スポーツの英語【サッカー編】
Talk about sport in English:Soccer/Football
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4年に一度行われるサッカーの祭典「FIFA World Cup」。いよいよ6月9日からドイツ大会が開幕する。197の国と地域が参加した予選を突破して、本大会に出場できたのはわずか32カ国。決勝トーナメント進出を賭け、ドイツ国内12都市でそれぞれの戦いが繰り広げられる。前回の日韓大会の興奮はそのままに、さらにパワーアップした『青きサムライ』日本代表の活躍を大いに期待しよう。
日本中が異様な熱気に包まれるのはこの時期ならでは! 英語タウンでもサッカーにまつわる英語を紹介する。その起源や歴史、各国のサッカー事情から巷で人気のフットサルまで、使える英語表現を交えながら学んでみよう。
さあ、Kick off!
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SoccerとFootballの違いは何?
What is the difference between "Soccer" and "Football"? |
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紀元前の中国、古代ローマ、古代ギリシャ…、サッカーの起源の諸説
古代から、押し合いしながらボールを蹴ってゴールに入れるという、サッカーの原型の様なゲームはあった。ブリタニカによると、BC206年の中国には既にサッカーのようなものが行われていたという。(「球を蹴る」という行為に限って言えば、日本でも「蹴鞠」として5世紀頃から行なわれていた)
また、古代ギリシャでも、サッカーの元となるようなゲームがあり、ローマにもそれがBC2年までに広まっていった。当時のサッカーは、ボールを宙に投げてゲームがスタートし、敵のゴールにボールを入れる、というものだったようだ。
14世紀になると、フィレンツェには、宮廷の門前で賞金を賭けてボールを蹴りあう「カルチョ」と呼ばれるサッカーのようなもの出現。中世ヨーロッパでも、動物の膀胱を膨らませたものをボールにし、蹴ったり投げたりするmellaysという名前のゲームが大衆の間で流行していたという。
また、12世紀頃のイングランドでは、民衆の間での単純なボールの奪い合いが流行。ひどい時には死傷者が出る程で、1389年には時の国王のリチャード2世が禁止令を出すくらいポピュラーなものになっていた。
当時のイングランドでは、そのような「ボールの奪い合い」はスポーツであると同時に毎年一回、レント(四旬節)*の最後の日である懺悔の火曜日(Shrove
Tuesday)に行われる祭りだった。
レント(四旬節)…イースター前の40日間(西方教会:6週間/東方教会:8週間)
→イースターの特集はこちら
昔のサッカーは手を使っても良かった?
ただボールを奪い合い、明確なルールを持たないまま徐々に発展していったサッカー。だが、特にサッカーが盛んだったイングランドで、19世紀初めに資本家たちの子弟が多く通うパブリックスクールの授業でサッカーが盛んに取り入れられるようになってから、明確なルールが作られ始めた。
しかし、ルールは存在するようになったものの、その内容は各学校によってバラバラ。なので、対外試合をするときに、ルールの不一致で不都合が生じるようになったため、ルールを統一しようと、1863年、サッカー協会(Football
Association)が設立された。
さて、当時、様々なルールが混在する中、共通しているものがあった。それは、
1.手を使ってもOK
2.ボールを持って走ることは禁止
3.ラグビーのスクラムに相当する密集状態はOK
4.ゴールへ得点して勝敗を決める
5.ボールを持っている相手の脛を蹴ってもOK
の5つ。その当時の「フットボール」は、手足を自由に使い、ボールを相手陣内に運び込む、というものだったのだ。
サッカーとラグビーに別れたFootball
だが、ここで決まった「手を使ってはいけない」というルールに反発した一派がいた。この一派が現在のラグビーの母体を作ったのだが、彼らはラグビー・フットボール・ユニオンを結成。
ここで、「フットボール」はアソシエーション式(association football=サッカー)とラグビー式(rugby football)に分化したのだ。
ちなみに、ラグビーの起源は、イギリスのラグビー学校(Rugby School)で、1823年、エリス(William Webb Ellis)という名の少年がフットボールの試合中に興奮してボールを持って走り出した、とされている。手を使うことが許される競技であったものの、ボールを持って走ることが禁止されていたというのだ。エリス少年の出来事をきっかけにして、ラグビーという新たな競技が生まれたのも納得できるだろう。そして、このことがsoccerとfootballの違いを生み出したのだ。やがて、association
footballが一般化すると、呼び名が「soc」に略され、当時、学生の間で流行っていた、語尾にerをつける呼び方「soccer」が広まったのである。
つまり現在、アメリカ英語では「soccer」、イギリス英語では「football」と呼ばれている「サッカー」、元々は、footballの中の一部の競技がsoccerなのだ。
また、他の英語圏では、地域によるfootballの差異から、アメリカン・フットボール、オーストラリアン・フットボール、ゲーリック・フットボールを誕生した。
サッカー・ワールドカップ第一回の参加国は13カ国
そんなサッカーが世界各国に広まり、最初に国際試合が行われたのは1872年、スコットランドvs.イングランドだった。やがて、1901年にはウルグアイvs.アルゼンチンによる南米初の国際試合も行われた。そしてこのウルグアイでは、建国100周年の記念事業を兼ねてサッカー・ワールドカップが1930年、わずかに13カ国の参加ながら開催されたのである。また一方では、第一次世界大戦の勃発を機に、戦場に出て行ったイングランドの男達の代わりに、女子サッカークラブが数多く誕生している。ちなみに、女子サッカーに対しては世界各国で男尊女卑の偏見によって禁止されていた時代が長いため、真の評価がなされてきたのは近年になってからで、ワールドカップも1991年に中国で初めて開催されたほどである。
サッカーが日本にやってきたのは明治時代
やがて、サッカーは日本にも伝えられた。1873年(明治6年)、イギリスのアーチヴァールド・ルシアス・ダグラス(Archbald Lucius
Douglus)海軍少佐と部下たちが、日本の海軍兵学寮でサッカーをしたのが始まりだそうだ。しかし、この時はまだ正式なルールなどは伝わっておらず、単なるボール蹴り遊び程度のものだった。その後だいぶたった1905年(明治38年)、東京高等師範学校に赴任したイギリス人デハビランド氏が初めて正式なサッカーを伝えた。1921年(大正10年)には全国組織である大日本蹴球協会(後の日本サッカー協会)が設立され、全日本選手権(現在の天皇杯)がスタート。1929年(昭和4年)には
国際サッカー連盟(FIFA=Federation Internationale de Football Association(仏))に加盟、1936年(昭和11年)の
ベルリン五輪では、3−2でスウェーデンに勝利している。そして、4年に1度開催されるW杯に日本代表チームが出場したのは1998年フランス大会が初めてで、前回の日韓共同開催が3大会連続3度目の出場となったのだ。
戦争にまで発展したサッカー対決
サッカー史上有名な「100日戦争」をご存じだろうか。1970年のW杯メキシコ大会の予選結果を巡って起きた、ホンジュラスとエル・サルバドルとの戦争のことだ。政治的、経済的に緊迫した関係にあった両国が、W杯出場をかけてプレーオフを戦ったのだが、キックオフ直後から試合は過熱し、殴り合いが起きる始末だった。結局エルサルバドルが勝利したものの、ゲームが接戦だっただけに国民の興奮が異常に高まり、試合終了直後から国境では発砲が起こり、そのまま戦争へと突入していったのだ。結局、アメリカと国連の介入で戦争は終結したが、戦争は3カ月も続いたのだ。
そもそものサッカーの起源が、スポーツと同時に闘争の一環としても生まれ発展してきたことを考えれば、今現在も頻繁に起きているサッカー場の内外での数々の乱闘は自然なことなのかも知れない。
とは言え、パブやスポーツバー、あるいは、競技場などでサッカー観戦をしながら、居合わせた人々と共に応援したり、あるいは、応援合戦をしたりすることも醍醐味の1つ。あまり過熱しない程度に楽しみたいものである。
今も中世のサッカーのお祭りを受け継ぐ街
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| アッシュボーンの祭りの様子 |
さて、実は今でも中世イングランドで行われていた祭りを 行う町がある。イギリ
ス中西部の人口約6千人の小さな町、アッシュボーン(Ashbourne)だ。英王室から「ロイヤル」の称号を許されたという由緒正しいこの祭り(Royal
Shrovetide Football)では、春の祝日に町全体がフィールドとなり、町民たちが激しいボールの奪い合いを繰り広げる。この祭りに参加するため、世界中から人が集まってくる。ルールは「教会に足を踏み入れない」ことだけ。ボールは蹴っても投げても自由で、2チームに分かれた町の人たちはひたすら川の中にあるゴールを目指す。見事ゴールを決めたヒーローは街中を練り歩き、パブで祝杯をあげる。
「Royal Shrovetide Football」の様子はこちら
| ■ ボキャブラリー ■ |
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| 古代 |
antiquity |
| 敵(の) |
opponent |
| 膀胱 |
bladder |
| 大衆 |
mob |
| 死傷者 |
casualties
一語で死者と負傷者の両方を指すので、複数形になる |
| 資本家 |
capitalist |
| |
ex)資本主義 : capitalism 資本主義経済 : capitalist economy |
| 略す |
short for |
| 〜に反発する、
(計画・提案などに)
反対する |
oppose |
| 開催国 |
the host country |
| 復活祭 |
Easter、キリストの復活を祝う祭日。 |
| 乱闘になる |
get into a melee |
| 乱闘騒ぎ |
rough-and-tumble |
| 乱闘を起こす |
cause a scuffle |
| 乱闘事件で
出場停止処分 を受ける |
be suspended for fighting |
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| ■ 会話例 ■ |
| A: |
I wonder why you always get
out of hand at soccer games.
(何でキミはいつもサッカーの試合になると興奮して手がつけられなくなっちゃうんだい?) |
| B: |
Because I'm English. I'm
from soccer's native land of England.
(俺がイギリス人だからさ。サッカーの母国イングランドのね) |
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| A: |
I heard you broke your nose at the soccer match. But I believe
you were watching, not playing, weren't you?
(サッカーの試合で鼻の骨を折ったって聞いたけど。でも、あなたは観客だったんでしょ?)
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| B: |
Yeah, I was just watching
it on TV at the pub. But I was caught up in a bitter brawl after the
match.
(そう、パブでTV観戦していただけさ。でも、試合直後に乱闘騒ぎがあって、巻き込まれてしまったんだ) |
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Page4は「知っていれば自慢できる! サッカーについての雑学」
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