドバイスやお手伝いなどは、弊社でも行っています。先ほども言いましたが「自分の強みはこれだ!」というものがあって、努力をし続けることが大事ですね。海外でインターンシップをするというのは、想像以上に大変なことですが、それだけに得られることは本当に大きいので、是非多くの方に参加していただきたいと思っています。

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