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イースターのすべて
Everything you wanted to know about Easter


日本ではあまりなじみがないものの、キリスト教でもっとも重要な行事は、クリスマスではなく実は「イースター」だ。日本語では「復活祭」とも言われるイースターについて、その起源や行事などを詳しく特集。毎年日付けが変わるイースターを知るにつれ、日本とは異なる時のくぎりを持つキリスト教世界が見えてくる。

Page1: 早分かりQ&A:簡単に言うとイースターって何?
・Page2: 早分かりQ&A:11億円のイースターエッグ/イースター島
・Page3: おさえておきたい3つの日付け:イースター・カーニバル・レント
・Page4: イースター関連カレンダー:灰の水曜日、ペンテコステとは?
Page5: 初心者のためのキリスト教ベーシック:聖書と宗派


イースター関連カレンダー:灰の水曜日、ペンテコステとは?

前ページでも述べたように、キリスト教圏の祝祭日には、「固定祝祭日」(Immovable feast)と、毎年変わる「移動祝祭日」(Movable feast)の2つがある。ここでは、移動祝日のメインである、イースター関連期間(基準となるイースターと、その前後の90日)について紹介しよう。

キリスト教の教派により、呼び方などが異なり、全てを網羅すると複雑になるため、ここでは、ローマ・カトリック教会における移動祝祭日を中心に紹介する。教派によっては、儀式を簡素化し、特に祝祭日としては祝わないキリスト教会もある。(いろいろな教派について

2008年 イースター関連カレンダー
(左欄は、イースターからの計算方法)

-47










2月 5日 Shrove Tuesday:
懺悔の火曜日

Pancake Day:
バンケーキデー

レント前日

イースターの日付けによって、2月2日から3月9日の間にくる。

中世ヨーロッパで、レントに入る前の準備として懺悔を行っていたことに由来。伝統的に、卵や油(脂肪)が食べられなくなるレントの節食(Lenten fast)の前に、パンケーキを食べる。

イギリスでは「パンケーキの日」(Pancake Day)とも呼ぶ。ニューオーリンズでは全米最大のカーニバル「マルディ・グラ」の最終日で、イベントは最高潮を迎える。

-46 2月 6日 Ash Wednesday:
灰の水曜日

Lent
(Lenten season)
レントの初日

(レントは、イースター前の40日間。実際は6週間だが日曜日はカウントしない)

イースターの46日前の水曜日
2008年2月6日・2009年2月25日

西方教会(Western Church)でレントが始まる日。もとは、レントの期間中、罪人が悔い改め(penitence)の印として、懺悔服を着て灰(ash)をかぶったことに由来。9世紀頃、この習慣は広く信者全体に広がり、悔い改めの印として額に灰を受けるという儀式となった。

-7 Holy Week:聖週間(Passion Week:受難週間とも)
イースター前の1週間(シュロの日曜日からイースターまで):
2008年3月16日〜23日・2009年4月5日〜12日


イエスは、日曜日に首都エルサレムに入り、13日の金曜日に十字架に架けられた。この1週間のことを、聖週間または受難週と呼び、この1週間にイエスの身に起ったことを追憶する。普通、情熱と訳される「passion」は、ここでは「受難」という意味。(受難を意味する場合、常に「the」がつく、または、文中でも必ず「P」を大文字にして「Passion」と表す。)

イエスが処刑されたのが13日の金曜日だったため、キリスト教圏では13が不吉な数字とされている。日本でホテルや旅館の部屋番号に「4」や「9」がないのと同様、キリスト教圏では13階や、13号室がないところもある。
3月16日 Palm Sunday:
棕櫚(シュロ)の日曜日

Passion Sunday:
受難の主日/枝の主日とも

イースター直前の日曜日
2008年3月16日・2009年4月5日・

イエスが、エルサレムに入場したことを記念する日。ガラリヤ地方をメインに活動していたイエスが、首都イスラエルにロバに乗って入って来たとき、支持者はイエスの進む道に服やヤシの葉をひいて歓迎したことに由来する。

「Palm」(棕櫚(シュロ)または椰子(ヤシ)は、勝利または喜びのシンボル(例えば、「the palm」と言えば「勝利」のこと。「bear the palm」は「受賞する、勝つ」という意味)。

中世ヨーロッパでは、教会で祝福されたシュロを持って練り歩いた後、また教会に戻るというような行事が行われていた。しかし、1955年および1969年のローマ・カトリック教会の改革により、焦点がイエスの受難(Passion)に当てられるようになり、現在、公式には「Passion Sunday」と呼ばれる。
-6 3月17日 Monday of Holy Week:
聖月曜日

受難の月曜日
宮潔めの日とも
イースター直前の月曜日
2008年3月17日・2009年4月6日

エルサレムに入った2日目の月曜日、イエスは神殿に向かった。イエスが目にしたのは、祈りの場である神殿の境内で、両替や捧げものなどを売って立ち並ぶ屋台。怒ったイエスは、屋台の長椅子(ベンチ)をひっくりかえして、商売人たちを神殿から追い出した。

 

-5 3月18日 Tuesday of Holy Week:
聖火曜日

受難の火曜日
論争の日とも
イースター直前の火曜日
2008年3月18日・2009年4月7日

エルサレム3日目の火曜日は、別名「論争の日」と呼ばれる。これは、イエスが、神殿の境内で、パリサイ派やサドカイ派の人々を相手におこなった論争に由来。この論争の中で、「カエサルのものはカエサルに、神のものは神に」という有名なセリフが生まれた。

 

-4 3月19日 Wednesday of Holy Week:
聖水曜日

受難の水曜日
香油の日とも

イースター直前の水曜日
2008年3月19日・2009年4月8日


マグダラのマリアという女性は、イエスの足に高価な香油を注いだ。イエスの弟子は、高価な香油で足を洗うなどばかげたことだと笑ったが、イエスはこの女性の行為は後の世も語り継がれるだろうと述べた。
-3 3月20日 Maundy Thursday:
洗足の木曜日

Holy Thursday
Sheer Thursday
Mass of the Lord's Supper:
聖木曜日
愛の戒めの木曜日とも

イースター直前の木曜日
2008年3月20日・2009年4月9日

イエスが十字架に架けられる前日に、12人の弟子ととった最後の晩餐(the Last Supper)を記念する日。このとき、イエスは自ら弟子たちの足を洗い、おごり高ぶることなく自分より下位だと思われる人々の足を洗うよう模範を示したので、洗足式(Maundy)とも言う。(ヨハネによる福音書13章:John 13:2-15)

※砂やほこりでサンダルを履いた足がよごれるため、食事の前には、使用人等が主人の足を洗っていた。

-2 3月21日

Good Friday:
グッドフライデー

(聖金曜日)

The Passion of the Load:
受難日
受苦日とも

イースター直前の金曜日
2008年3月21日・2009年4月10日

イエスが十字架にはりつけにされたこと(Crucification)を記念する日。イエスは13日の金曜日に十字架に架けられ、その3日目の日曜日に蘇ったとされる。

イエスが亡くなった日に、グッドというポジティブな言葉が使われるのは、この日よりイエスを通して救いが万人に与えられたためだという。

イエスが十字架にかけられたのは、午前9時。そして、正午12時から午後3時までは、地が暗くなったという。午後3時にイエスは息を引き取る。イエスの最後の言葉が、有名な「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」(神よ、神よ、どうして私をお見捨てになったのですか)。

ローマ・カトリック教会では、午後3時に儀式を始める。儀式は、聖書の朗読と祈り(prayers)、十字架の崇敬(the veneration of the cross)、聖体拝領(Communion)という3つのパートに分かれており、3時間礼拝/3時間御苦悶追憶式(Three Hours Service/Three Hours Agony/Three Hours)も行うところもある(正午から午後3時まで)。

東方正教会(Eastern Orthodox churches)では、「Great Friday」と呼ばれ、真夜中(朝方)の礼拝(Matins service)が行われるが、聖餐式(Eucharist)や聖体拝領(Communion)は行わない。夕方の礼拝(Vespers)では、厳粛なイエスの葬式を再現する儀式が行われる。

0 3月23日 Easter:
イースター
(復活祭)

・Easter Sunday
・The Resurrection of the Lordとも

春分(3月21日)の後の満月の次の日曜日
2008年3月23日・2009年4月12日

イエスが死後によみがえった日。(イースターについて

+40 5月 4日 Ascension:
キリスト昇天

・Ascension Day
・Holy Thursday:
昇天日とも

イースターから40日目の木曜日
2008年5月4日・2009年5月24日

イエスが復活後、40日目に、昇天したことを記念する日。4世紀末ごろ広まった祝日。
+50 5月 11日 Pentecoste:
ペンテコステ

・Whitsunday・White Sunday:
精霊降臨の主日
精霊降臨日とも

イ−スタ−後の第7日曜日
イースターの50日後
2008年5月11日・2009年5月31日

ギリシャ語のpentecoste(50番目の日の意)から。イエスの復活後50日目に、精霊(Holy Spirit)がイエスの弟子たち(disciples)に降りたことを記録した聖書の「使徒行伝」(Acts of the Apostles)に由来。昔は、この1日だけを指すというより、イースターの50日間を指して「ペンテコステ」と言われていた。

もう一つの呼び名「White Sunday」は、Anglican churches(英国国教会)で使われ、バプテスト(洗礼)を受けたばかりの人が白衣を着たことに由来している。

イースター前の期間(懺悔の火曜日〜レント)と、イースター当日、そしてイ−スタ−後の期間(AscensionからPentecosteまで)が、イースター関連期間。

ローマ・カトリック教会の移動祝日としては、これ以外にも、
・Trinity Sunday/The Most Holy Trinity:三位一体の主日/三位一体主日
・Corpus Christi:キリストの聖体/聖体祭
・The Most Sacred Heart of Jesus:イエスの御心の祝日
などがある。

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