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HRマネージャーがズバリ答える!
英語を使う仕事で求めているのはこんな人

Vol. 4 GE Japan 
     人事部 リクルーティング マネージャー 田中 憲一さん
images
回答してくださった方
人事部 リクルーティング マネージャー 
田中 憲一さん
発明王トーマス・エジソンをその源とするGEは、航空機エンジンや電力システム、医療機器、家電や照明、プラスチックスなどの素材、クレジットカードやリースなどの金融サービス、そして放送に至るまで、多種多様な事業を世界100カ国以上にわたってグローバルに展開し、約30万人の従業員を擁している。日本においても100年以上前から事業を展開。現在、従業員は1万人を超える。GEは、ファイナンシャルタイムズ誌で、6年連続「世界で最も尊敬される企業」に選ばれている。
 
http://www.gejapan.com/



御社で英語を使う仕事の種類と求める人物像は?
どこの部署でも、最低限の英語は必要

GEには現在11の事業部門があります。大きく分けると、金融系、製造系、サービス系の3つです。それぞれの事業部門もしくはその中での部署によって、英語を使う頻度は異なります。

ただ基本的にGEグループの公用語は英語ですから、多かれ少なかれ英語が使えないと厳しいですね。例えば、アメリカ本社とのコミュニケーションであったり、地域間でのコミュニケーションであったり、中国やヨーロッパとのやりとりであったり、社内のいろいろなコミュニケーションが英語で行われます。

社長からのメッセージが英語だったり、仕事上で使うツールやコンセプトが英語で書かれていたり。ですから、基本的にどこの部署であれ、最低限の英語は必要です。

最低限の英語というのは、まずe-mailをきちんと読み書きできること。メールを含む社内文書の英語をきちんと読めるということと、例えば海外から英語で質問を受けた時にきちんと答えられる程度の能力は必要ということですね。

求める人物像はGEバリューを体現できる人

GEが求める人物像というのは、非常にクリアーです。当社には「GEバリュー」というものがあり、これは世界のGEでシェアされている目指すべき行動規範または価値観そのものなのですが、これがある種、我々の求める人材の資質なのです。

GEバリューとは?
4つのアクションと8つのバリューから成り、世界100カ国にいる30万人以上のGE社員は、それぞれの業務において、これらのバリューを発揮することを期待されている。

アクション:
imagine  想像する お客さま、社員、地域のために想像力を働かせる
solve  解決する 世の中の困難な問題の解決に役立てるよう、取り組む
build  築く 成果を尊ぶ社風を通じ、市場を拓き、人を育て、株主価値を高める
lead  リードする 実力主義のもと、学習し、多様性を受容し、変化を追求する

バリュー:
Curious 好奇心
Passionate 情熱
Resourceful 工夫に富む
Accountable 責任を持つ
Teamwork チームワーク
Committed コミットメント
Open 開かれた
Energizing 鼓舞する
   


セルフスターターであること。社員全員がリーダーたれ!

また、よく言われるのは「セルフスターター」でないといけないということ。

会社によっては、手取り足取り「ここはこういうことをやらなければいけない」とか「こういう風に動いてくれ」という細かい指示を出してくれるとろこもあると思います。しかし、GEの場合、会社としての方向性は非常にクリアーなのですが、実際にどういうアクションをとっていくかということに関しては、自分で考えて動かなければならないのです。どんどん遠慮せずに自分で動ける人でないと、この組織ではやっていけない。何か目標を達成するために必要なアクション、要するに誰のサポートを得なければいけないか、誰の合意を得なければいけないのかということを自分の中ではっきりさせて、自発的にどんどん関係する人たちを巻き込んでいく能力が必要です。

もともとGEは、ジャック・ウェルチの時代から官僚主義を廃するためのいろいろな仕組みをつくってきた会社ですので、組織的なストラクチャーだけにこだわってアクションを起こさないなどというのは評価されないですね。ともかくある目標に対して必要なことを全部自分がやっていく。当然目標は自分だけでは達成できませんから、必要なリソースを自分で勝ち取ってくる。勝ち取ってくるということは人を動かすっていうことですよね。それを、階層にかかわらずやりましょうと。これが我々のひとつのキーワードです。「社員全員がリーダーたれ」ですね。

書類選考や面接で、どんなポイントを重要視されますか?
書類選考では見るポイントは、やはり過去にどういうことをやってきたかです。まず当然、そのポジションに求められるハイレベルな専門知識が求められます。どのポジションも競争が激しく、優秀な人がどんどん応募してきますから、相当レベルの専門知識がないといけない。

まず、特定のポジションに対して求められる要求には「must have」と「desired」があります。例えば、ファイナンスであれば当然会計の基礎知識を持っていなければならないわけですが、さらに、アメリカのCPA(会計士の資格)を持っていた方がいいとか、望ましいレベルのスキルがあります。さらに、それに付随する経験ですね。例えば、アメリカ現地の会社で、USのアカウンティングスタンダートに基づく経理をやってましたとかね。履歴書上では、そういう、望ましいレベルの経験を見ていきます。

転職をしてきている人については、どういう転職をしてきているのか。きちんとステップアップになっているか。これはケースバイケースなので単純には判断できませんが、例えば10年の経験があって、1年ごとに退職しているとすると、これは何かあるのではないか、と思いますね。そういう基本的なところをチェックします。あとはやはり、どこの会社で何をやったかというのが結構重要です。こういうカルチャーの会社で、この部署でやっていれば、こういう能力は当然身についてるだろう等、そういう判断も当然入りますね。

面接で見るポイントは、我々の望む人間は明確に「GEバリュー」で定義されていますので、要はそのバリューを体現できる人かどうか、言い換えればGEのカルチャーに合う人かどうか。ここを相当念入りに見ます。

例えば、非常に専門スキルが高くても、リーダーシップがない。パッションがない、または感じられない。または、パッションは感じられるけども、必ずしも人をエナジャイズできそうにないとか、オープンでないなどを見ていくわけです。世間的に見れば非常に優秀かもしれないけれど、GEバリューという観点から見るとどうか、という点が重要なのです。


英語を使って仕事をしたい人にアドバイスをお願いします
英語は当り前。何のスキルを持っているかが重要

英語は当たり前で、むしろ何をやってきたかということが大切です。
例えばアメリカで英語を勉強したとしましょう。英語を勉強したということは大切じゃなくて、何を学ぶ過程で英語を学んだかということが重要です。英語ができるから採用するということは我々にはありません。

例えば、ものすごい業務知識を持っていて、今は英語がしゃべれない、ただここで勉強すれば伸びるでしょうという人と、英語はペラペラだけど業務知識がない人なら、当然前者を選ぶでしょうね。従って、「英語を活かして」というよりは、やはり何のスキルを持っているかが先にありきですね。

留学経験がある人の中でも、なんとなく英語を身につけなきゃっていう目的意識で留学をしている人って結構いるんですね。もちろんそれがスタートである人は、それはそれで否定しないのですが、ただその一歩先を掘り下げてる人じゃないとむずかしいですね。

学生のイベントで、「私は英語が話したいんです」「英語が身に付けたくて留学をしたんです。どこかに使い道がありますでしょうか?」という質問をされたんですが、これは一番困っちゃうんですね。じゃあその留学に英語以外に何の目的があったのかと。最初の目的は英語であったにしても、そこから何を学んで、その学んだ部分のどこを仕事に活かしていきたいのかというところまで答えてもらわないと。

事業戦略として、これから日本でのビジネスを成長させなければならないという課題があります。日本には素晴らしいテクノロジーがあって、いろんなビジネスチャンスがある、積極的にその機会を活かしていきたいと思っていますので、それに貢献できる人材がほしいですね。

また、我々は「グローバル人材の育成」を求めています。その一番いいロールモデルというのがGEジャパンの社長、GEアジアの日本人で初めてのGEのコーポレートオフィサーになった藤森なのですが、USのヘッドクオーター(本社)にものが言えて、グローバルにいろんなプロジェクトをまとめていけるような人ですね。