英語圏の怪談 ホラー&ミステリー
A midsummer night of horror & mystery
Page2は「英語圏の心霊名所はここだ!」
マルディ・グラ(謝肉祭最終日)のパレードや、ディキシー・ランド・ジャズで有名な、明るく陽気なイメージのルイジアナ州ニューオーリンズ。でも、アメリカではニューオーリンズといえば、幽霊の名所としても知られていることをご存じだろうか。
ミシシッピ川のデルタ地帯にあるニューオーリンズは、街の大部分が海面 以下に位置するため、墓場に埋葬した死体は常に水中にあるような状態となる。そのため、セメントや大理石の棺で厳重に埋葬しでもしない限り、川の氾濫が起こる度に、恐ろしい姿の死体が浮かび上がってきたという。そこでこの街には“The
Wet Grave”というニックネームがつけられ、数多くの幽霊が目撃されるようになったという。
また、南北戦争以前、家畜以下の扱いを受けて恨みを残して死んでいった奴隷たちが多く居住していた地域であることや、奴隷たちがアフリカから持ち込んだ呪術信仰のブードゥー教では、黒魔術を使って墓場から死体を復活させる(ゾンビ)ような儀式が行なわれていたりしたこともあって、よりいっそう、怖いイメージが強まったようだ。現在では、市内の幽霊屋敷をめぐるゴーストツアーも数多く企画されている。
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| イギリスのナンバー1心霊スポットといえば、泣く子も黙るロンドン塔 |
イギリスで幽霊が目撃される場所として知られるロンドン塔。ロンドン塔は、王室の居城として建てられたものの、後に“一度入ったら二度と出られない”と怖れられた、王侯貴族や政治犯の監獄・処刑場として有名な場所なのだ。ロンドン塔では、国会議事堂を爆破しようとして逮捕されたガイ・フォークス(Guy
Fawkes)や、9日間の女王(Nine Days' Queen)として知られるレディ・ジェーン・グレイ(Lady Jane Grey)、“Utopia(『ユートピア』)”の著者トマス・モア(Sir
Thomas More)など、多くの人物が処刑されている。中でも死後の幽霊目撃談が多いことで有名なのが、ヘンリー八世(Henry VIII,
or Henry the 8th)の2番目の妻であったアン・ブーリン(Anne Boleyn)だろう。
アン・ブーリンは、ヘンリー八世に「不貞」という無実の罪をきせられて、1536年にロンドン塔のタワー・グリーンで斬首された。彼女の幽霊がロンドン塔内のタワー・グリーンやホワイト・タワーにあるチャペル・ロイヤルで頻繁に目撃されている。19世紀に書かれた目撃談では、鍵のかけられているチャペルに灯りがともっているのを見た衛兵隊長が、壁に梯子をかけて登り中を覗いて見ると、騎士や貴族夫人のような服装をした人々が行列を作って歩いていた。その先頭を歩いている優雅な女性の姿は、衛兵隊長が肖像画で見知っていたアン・ブーリンその人にそっくりだったという。行列は繰り返しチャペル内を行進した後、灯りとともに消えてしまった。
また、19世紀〜20世紀に入ってからも、白い霧状の首のない亡霊が度々歩哨の前に現れたという目撃談が残されており、人々はこれはアン・ブーリンの亡霊ではないか、と噂しているそうだ。
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| 欧米諸国に日本を紹介した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の“Lafcadio
Hearn's Japan” |
アイルランド人の父とギリシャ人の母をもち、日本人よりも深く日本文化を理解し、日本の怪談を体系的にまとめた人物がいる。日本名の小泉八雲としても親しまれているラフカディオ・ハーン(Lafcadio
Hearn)だ。
ハーンは1850年にギリシャの小島で生まれた。両親の離婚や育ての親である大叔母の破産、片目の失明など、さまざまな苦難に遭いながらも、幼少から青年にいたるまでに、アイルランド、イギリス、フランス、アメリカと世界各地で見聞を広め、多くを学んだ。アメリカのシンシナティで新聞記者として働くようになると、その文才は広く認められるところとなり、後にはアメリカ南部の大新聞社の文学部長にまでなった。
1884年にニューオーリンズで開かれた博覧会で、日本からの美術工芸品を目にしたのをきっかけに、ハーンは日本独自の優美さに魅入られるようになる。その後、ニューヨークの書店ハーパー社と日本に関する記事を送る特派員契約を結び、1890年に来日するものの契約条件の悪さからその契約を破棄。職を失ったハーンは島根県松江中学校の教師となる。松江を気に入り、また松江の人々からも敬愛されたハーンは、この地で伴侶を得て一時は永住しようとさえ考えるが、冬の寒さの厳しさを嫌い熊本へ。熊本でも教職に赴くが、授業時間が多く著述に割ける時間が減ったことや、土地の人の気性の荒さが気に入らず、任期を終えると神戸の英字新聞社の論説委員として働くことになった。この地でハーンは日本に帰化し、小泉八雲となった。
『雪おんな』、『耳なし芳一』、『ろくろ首』など、昔話の一端として語り継がれてきた日本の怪談が、文学としての地位
を確立したのも彼の著述活動あってのことだといえるだろう。
小泉八雲についてもっと知りたいなら
・小泉八雲探訪
・Steve
Trussel's Lafcadio Hearn Page
海外のいろいろな怪談を読みたいなら
・Ghosts
of New Orleans
・The Shadowlands
Ghosts page
・The Moonlit
Road - Ghost Stories and Folktales of the American South
・Victorian
Ghost Stories
・Castle
of Sprits: True Ghost Stories
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名所:famous place |
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ミシシッピ川:The Mississippi |
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墓場:graveyard |
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埋葬する:bury |
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棺桶:coffin |
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ブードゥー教:voodooism |
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王侯貴族:royalty and the aristocracy |
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政治犯:political prisoner |
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監獄:prison |
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処刑:execution |
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