| 【今週の新語】 |
エコ葬
an eco-funeral
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これは日本ではつい最近登場し、英訳語を知らない人が多いため取り上げた新語(*脚注1)。
「エコ葬」とは「葬式の際に死者を安置する棺(ひつぎ)を一般的な白木(しろき)ではなく、紙の段ボ−ル箱にして弔う」ことを指す。つまり、環境に配慮した「エコ」の「段ボ−ル製棺桶」による葬式である。
この棺は昨年10月初旬に東京にあるNPO法人「りすシステム」が考案し発売した新商品で「エコクラフィン」と名づけられている。同法人の松島如戒代表理事によると「釘(くぎ)や接着剤を一切使わず、火葬後の不燃物や二酸化炭素が少ないし、環境にやさしく価格も安い棺です」とのことである(*脚注2)。棺は無地の3重構造の特殊段ボ−ル。強度は十分で、重さは約14キロ、組み立て式である。価格は一基5万2千5百円(送料込み)である。
実は「段ボ−ル製棺桶」が最初に登場したのは1980年代始めの米国で、梱包材大手のトライウオ−ル社が最初に製造した。90年代から認知され始め、2004年から日本でも都内の大手棺メ−カ−も製造販売していたが、価格が高く強度も不十分なので知名度は非常に低かった。今回の新商品「エコクラフィン」は「りすシステム」とトライウオ−ル社が共同開発したもので、価格も手ごろで強度も強いのでマスコミの関心も引き、昨年末から急に有名になった。この「エコ葬」はこれから普及しそうである。
「エコ葬」の英訳語は色々調べた結果、直訳して eco-funeralで通じる(*脚注3)。他に良い訳語が見つからないので踏襲する。
[訳例]
Conservationist John Bartlett's dying wish to be buried on his Borders farm in just a bedsheet has been honored. A tractor acted as hearse for the simple, personal ceremony near Lauder, West Berwickshire...
(要約:環境擁護派であるジョン・バ−トレットのボ−ダ−村にある農場に埋葬してほしいとの遺言は守られた。西バ−イックシャ−州ロ−ダ−町近くで開かれた質素で個人的な葬式ではトラクタ−が霊柩車の代わりをした)
(Daily Record(Glasgow, Scotland), Jan. 20, 2000, "Tractor hearse at eco funeral")
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【こんな風に使ってみよう! 会話例】
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Husband: If I die, please make my funeral the very simple eco-funeral. I just can't stand the idea of paying about a million yen for the funeral as seen in my hometown Akita.
僕が死んだら、葬式はできるだけ簡素にしたエコ葬にしてほしい。故郷の秋田の葬式みたいに百万もかかる葬式はゴメンだ。
Wife: Roger! Yet, what would you do if I die before you?
了解よ。でも、わたしが早く死んだら、どうするの?
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脚注
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*1.
東京新聞2006年10月25日朝刊最終版、10面「エコ葬で逝く」参照。「エコ葬」は新語すぎて「朝日現代用語知恵蔵2007」(朝日新聞社2006年刊)、「現代用語の基礎知識2007」(自由国民社2006年刊)には載っていない。
*2.上記東京新聞記事参照。
*3.ちなみに、「エコ葬」の項目は最新オンライン辞書「英辞郎」(アルク社、2007年1月6日時点)や研究社のオンライン辞書KOD(Kenkyusha Online Dictionary,2007年1月6日時点)にはない。もちろん、研究社の最新の紙の日本最大英和辞典の「研究社新和英大辞典第5版」(研究社2003年刊)にも同項目はない。
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【先週の復習】
英語で「療養病床」ってなに?
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