| 【今週の新語】 |
公費報奨金
public rewards
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これは去る5月上旬、警察庁が発表した画期的な制度で、凶悪事件解決につながるとしてマスコミに頻繁に登場する新語(*脚注1)。
「公費報奨金」とは別名「公費懸賞金」とも呼ばれ、「警察庁が殺人などの凶悪犯罪事件の犯人逮捕に結びついた有力情報の提供者に払う公費」を指し、5月1日からスタートした。正式には「捜査特別報奨金」と呼ばれ、金額は最高300万円で、今回は北海道石狩市の強盗殺人事件など5件が対象となった(*脚注2)。警察内部でも「情報を金で買うこと」への抵抗はあったが、捜査環境の悪化を受けて凶悪事件解決の一手段として導入を決めた。近年、日本における殺人や強盗などの凶悪事件で、聞き込みによる事件の解決率が急激に落ち込んでいる。警察庁によると、同解決率が1989年には12.7%であったが、17年後の2006年には5.1%と半分以下になっている。また、「人からの捜査」だけでなく、大量生産・大量消費により、遺留品から犯人をたどる「物からの捜査」も難しくなる一方である(*脚注3)。このため、この「公費報奨金」導入はやむをえないだろう。
「公費報奨金」の英訳語であるが、新語すぎてあらゆる検索エンジンや英文メディアにも見つからなかった(*脚注4)。例によって友人の英米人記者と相談して作り挙げたのがpublic rewardsである。他にbountyだけでも通じる。下記は単にrewardsだけの訳例である。
[訳例]
The National Police Agency will post bulletins Tuesday announcing rewards of up to 3 million yen each for tips leading to the resolution of five unsolved crimes, including murders and murder-robberies that took place in Chiba and three other prefectures between 1997 and 2006...
(要約:警察庁は5月1日、5件の未決事件の解決につながる情報に各々300万円を最高に報奨金を支払うと発表した。対象案件とは、1997年から2006年まで千葉など4道府県で発生した殺人や強盗殺人事件である)
The Japan Times Online(from Kyodo News), May 1, 2007," Police offer 3 million yen rewards for tips on unsolved crimes"
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【こんな風に使ってみよう! 会話例】
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A women: Recently, the police has started the new system of paying "public rewards" of up to 3 million yen for any tips leading to the resolution of unsolved felony cases.
今度、新しく「公費報奨金」制度が始まったらしいね。警察で凶悪な未決事件の解決につながる情報には最高で300万円払うんだってね。
Her friend: Really? I just hope the new system will help lessen the unsolved felony cases.
本当に? これで未決の凶悪犯罪事件が減ればいいわね。
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脚注
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*1. 朝日新聞2007年5月1日朝刊最終版、1面「犯人情報に公費報奨金」参照。同じく、読売新聞2007年5月1日朝刊最終版、1面「公費懸賞金スタート」参照。
*2. 上記朝日新聞記事参照。ちなみに、「公費報奨金」は新語すぎて「朝日現代用語知恵蔵2007」(朝日新聞社2006年刊)や」「現代用語の基礎知識2007」(自由国民社2006年刊)にはその項目はない。
*3. 同上記事参照。
*4. ちなみに、アルク社のオンライン辞典「英辞郎」(2007年6月28日付)や研究社のオンライン辞書のKOD (Kenkyusha Online Dictionary)は2007年6月4日時点では「公費報奨金」の項目はない。
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【先週の復習】
英語で「訪問介護」ってなに?
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