西森マリー先生のプロフィール
ジャーナリスト。
エジプト、カイロ大学で比較言語心理学を専攻。
1989年〜1994年、テレビ朝日系「CNNモーニング」のキャスターを務めた他、NHK教育テレビ「英会話I」の講師、NHKの海外向け英語放送DJなどを歴任。
1994年夏にヨーロッパに移住。
ドイツ、北欧を中心にハード・ロッカーのインタビューをしているうちに、彼らの環境保護に対する真剣な姿勢に共鳴し、「そのうち自分も何か地球のためになることをしなければ…」と思うようになり、野生動物保護活動に参加。
2000年、アメリカの大統領選を取材している最中に、ブッシュを支持する「非都会のアメリカ」に興味を持ち、現在、アメリカ南部、中西部でジャーナリストとして活躍するかたわら、環境保護・野生動物保護活動にも力を入れている。
西森マリーさんのオススメのサイト:
日本、及び世界中で売られている毛皮のとりかたを教えてくれるサイト
西森マリーさんの著書:
『警告! 絶対にマネしてはいけない「ブッシュ君」英語集 』マガジンハウス
『ガイジンを悩ませる英会話 』ジャパンタイムズ出版
『字幕のむこうの別世界 』NHK出版
『英語でEメール! 』研究社出版
『この英語、ネイティヴにはジョーシキです! 』ジャパンタイムズ出版
『西森マリーのカード、英語で書きましょう!(完全版) 』研究社
西森先生からの一言
日本の方の多くが“アメリカ”と聞くと、ハリウッドやブリトニー・スピアーズを思い浮かべ、リベラルで派手なイメージを抱くはず。
日本で“アメリカ通”と言われている方々が「アメリカでは…」と述べるときも、ほとんどがリベラルなアメリカのことしかおっしゃらない。なぜかというと、“アメリカ通”のジャーナリストのほとんどが駐在先のNY・カリフォルニア・ワシントンしか知らない人々で、“アメリカ通”の評論家の大半がNY・カリフォルニア・ボストンの大学に留学した経験または、子どもの頃に親の仕事でNY・カリフォルニア・シカゴなどのアメリカの大都会に住んだ経験のみを元に“アメリカ”を語っているから。
実は、私も2000年に大統領選の取材をするまでは、リベラルなアメリカしか知らない中途半端な“アメリカ通”として仕事をしていました。
でも、アメリカには皆さんがよくご存知のこのリベラルなアメリカと、超保守的なアメリカ、という二つのアメリカがあるのです。リベラルなアメリカは、アメリカの半分でしかなく、残りの半分は、日本ではあまり語られることのないアメリカなのです。
後者のアメリカは、fly-over states と言われる地域で、アメリカの地図でいうとまん中のエリア。ロサンジェルスやニューヨークなど西海岸・東海岸の都会で活動する人々が飛行機で往復するときに、飛び越していく(fly-over)州(states)のことです。でも、ここには、アメリカの人口のほぼ半分が住んでいます。そして、この地域の常識や感覚は、都会のリベラルなアメリカとは非常に異なっているのです。
【もう一つのアメリカの考え方】
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原理主義的なキリスト教徒(キリスト教徒以外は死後、地獄に堕ちると信じている人々)が多い
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中絶は人殺しだから反対だけど、死刑にはなぜか大賛成
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同性愛は重罪
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エイズは同性愛者に対して与えた罰
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合衆国はキリスト教の理念に基づいて造られた国なので、キリスト教を国教化すべきだと信じている
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銃所持権は合衆国の憲法で制定されている正当な権利なので銃規制には絶対反対
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スーパーボウルのハーフタイムでジャネット・ジャクソンが胸を露出した事件を“神への冒涜”だと思っている
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有色人種差別がいまだにまかり通っている
--- という日本人には理解しにくい非常に保守的なアメリカなのです。
で、2000年にブッシュが大統領になり、2001年9月11日にテロが起きて以来、この超保守的なアメリカの力が激増! 日本ではあまり知られていない方のアメリカにもしっかりと目を向けなければ、アメリカの真の姿を知ることはできないのです。
『ザ・ホワイトハウス』には、二つのアメリカの違いが分かっていないと理解で
きない会話が頻繁に登場します。
このコラムでは、そういう台詞の社会背景をご紹介していきますので、『ザ・ホ
ワイトハウス』をより深く楽しむための手引きとしてご愛読いただければ幸いです。
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