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誤解される日本人 外国人がとまどう41の疑問

外国人が不思議がり、怪訝に思い、時には怒りさえ覚える日本人の行動様式を具体的に列挙し、日本人が誤解されてしまうときのメカニズムを解説。

また、その誤解を解くためのノウハウも提供してくれる。本当の国際交流をめざすなら、まずはこの1冊から!


メリディアン・リソーシス・アソシエイツ(編)
賀川洋(著)
誤解される日本人
講談社 バイリンガル・ブックス


第2章 
控えめでプライド高き日本人 / The Modest But Proud Japanes より


なぜ日本人は奥さんのことを誉めないの?

このようにへりくだったものの言い方をする日本人の社会では、自分の家族のことを人前で誉めることもあまり良いこととは思われていません。

日本人はよく自分の子供のことを「愚息」と書いたり、あるいは奥さんのことを「愚妻」と表現したりします。もちろん、その人の子供も奥さんも愚か者ではないのですが。

この「へりくだる」メカニズムをみてみると、面白いことに気づきます。すでに日本の社会での「内」と「外」との関係については説明しましたが、この「内」から「外」へ向かって自己を表現するときに、人々は特にへりくだった対応をするのです。

従って、最も「内」の関係にある家族を「外」に紹介するときは、特に気を使って謙虚にものを言うわけです。同じことは、会社の同僚や部下を「外」に向かって紹介するときにも当てはまります。

「田中はまだ若輩者で、社会のことを何も知りません。どうかよろしくご指導いただきたくお願い申し上げます」と、会社の上司が部下の田中さんを顧客に紹介することは、ごく当たり前のことで、このことは「内」の関係にある田中さんからみても、自分のことを侮辱していることにはならないのです。

ですから、もし日本の家庭に招待されて、「今日は妻のまずい手料理でも」と言われても、外国人の皆さんはがっかりしないことです。その奥さんはきっと素晴らしい料理であなたをもてなしてくれるはずです。

ところで、日本でも最近は、女性がどんどん社会に進出するようになりました。しかし、それでも日本の多くの家庭では、妻の伝統的な役割はちゃんと残っているようです。妻は料理をして、夫のお客をもてなす役割を担うことが多く、そのためにせっかくお客さんがきても台所にひきこもったまま、お客と話をしたりという機会が少ないケースも多々あります。これは、家族全員でお客と交流することが常識であるアメリカからみれば、少々変に見えるかもしれません。

伝統的な日本の家庭では、妻は「奥様」といわれ、文字どおり家の奥で家のことを取り仕切る要の役割を果 たす存在でした。

それは、女性を家庭の中に閉じこめることから、男女の平等という概念には反するものでしょう。しかし、反面 それだけに「奥様」は、夫よりも子供の教育や家の財政などには発言権がある場合も多く、そうしたことから女性が、家庭に必要なものを購入するディシジョンメーカーであることも事実なのです。ですからもし女性にそっぽを向かれると、その製品は日本では売れなくなってしまいます。そんな女性の逆説的なパワーを理解することも、外国の企業が日本で成功する秘訣の一つといえましょう。

いずれにせよ、伝統的な「内」と「外」の考え方でみるならば、「奥様」とは最も「内」の社会である家族の、その最も「内」にいる存在です。だからこそ、なおさら夫は妻を大切にしながらも、外に向かって「愛妻」をへりくだって紹介するわけです。

大切であればあるほど、あるいは信頼関係があればあるほど、「外」に向かっては、外国人からみれば一見侮辱しているかのような表現で、その人を紹介するんだということを、外国から来た人は理解しておく必要があるでしょう。

もちろん日本人としては、こうした「へりくだった」アプローチが、外国ではともすると自分の思いとは逆にとられてしまうということを知っておいた方がいいでしょう。
Why do Japanese husbands avoid praising their wives?

In Japanese society, where humility is held in esteem, praising your family in front of others is not considered a positive thing.

Japanese men frequently call their sons and wives “stupid.”Of course, this is not because they actually are stupid.

When you look at this mechanism of “putting oneself down,”you notice something interesting. We've discussed the connection between “uchi” and “soto” in Japanese society, and here we see it in action. Japanese use humility and depracation when talking about members of their inner group to those on the outside.

When introducing one's family, those who are closest to you, take special care to be humble and depracating. The same approach applies to introducing colleagues and subordinates to outsiders.

For example, Tanaka's boss introduces him to clients by saying, “Tanaka is still immature and doesn't know anything about society. Please guide him.” This is very natural, and from Tanaka's point of view on the inside, not insulting at all.

Another example is when guests are invited to a Japanese home. The husband often says, “Please have some of my wife's terrible cooking,”even though in reality the wife treats them to a delicious meal. Westeners may be disappointed or offended the first time they encounter such behavior.

While Japanese women are increasingly pursuing their own careers, the wife's conventional role in the home still remains in many families. Therefore, the wife does her part in entertaining by preparing the meal. Because of this role, she is tied to the kitchen and often does not have the chance to talk with the guests. This seems strange to Americans, since for them it is natural for everyone to interact with the guests.

In traditional Japanese families, wives are called “Okusama.”As indicated by this name, literally “Mrs. Interior,”wives play the role of managing household affairs from within the house.

This seems antithetical to the concept of male-female equality, since it implies that women are shut up inside the house. However, the wife has more power than the husband to decide the family's financial affairs and the children's' education. Women are also the decision-makers in purchasing household necessities. Consumer products that don't appeal to women don't sell. Understanding the paradoxical nature of Japanese women's economic power is one of the secrets of success for foreign companies.

According to the traditional social constructs of“uchi”and“soto,”the wife occupies the innermost position in an intimate family. That is why the husband introduces his beloved wife in a depracating way to outsiders, even though in fact he cares deeply about her.

The more valuable a person is, the more trusting the relationship, the more he or she will be introduced with an expression which might appear humiliating to Westerners. People from outside Japan need to understand this.

At the same time, Japanese should be aware that this kind of depracating approach might be taken in the wrong way by foreigners.

講談社インターナショナル
『誤解される日本人 - 外国人がとまどう41の疑問』より

Page3:なぜ日本人の上司は部下のプライバシーにまで頭をつっこむの?

賀川洋先生プロフィール

国際企業コンサルタント、ジャーナリスト。1955年、大分県生まれ。異文化ビジネス・コンサルタントとして、日米の企業間における文化摩擦や誤解の調停にあたる一方、トラブル回避のためのトレーニング、講演活動を積極的に展開。また、アメリカ事情について雑誌、新聞などで執筆活動を行う。主な著書に、『「NO」の言い方、「YES」の言わせ方』(徳間書店)、『ニューヨーク犯罪事情』(ぶんか社)、『ニューヨーク』(アメリカン・エクスプレス社)など。現在、ニューヨーク市在住。


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