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| トマス・ナスト「Merry Old Santa Claus」 Harper's Weekly,
1881年1月1日号より |
●サンタクロースの起源
サンタクロースの起源は4世紀、小アジア(現在のトルコ)に実在した聖人、聖ニコラウスがモデル。 聖ニコラウスは、不幸な人々を助けるためにさまざまな奇跡を起こす庶民の味方として親しまれていた。貧困のために身売りをしようとした娘の家の煙突へ金貨を投げ入れ、その一家を助けたという伝説は、のちのサンタクロース・ストーリーの原型といわれている。
ヨーロッパ各地では聖ニコラウスを祝う祭が12月6日に行なわれ、クリスマス前の重要な行事として受け継がれてきた。
オランダでは聖ニコラウスをジンタ・クロースと呼び、14世紀頃からこの日を「ジンタ・クロース祭」として祝う歴史があった。17世紀、アメリカを植民したオランダ人から広まり、米国でのサンタクロース伝説の始まりとなった。
米国に上陸した聖(セント)ニコラウスは、英語読みでサンタクロースと呼ばれ、以後、幸せを運ぶ使者「サンタクロース」として、アメリカ人にも親しまれるようになった。

コカ・コーラ社の広告のHaddon Sundblomによるサンタ・クロース |
●トナカイに乗って空を飛ぶ…現代版サンタクロースはアメリカから生まれた
現在のサンタクロースのイメージは、1822年にクレメント・クラーク・ムーアというアメリカの神学校教授が子どもたちのために書いたイブの詩から始まった。
ムーアの詩には、「イブの夜、トナカイがひくソリに乗ったおじいさんが、背中の袋いっぱいのおもちゃをかかえて煙突から暖炉を抜けて飛び出した…」とあり、それまで流布されていた聖人サンタクロースのイメージ“ロバにまたがり善行を積む聖ニコラウス”とは異なる姿で描かれていた。
「バラ色の頬にえくぼが2つ。鼻はサクランボのようにぷっくりし、笑うたびに突き出たお腹がぷるんぷるん動く」。
ムーアはニコラウスを愛敬のある好人物として描き、これによってアメリカに新たな聖ニコラウス像が誕生した。威厳ある守護聖人ニコラウスは、陽気なアメリカ生まれのサンタクロースへと変身したのである。
さらにこのイメージに拍車をかけたのが、1930年代にコカ・コーラ社が自社の広告に採用したサンタクロースのイラスト。等身大の人間味あふれるキャラクターとして描かれたこのイラストは、人々に強い印象を与え、サンタクロースのイメージに決定的な影響を与えたという。
●「サンタクロース」の出身地は北欧? 北極?
サンタクロースといえば、寒い北欧が故郷というイメージがある。 だが前述のとおり、サンタのモデルは小アジア(現在のトルコ) の聖ニコラウスという人物。
では、サンタクロースの出身地は、どうやってトルコから北欧になっていったのだろうか。この起源は比較的新しい。
アメリカで生まれ変わったトナカイをつれたサンタクロー ス。「サンタさんはどこから来るの?」という子どもたちには、サンタクロースは北極に住んでいる、と説明をしていた。ところが「草のない北極で、トナカイさんは何を食べているの?」という難問を突き付けられる。これに答えたのが、1925年アメリカの新聞に掲載された、フィンラ
ンドのラップランド出身説だといわれている。実際ラップランドにはトナカイもいる。 さらに、フィンランド国営放送は1927年、ラップランド東部の丘(その形から耳の山と呼ばれている)をサンタクロースの正式な住居と勝手に? 宣言したのだ。
こうして今では、サンタの国は北極またはフィンランドにある、という2説が広まっているのである。
●サンタクロースの呼び名あれこれ
日本では「サンタクロース」という名称が一般的だが、ヨーロッパ各国にはそれぞれ独特の呼び名がある。
たとえばイギリスの「ファーザー・クリスマス (Father Christmas)」、ドイツの「クリスト・キント (Christkind)」は、いずれもサンタクロースのこと。 デンマークやノルウェーの「ユール・ニッセ (Julenissen)」は、サンタクロースとは似ても似つかない呼び名だ。 フィンランドでは「ヨールプッキ (Joulupukki)」と呼ばれている。神話や妖精伝説の宝庫フィンランドで、どちらかというと恐れられる存在であったヨールプッキがサンタクロースと同化したものだ。 オーストラリアやニュージーランドでは、イギリスと同じの「ファーザー・クリスマス」が一般的。
サンタの呼び名ひとつにも、それぞれの国ならではの言葉の響きが感じられて興味深い。
●人々に幸せを運ぶサンタに手紙を書いてみよう
姿はさまざま変えながらも、幸せを運ぶ使者として世界中で愛されているサンタクロース。子どもたちにプレゼントを配っているサンタに、こちらから手紙を出してみるのはどうだろう。日本からの手紙にも、律儀なサンタは必ず返事を送ってくれる。実際に郵便で送れるものや、メールで送るとすぐに返事がくるものもある。サンタに手紙を書いてみたい人、あるいは友人や家族宛てにサンタからの手紙を届けてもらいたい人は要チェック!
・Santa's Email Page (SantaClaus.com)
北極に住んでいるサンタクロースにEメールを送ってみよう!
●サンタへの手紙/日本国内受付一覧
それぞれのサイトで申し込むと、北欧のサンタクロース・ランドなどに郵便を転送してくれる。もちろん、実際の消印のついた返事が届く。
・サンタクロース大使館
(フィンランド・ラップランド州政府公認)
フィンランドのロヴァニエミ・サンタクロース村に住むサンタから手紙を届けてもらえる。申し込みは毎年12月上旬まで。
・サンタワールド日本事務局
(スカンジナビア政府観光局モーラ市後援)
スウェーデンのモーラ市郊外にあるサンタワールドに住むサンタから手紙を届けてもらえる。「日本語」「英語」の2タイプから選択可能。
・ユールフーセ白馬
(クリスマスハウス)
〒399-9301
長野県北安曇郡白馬村北城3467
ノルウェー・ビレッジ内 |
・サンタランド白神
1996年、日本にもサンタクロースのふるさとができた。青森県の白神山地はフィンランドのサンタと縁があり、毎年12月にフィンランドから「ヨール・プッキ」がやってくるお祭りがある。
・サンタポスト
(サンタクロース岩崎簡易郵便局)
サンタランド白神内にある。通常の郵便業務のほか、フィンランドのサンタクロースからの手紙をもらえる「サンタクロースメッセージ」を受付けている。
〒038-2206
青森県西津軽郡深浦町大字松神字下浜松14 |
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