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子供&英語特集

Page 4:バイリンガル教育に効果があるのは何歳から? 早期英語教育について

  子どもの英語教育を考える/デイビッド・ポール先生
  早期英語教育の効果/中村伊公子先生
    英語で叱るフレーズ集
   「野菜を食べなさい」は「Eat vegetable.」ではない



子どもの英語教育を考える
ケンブリッジ大学児童心理学修士号 
   David English House校長 デイビッド・ポール先生


長年英語教育に携わり、英会話学校の校長や大学での教授も歴任するデイビッド.ポール先生に、こどもに英語を教えるにあたって、親や教師が注意しなければならないことについてお話をうかがった。

「人生の早い時期から、子供たちは自分の周囲の世界に興味を持ち、触ったり様々な質問をしたりして、それを理解しようとする。そして好奇心の満足に成功すると、探求心はもっと育っていく。だから、子供に言語学習を行う場合、正しい指導法では各段階で子供が、好奇心の満足と達成感を感じてやる気が継続するように学習が進められるが、その場合、何より大事なのは、自主性である。教育には、子供たちの自然な学習能力を大人が弱めてしまう可能性が常にともなう。教育が子供たちの自発的な学習能力を妨げていることに注意を払わなければいけない。

学校の授業や視覚感覚的なCD-ROMで、ただ言葉を繰り返すだけでは、新しい言葉や文型を理解して応用できるようにはならない。子供が好奇心と探求心を養い、新しい言葉や文型を今まで習ってきたことと組み合わせながら学習を進めるのが最も効果的であり、それにはゲームなどが適切な方法だ。子供は、まわりの世界に興味を持ち、よろこんで探検するもので、質問も好んでする。教師はこの好奇心を大切にし、子供に自分の好奇心を表現する道具を与え、子供が自分で答えを発見するように工夫しなければならない。子供が依頼心が強く受け身の学習者である文化においては、人に頼らない活発な学習形式を最初の段階から確立することが非常に大切である。

ゲームや歌を通して英語を経験しながら学ぶ手法は、母国語の習得と過程が似ているとして人気は高いが、これを行う上で、言葉を教師がコントロールすることはあまり重視されていない。ゲームや歌に使われる言葉が直接テキストのターゲットに即していれば、時間を有効に使え、子供にはっきりとした方向性を与えられるだけでなく、混乱をきたすような言葉に子供をさらしたり、子供の積極性ややる気を失わせることもないので、この点にも注意を払うべきである。

一方、子供たちが会話のみを学んでいると、フレーズを記憶してそれをオウムのように繰り返すばかりで、様々な言葉のパターンを状況に応じて使ったり、自分の意見を表現することができるようにならないので、適度に読み書きの学習もし、内容のバランスをとることも大切だ。 ただし、日常生活で英語を使わない日本の子供にとっては、アルファベットを先に覚えてから読み書きを覚えるのは難しい。日本語を音声から自然と習得したように、外国語も音声を通して習うほうが、子供たちにとってはより簡単だ。なぜなら、音声学上は、文字はABCとは発音されず、基本的な単音で発音される。例えば "a" は "apple" の最初の音、"e" は "elephant" の最初の音という具合である。

このように耳から単音を学んだ子供たちは、個々の単語を暗記する必要がない。音と共に遊び、ときには意味のない言葉を発見する。こうした経験によって彼らは、初めて聞く言葉でも読んだり書いたりできるように自然に訓練され、暗記に頼らずに新しい言葉を覚えるのだ。」

デイビッド・ポール:イギリス生まれ。ケンブリッジ大学児童心理学修士課程終了。1980年に来日し、2年後に英会話学校「デイビッド・イングリッシュ・ハウス」を広島に設立。教師の育成にも精力的で、韓国とタイに、英語教師育成のためのトレーニングセンターを設立。現在も
アジアの学生の英語力向上に尽力している。有名著書多数。

中学からではもう手後れ?! 幼児期の英語が効果的なワケ
〜Zoo-phonics Academy(ズ−・フォニックス・アカデミ−)の中村校長のお話

2才から小学生までの子供達の英語力を早期に開発育成することを目的に設立された幼児、児童専門の英語アカデミーであるZoo-phonics Academy(ズ−・フォニックス・アカデミ−) の中村伊公子校長に、英語の早期教育についてお話を伺った。

「幼い頃から英語を学ぶのはとてもいいことです。日本語もままならない2、3歳の子に英語まで・・・と懸念なさる方もいらっしゃいますが、このくらいの時期から12歳くらいまでの子供たちの言語吸収には、目を見張るものがあります。8歳くらいまでは、正しい音を聞くだけで、きちんとした音を真似して発音できます。しかし、この能力は12歳過ぎあたりから、段々衰えてしまいます。学説によれば、新しい言語を学習するのは、17歳からでも39歳からでも大差はないとも言われています。言い換えれば、どんなにがんばってもネイティブ・スピーカーのようにはなれないという悲しいものです。ですから、英語教育は早ければ早い方がいいのです。しかし、日本の英語教育は基本的には中学に入った13歳から始まります。これでは遅いのです。カタカナ英語が耳に入って抜けなくなってからでは、発音を矯正するのは至難の技です。最初から、ネイティブと同じ発音で覚えれば、簡単なのに。また、英語と日本語では、話す時の口と舌の筋肉の使い方が全く違います。試しに、テレビで日本人とアメリカ人の口の動きを見比べてみてください。日本人が日本語を話す時、口をほとんど開けません。舌もほとんど使いません。でも、アメリカ人は、口を大きく開いたり閉じたり、舌を歯の後ろに動かしたり、奥に引っ込めたりして音を出しています。成長した日本人には、英語の音の真似だけでなく、この口と舌の筋肉の使い方の習得が難しいのです。」

中村校長が主催するZoo-phonics Academy(ズ−・フォニックス・アカデミ−) では、ネイティブの先生から園児への語りかけをなるべ多くするように心掛けていらっしゃるという。
「英語環境が初めてのこどもたちは、最初は教師の英語を聴いているだけか、真似してオウム返ししているだけですが、授業を重ねていくうちに、大量にインプットされた英語を使って、自分でアウトプットできるようになります。こうして、こどもが自分の言葉で意志を示し始めていくうちに、やがて少しずつ英語で会話ができるようになるんです。赤ちゃんが言葉を覚えて行く過程と全く同じです。インター ナショナル・スクールなどで、幼い頃から英語環境で学習している日本人のこどもは、こうしたインプットとアウトプットを2ヶ国語でしていくうちに、頭の中に日本語、英語の言語切り替えスイッチが出来て、2ヶ国語を自由に使い分けるバイリンガルに成長して行くわけです。」

では、英語が話せないお母さんが家庭でできる英語教育方法はあるのだろうか?
「教育すべてがそうですが、幼児の英語教育に一番大切なのは、こどもが楽しいと感じること。楽しくないことを無理強いされていると、学習意欲も低下して、次第に「英語が嫌い」と拒否反応を示すようになります。やらせすぎは絶対によくありません。例えば、高い英語教材を買ったから、投資した分、元を取らないと!という感覚でこどもに勉強を強制してしまうお母さんがいますが、これは逆効果です。最初は、こどもが”もっとやりたい!”と思うくらいのところでやめておくのがいいと思います。
英語が話せないお母さんでも、いつも英語の物語のテープを聞かせたり、短いビデオを見せたり、英語の歌を聞かせたりしてあげられますよね。それを続けることが大事だと思います。それから、ビデオやテープを子守り代わりに、見せっぱなし、聞かせっぱなしではなく、お母さんも一緒に楽しむことも大切です。また、英語教育も大切ですが、母語の日本語教育はもっと大切です。是非、日本語で本の読み聞かせをたくさんして下さい。言葉と文字に興味が湧けば、英語にも興味が出ますし、母語 (日本語)の言語能力が高いお子さんは、第二外国語の習得も早いです。外国の絵本を日本語版と英語版、くらべて読んであげたりしてもいいのでは?」

好きこそものの上手なれ、こどもを英語嫌いにさせない工夫が何より大事なのだった。

Zoo-phonics Academy(ズ−・フォニックス・アカデミ−)
http://www.zoo-phonics.jp/
                           イラスト:コレクト

◆世界中、どこでも同じ? 子どもへの小言
  "Eat your greens!" (野菜を食べなさい!)
  "Tidy up your room!" (部屋をかたづけなさい!)
  "Did you finish your homework?" (宿題終わったの?)
  "Go to your room!" (自分の部屋にもどりなさい!:悪いことをすると、罰として自分の部屋に送られる)
  "You are not allowed to ----" (---してはいけません)
  "Do as you are told!" (言われたとおりにしなさい!)
  "Be quiet!" (静かにしなさい!)
  "Go to bed now." (寝なさい)
  "Do you know What time it is?"/"What time do you call this?" (何時だと思っているの?)
  "Get up! You'll be late!" (起きなさい! 遅れますよ!)
  "Get dressed." (着替えなさい)
  "Put your shoes on" (靴をはきなさい)

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