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HRマネージャーがズバリ答える!
英語を使う仕事で求めているのはこんな人

Vol. 6 日産自動車株式会社
     人事部 採用・異動グループ 部長 児玉 幸信さん  
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回答してくださった方
人事部 採用・異動グループ 部長
児玉 幸信さん
1933年設立の自動車メーカー。1999年にフランス・ルノー社と提携し、カルロス・ゴーン氏が社長に就任。1999年10月には、全世界で継続的に利益を出し、成長し続けるための包括的な再建計画「日産リバイバル・プラン(NRP)」を発表。当初の予定より1年早くその目標を達成し、過去最高の営業利益を上げる。2002年4月からは、新たな事業計画「日産 180」に取り組み、2005年9月までにグローバル販売台数を100万台増やすことをめざしている。また、今年4月に発表した2005年度から始める次期中期計画「日産バリューアップ」では、2007年度までに世界販売420万台の実現を目標として掲げている。
 
会社ホームページ『羅針盤』
採用ホームページ『Career Compass』



御社で英語を使う仕事の種類と求める人物像は?
すべての部署で英語は必要

すべての部門に外国人スタッフがおりますので、ほとんどの部署で英語を使います。また、グローバル経営ということで、経営の決定内容は英語で記録されますし、アメリカやヨーロッパの子会社とかなり頻繁に英語でのビジネスミーティングも行います。ルノーとの関係もあり、マネージャークラスになると、ほとんどの人がそういう場面に遭遇することになると思います。

国内の販売を担当している人はあまり英語を使う機会はないかもしれませんが、それでも海外からの訪問がある時には英語を使う必要が出てきます。仕事上、英語でないとダメだという部署もかなり増えてきていると思います。人事部もフランス人、ベルギー人、中国人がメンバーに加わっているので、話す時は英語もしくはフランス語になることが多いです。海外人事になると、フランス語で日本人も混じって話しているようなこともありますよ。企画や戦略に関わる部署では英語がマストになってきます。それ以外、例えば開発などはほとんど日本人なので日本語でも大丈夫なのですが、プロジェクトになると、海外とのつながりができますから、英語ができないと苦しいですね。

完璧な英語でなくても意志を繋いでいくことが重要

TOEICでいうとミニマム600点はちゃんと取っておいてください、と言っています。ただ、TOEICの点数だけではわからないところがありますよね。英語が下手でも非常に少ない語彙力で巧みに話す人もいます。そういう意味では、完璧な英語でなくても意志を繋いでいくことができる人であることの方が重要です。つまり、臆せず自分の言いたいことをどんどん表現していける人であればいいんですね。ただ会議に出て説明する時や、いろんな場で英語で聞くということができないと、仕事を進めるのが難しくなります。感覚的で申し訳ないのですが、TOEIC700点以上は最低でもないと辛いと思います。

我が社が求めるのはチャレンジ精神、チームワーク、そして達成意欲のある人

自ら考え、判断し、行動する人です。より具体的に言うと、変化・変革にチャレンジしていこうとする意欲を持っている人です。そして、チームワークのできる人。自動車会社というのは部品点数、部品の種類が非常に多い。つまり、数多くの部品メーカーがあり、ここで様々な部品を作り、組み立て、世界中のいろんな所で完成した自動車を売っているわけです。そういう意味では、かなり裾野が広く、規模が大きい産業といえます。ですから、チームワークができないとだめなんですね。それから、決めた目標に対して粘り強く達成して行こうとする達成意欲、力を持った人。さらに、グローバルになってきていますので、世界でどんどんやっていきたいという人であることも求められます。

オープンマイドであることも不可欠

また、我々はダイバーシティ(多様性)を非常に価値のあるものととらえていますので、ダイバーシティを高めていこうとすると、オープンマインドの人である必要があります。その上でコミュニケーション能力も不可欠です。ビジネスのスピードが上がり複雑化している、これは製品、組織の両方にいえます。人も多様化してきている。このような状況を考えた時に、質の違う人や違う考え方の人とうまくコミュニケーションをとれる能力が必要になります。

書類選考や面接で、どんなポイントを重要視されますか?
文章からコミュニケーション能力を見る

書類選考では、まず、訴えている内容よりも、その内容が明確に伝わってくるかを見ます。文章を見るのもやはりコミュニケーション能力を判断する1つの方法だと思います。知って欲しい事柄を他人にきちんと理解できるように伝えられる文章を書く人はコミュニケーション能力が高いと言えるのではないでしょうか。いろいろ考えて書いてくれているのでしょうけど、全体として内容が伝わってこないものは、選考段階で不利になるとは思います。

大きな組織の中でやっていける人物かどうかもポイント

面接では求める人材像に合致している人かどうか、前向きであるかどうか、そして、日産でぜひ働きたいという思いが伝わってくるかどうかも選考基準となります。次に、何がその人のよいところなのか、つまり、その人の強みを探します。もう一つ、この人は組織の中でやっていけるだろうか、ということも見ます。我々は大きな組織ですから、チームワークができないと孤立してしまいます。例えば、個人研究で生きていこうというような人だとなかなか苦しいでしょうね。自分の思いを何が何でも通したいと言う人は、小さい組織の方が向いていると思いますね。合意をとるのも、調整も容易ですから。けれども、我々のような大きな組織では、自分がやりたいと思っていることと違う意見が出た場合に、悪い意味での妥協ではないのですが、人の意見を取り入れる柔軟さを持っていないと、自分自身がフラストレーションを溜めることになってしまいます。


英語を使って仕事をしたい人にアドバイスをお願いします
きちんと伝えようとする誠意と相手のことを理解しようとする姿勢が大切

英語力は当然必要なのですが、やはり相手にきちんと伝えようとする誠意、それから相手のことを理解しようとする姿勢は大切ですよね。これがないといくら英語ができてもなかなか良い仕事ができないし、満足感が得られないのではないかと思います。ですから、特に英語を強みとしてやっていくような秘書系や翻訳系、通訳の方の場合、専門の英語のスキルプラス会話能力が大事だと思います。

日本人の「曖昧さ」まで説明できるように

日本人であれば、英語を武器とする場合でも、日本のことをよく知っておく方がよいと思います。我々は社内で多くの外国人と接します。その時に、日本人のメンタリティ、習慣、価値観などを正しく伝えることが非常に重要になってきます。特に、ビジネスの現場で誤解を招きがちな日本人特有の曖昧な表現や態度について説明してあげることが大切です。例えば、欧米文化では自分が何か言った時に相手がうなずいていれば「賛成してくれた」と解釈しますが、日本ではそれは賛成している訳ではなく頭の中で考えてるだけ、という場合もあります。けれども、頭を縦に振っているので「Yes」としてとらえられて、そこで誤解を生んでしまう。「No」と言わなければ「OK」というのが欧米の考え方ですから。このような状況になった時に、「『Yes』ですか『No』ですか、と最後に確認した方がよいですよ」などと教えてあげられるようになっておくとよいのではないでしょうか。