1979年にスタートして以来、一貫して同じ問題形式で行われてきたTOEICテスト。5月に実施される公開テストで、初めてリニューアルされることになった(団体向けのIPテストは2007年度以降)。何がどのように変わるのか、どう対策を立てればよいか、新TOEICテストをあらゆる面から追う。

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●インタビュー
「現実に即した状況や設定がテスト上で再現され、より実際的な内容に。ただ、スコアの基準はこれまでと同じになるよう、Equating(スコアの同一化)とよばれる統計処理が施されているんです」
――(財) 国際ビジネスコミュニケーション協会 齋藤一彦広報渉外部長
新しいテストの目的はどこにあるのか、受験者にとって有利な面・不利な面はないのか、TOEICテストを実施・運営する(財)国際ビジネスコミュニケーション協会の齋藤一彦広報渉外部長にうかがった。 |
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なぜ今回リニューアルが行われることになったのですか?
齋藤:テストを開発・実施する上で、(そのテストが利用される)市場の環境・ニーズを把握し、テストがその目的にふさわしく機能しているかを検証し続けることは開発機関にとって重要なテーマです。TOEICテストを開発・制作しているアメリカの非営利テスト開発機関Educational
Testing Service(ETS)は、2004年に世界11カ国で調査を行い、働く環境の場でどのような英語能力が必要とされているかを調査しました。
TOEICテストは一般の場面、もしくは国際的な職場環境での英語によるコミュニケーションを測るテストですが、調査の結果、現在求められている能力を測定するには、問題形式を一部変更するのが妥当だということがわかったのです。そこで、More
Authentic(より実際的な)をコンセプトとして、今回のリニューアルが行われました。
More Authentic(より実際的な)というコンセプトは、テストにどのように反映されているのですか?
齋藤:会話や読む文章が長くなっているところがありますが、これは、現実のコミュニケーションでは、従来よりもやや長めのやりとりが自然であるという判断に基づくものです。また、リスニングセクションではアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア(ニュージーランドを含む)という4つのアクセントを取り入れ、実際の国際的な職場環境に近づけました。
写真を描写するPart 1の設問が減り、説明文を聞いて答えるPart
4の設問が増えるといったように、現実のコミュニケーションを鑑み、設問数にも反映させたりもしています。
これまでより難しくなっているということはないのですか?
齋藤:ETSでは新TOEICテストと現行TOEICテストとの間で評価基準にズレが出ないようにEquating(スコアの同一化)と呼ばれる難易度の調整を行っています。これにより、従来のTOEICテストで600点取った人は、新TOEICテストでも600点取れるといったように、スコアの基準を保つことができるのです。
一部問題文は長くなったが設問数は同じということで、「これまでより速く解かなければならないのでは」と心配する人もいますが、これについても、Speededness
Studyという検証が行われ、情報量・テストの受験スピードは妥当であると証明されております。また、長い文は見た目には、負荷が感じられるかもしれませんが、一つの解答を導き出すためにより多くの情報を提示することが可能になるという利点もあります。
これまでとは異なる対策が必要になるのでしょうか?
齋藤:聞く・話す・読む・書くという基本的なスキルを鍛えることでスコアが上がるという点では、従来のTOEICテストと変わりはありません。
TOEICテスト向けに特別な勉強をするということでなく、できるだけ生の英語に触れて、英語の運用能力を高めることが大切ではないでしょうか。
【変更点を総チェック!】
●変更のある部分
問題数や出題内容において、さまざまな変更が加えられている。
一覧表で整理してみよう。
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問題数 |
出 題 内 容 |
| リスニングセクション |
| Part 1 |
20⇒10 |
写真描写問題(変更なし) |
| Part 2 |
30 |
応答問題(変更なし) |
| Part 3 |
30 |
一部(現行テストよりも)会話が長くなり、1つの会話に対して3つの設問(会話文の数は30から10に) |
| Part 4 |
20⇒30 |
設問も音声で読まれる
一部(現行テストよりも)説明文が長くなり、1つの説明文に対し3つの設問 設問も音声で読まれる
米・英・加・豪(ニュージーランド含)の4つのアクセントを25%ずつ採用 |
| リーディング セクション |
| Part 5 |
40 |
名称が「短文穴埋め問題」に(内容は変更なし) |
| Part 6 |
20⇒12 |
「長文穴埋め問題」に(誤文訂正問題はなくなる) |
| Part 7 |
40⇒48 |
読解問題。2つの文書を読んで解く問題を追加 |
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●変更のない部分
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