インターンシップ

仕事につながる海外体験談
インターンシップは、英語力+ビジネスマナーや現地での仕事の根本的な考え方が学べる!


海外での体験を生かして、仕事をしている人にお話をうかがう「仕事につながる海外体験談」。

今回は、アメリカ・シアトルの政府系NPOでインターンシップを経験した後、日本の外資系企業プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(P&G)で英語力を活かして働いている澄川悦子さんにお話をうかがいました。


留学したのはいつ、どこですか? またきっかけを教えてください。
27歳の時です。アメリカ・シアトルで7ヶ月間、語学学校に通った後、5ヶ月間、政府系の非営利団体(NPO)でインターンシップをしました。留学を単なる学校での勉強だけに終わらせることなく、自分を鍛えるためにも実際に仕事をしてみたかったというのが大きな理由です。留学する前にすでに社会人として日本の会社で働いており、留学後は外資系の会社で働きたいと考えていたので、外国の会社で働くとは実際どういうことなのか、外国人と働くとはどういうことなのかを経験しておきたかったのです。インターンシップ経験が、留学後の就職活動にも大きなプラスとなる、と考えたことも理由として挙げられます。


現地での生活はどんなものでしたか?
インターン先でスーパーバイザーと
現地での生活は大変有意義で楽しいものでした。語学学校での勉強も楽しかったのですが、インターンシップ先で得たものは大変大きかったです。私はAPECという政府団体のシアトル支部でインターンをしたのですが、そこには、政府外交官の方が出向で来ており、折に触れて多くの会議に参加させてもらい、学校では知り合えない人との交流を深めることができました。社会人経験があったので、学生との話よりも実際にアメリカで働いている人との仕事の話の方がより新鮮で大変楽しかったです。

インターンシップの通常の仕事は、事務所での事務的な仕事がメインで、外交官の方のためのアジア方面の情報をインターネット・雑誌・新聞から集めたり、海外出張のコーディネートがほとんどでした。普通の会社よりは、職員の人に余裕があり、いろいろ面倒はみてもらったように思います。


カルチャーショックはありましたか?
カルチャーショックというよりは、日本では味わうことのないショックなどはありました。外国人として外国で働くことがいかに大変なのかということを身を持って痛感しました。学生の時は、難しい内容のものを伝える場合、きちんとした英語で表現ができなかったとしても、みんな広い心でそれを許してくれた部分はありましたが、働くとなると別なんだ、と思いました。特にアメリカの言語は英語で、英語は世界の共通語となってきています。だから、時として外国語を話す難しさが、同じ職場で働いている英語ネイティブには理解しにくい場合もあるようです。


英語力はどのくらいアップしましたか?
学生生活とインターンシップの留学全体で飛躍的に英語力はアップしました。具体的に言うと、今の仕事が英語中心の内容となっていますが、そこでも苦労しない程度まで伸びました。留学前の私だったら、いくら英語スクールに通ったとしてもここまでは無理だったと思います。

英語を本気で習得したければ、「習うより慣れろ」で、現地に行ってしまうのが一番早道だと思います。インターンシップでは、英語力というよりはビジネスマナーとか、アメリカでの仕事の根本的考え方を学べたと思っています。そこで学んだことは現在の仕事に大変役に立っています。


現在は、どのようなお仕事をされていますか? また、どのくらい仕事で英語を使っていますか?
現在アメリカ系企業で日本およびアジアの市場調査の仕事をしています。留学後すぐ就職しました。

英語については、1年ほど前まではアジア全域を担当していたので90%が英語での仕事でしたが、現在、日本中心に担当が変わり、仕事としては50%くらいですね。私の働いている会社は社内公用語は英語ですので、文書(メールを含め)はすべて英語ですし、社内の外国人や世界の本社支社とのやりとりはすべて英語となっています。日本人とも英語で話をすることも多いです。ちょっと不思議な感じですね(笑)。


今の仕事につく際、英語力、インターンシップ経験はどのくらい役に立ちましたか?
かなり役に立ちました。まず、面接はすべて英語でしたので仕事用の英語ができないかぎり採用されることはなかったでしょう。

それと、履歴書でのインターンシップの経験はかなり強みになったようです。面接官が外国人でしたので、日本での会社のキャリアよりもアメリカでのキャリアの方が魅力的だったようで、その内容についてかなり聞かれました。外資系の中途採用の場合、すぐに仕事ができるということも重要な項目となるので、異業種に就きたい場合、日本での違う分野での仕事の経歴よりも、英語力を含め本場(アメリカ)で仕事をしたことがあるということは、だいぶプラスに動くこともあるようです。


海外に出てみて、一番大変だと思ったことはなんですか?
やはり言葉の問題でした。日本でも英語をある程度は習得していたので何とかなるとたかをくくっていましたが、行ってみると実際はスラングを含め使用される言葉の違い、発音の難しさなど大きな壁がありました。ただ、それを克服しなければ留学の意味がないと1年間がむしゃらに頑張り、それによって今の自分があると思います。


逆に、一番良かったと思うことはなんですか?
人生観が変わったことでしょうか。外国でのさまざまな出来事を通して、前の自分よりもっと大きな心を持てる人間になったと思います。


インターンシップを成功させるために、必要なものは何だと思われますか?
インターンシップは一つのキャリアとなりますので、その後の自分の将来になるべく直結するような仕事を選ぶことがまず挙げられます。あと、インターン先によっては、インターン生の使い方がよくわからない、あるいはみんなが忙しすぎて相手をほとんどしてくれないという所もありますので、インターン生の受け入れに慣れていて、きちんと仕事を与えてくれる先を選ぶことだと思います。

ただ、すべては自分次第ですので、受け身で待つことなく自分からチャレンジしていくことで、インターンシップが意義あるものになるかどうか決まると思います。


今だから思う、「海外に出る前に日本でこれをやっておくべきだった」ということがあれば教えてください。
一つ挙げるなら「お金は十分貯めておくべきだった」でしょうか。留学は予想以上にお金のかかるものです。生活を有意義なものにしようとすればするほど、お金はかかってきます。ギリギリではなく余裕を持った予算があれば、とても楽しい留学になると思います。


これから海外に出て、その経験を活かしてキャリアアップしたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
「将来何をしたいのか?」ということを考えた上で、「どの国でどのようなことをするのか」ということをしっかり考えてから留学することをお勧めします。あとは、留学したならば勉強や語学向上はもちろんですが、様々なことを見聞きし吸収してきてください。それらが実は帰国後大変役に立つことも多々あります。私は現在アメリカ系の会社で働いているので、アメリカ人の考え方や風土などを知っていることが仕事上でもかなりプラスになっていると思います。

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