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◇ペンネームかイニシャル:TT

◇年齢:33

◇性別:

◇業種:食品輸入、マーケティング 

◇職種:マーケティング

◇海外で仕事をした期間と場所:
4カ月 アメリカ・サンフランシスコ

◇海外赴任前のごく短い経歴:

大手電器メーカー技術法規部門、マーケティング部門に6年半勤務した後、国際協力を扱う財団法人でカンボジア・アンコールワット修復に携わる日本政府チームのアドミ業務を2年経験。 その後、UC BerkeleyのDiploma Programでマーケティングを学び、サンフランシスコにある食品会社にてマーケティングインターンを4ヵ月経験。

◇アメリカでのビジネスを通じて感じた価値観の違い

・年功序列について
日本の会社で8年半働いた私が、アメリカの会社に入って「やっぱりそうなんだ」と思ったことは、いわゆる「年功序列」という制度が本当に存在しないことでした。ほとんどの場合会社で一緒に働く人でもお互いに年齢を知らないし、必ずしも全員が新卒で会社に入るわけではないので想像できるものでもありません。大学も必ずしも高校の続きとして行っているわけではなく、また大学・大学院で過ごした期間も人によりまちまちです。

日本は、会社の文化だけでなく、国民の文化として「上の人をたてる」ということが心に深く根付いているため、ほとんどの場合が付き合いの前提に「年上」「年下」、という意識があると思います。しかし、アメリカでは会社で重要視されるのは、その人が経験してきたことをもとに、いかにこれから会社に貢献できるのかといったことであり、「何歳だから」とか「社会人になって何年だから」といった考え方は皆無に等しいでしょう。

これは「実力主義」と言えば厳しいですが、私のように30歳を過ぎてからあまり経験のない仕事でキャリアを積もうとしている者にとっては大変好都合でした、日本だとたくさんの後輩を前にいろいろとやりにくいことが考えられますが、アメリカでは「わからないから教えてくれ」「私は私の経験と考えからこう思うがあなたはどうか」など純粋なやりとりができます。 

・営業スタイルについて
逆に「同じだ」と思ったこともあります。お得意先との関わり方です。業種にもよるかもしれませんが、私の勤めていた食品輸入会社のような、いかにお店にたくさん商品を置いてもらえるかが業績に関係する会社の場合、どのようにしてお店の人と良い関係を保つかといったことが非常に重要になります。

たとえば、どんなに人気のある良い製品であっても、無口で無愛想な営業マンがお得意先と良い関係を築けなかった場合、お店に扱ってもらえる製品の量 に影響が出るでしょう。現に私の会社は、とても人付き合いの上手なフットワークの軽い青年がエリアマネージャーになった途端、その地域での売上げが好転しました。アメリカはもう少しドライな関係かと思っていましたが、やはり人間同士の仕事、人間関係はどこでも大切なのだなぁと思いました。

・アメリカ人は働き者
私がアメリカに行っている間に、アメリカ人の平均労働時間が日本人を上回り世界トップになった、というニュースが流れました。日本にいるときは、日本人が世界一の働き者、と信じて疑わなかった私ですが、アメリカの学校に行ってアメリカの会社に勤めてから、このニュースも納得、という気持ちになりました。

とにかくみなさん働き者。朝は早起き、休日も惜しまず働くのに、家族との絆も忘れない。「この人たち疲れないのかしら」と感心させられるばかりでした。まぁこれは、階層や会社によってもいろいろ様子が違うようですが、ある程度成功している会社で働いている人々というのはだいたいこんな感じなのではないかと思います。

働くときは働く、休むときは休む、だから集中力があるのでしょうね。 ただただ長い時間働いていれば、「働き者」と勘違いがちな日本人も、だんだんとこんなふうに良い意味での「効率主義」に馴染んでゆくことができると良いですね。


◇これからアメリカで仕事をする人へのアドバイス

「自分」をしっかり持つこと。「私にはこれができます」「私にはこれはわかりません、教えてください」と自分の位 置をしっかりと相手に伝えてわかってもらうこと。そうすれば相手にもどう接すれば良いのかということがわかってもらえると思います。 

それから、私がいちばん大事にしたいのは「日本人の心を忘れないこと」。どこに行ってもやはり日本人のきめ細かさや真面 目さはとても評価されます。異国で働くために、その国の文化ややり方に従うことと同じくらい、自分が長い年月をかけて育ててきたものを異国で活かす、という思いも大切なのではないかと思います。

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