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英語圏の怪談 ホラー&ミステリー
A midsummer night of horror & mystery
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気象庁の長期予報通
り、記録的な猛暑の夏がやってきた! この暑い夏を乗り切るには、クーラーにアイスクリーム、かき氷・・・などを思い浮かべる人が多いかも。でも、ちょっと待って! 背筋がゾゾゾ〜っと寒くなる怪談の効果
もお忘れなく。今回の特集では、英語圏で有名なおばけやモンスター、怪談などをご紹介。お国違えばおばけも変わる?! イチ早く涼しくなりたい人はまず読んでみよう。
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Page1は「英語圏の4大恐怖」
| 英語圏の映画や小説に登場するおばけやモンスターたちといえば、日本でも手塚治虫の『バンパイヤ』や、藤子不二雄の『怪物くん』といったマンガのキャラクターとして馴染み深い狼男や吸血鬼、フランケンシュタインなどが有名だろう。ここでは、欧米のおばけ&モンスターの中でも特に有名なものたちを探ってみよう。 |
死者の魂が肉体から離脱して、その姿や足音などが、生者の目に映ったり耳に聞こえたりするもの。それらは多くの場合、冥界に棲んでいて、ときに人間が知覚できるような形でその存在を示すと信じられている。日本では幽霊には「足がない」というのが定説になっているが、英米の目撃譚では人間の形をして現れる幽霊には足があるものが多いようだ。もちろん、白いシーツをスッポリかぶせたような外見で空中を浮遊する“足なしオバケ”もよく描かれるイメージのひとつだ。
また、日本では過去に自殺者が出たり「幽霊が出る」と噂されたりするような家屋には、いくら安い価格を設定してもなかなか買い手がつかないものだ。しかし、何百年もの歴史をもつ古い家が好まれるイギリスでは、なんと、幽霊が出ると人気が出て、その分家の値段が上がるのだとか。人気パブの中には幽霊が出ることで有名な店もあるほどだから、国が変われば幽霊に対する見方もずいぶんと違うようだ。
幽霊についてもっと詳しく知りたいなら
・The
Ghost Watcher
・Ordsall Hall
GhostCam
吸血鬼という存在は、古くはアッシリアや古代エジプト、ギリシャ神話などに端を発するといわれている。古代エジプトでは、魔除けににんにくを用いていたという記録が残されており、ギリシャ神話には、生まれたばかりの赤子を奪い、性的な魅力で男たちの精気を奪うラミアという怪物が描かれている。
中世ヨーロッパでは、スラブ・ハンガリー地方に多くの吸血鬼伝説が残されている。1730年代、ハンガリーのとある村では吸血鬼による仕業と思われる事件が立て続きに起こった。吸血鬼と疑われた男の墓をあばくと、死後数週間が過ぎているはずの死体は腐乱もせずに生前と変わりなく、頬はバラ色で口には鮮血がついていたのだという。村人たちは、すぐにこの死体を火葬した。また当時、東欧で発生した原因不明の伝染病により、次々と人が死んだのを吸血鬼の仕業と考えたようだ。
現代の私たちが思い浮かべる“黒いマントを纏ったタキシード姿で、朝日や十字架を怖れ、眠れる美女の生き血を吸う”ドラキュラ伯爵のイメージは、19世紀に花開いたドラキュラ小説ブームとその映画化作品によるところが大きい。ジョン・ポリドリ(John
Polidori)の“The
Vampyre(『吸血鬼』)”、J・S・レ=ファーニュ(Joseph Sheridan Le Fanu)の“Carmilla(『吸血鬼カーミラ』)”、そして幻想怪奇文学史上もっとも有名な作品といえるブラム・ストーカー(Bram
Stoker)の“Dracula(『吸血鬼ドラキュラ』)”が吸血鬼小説ブームの頂点を極めた。
ストーカーは、15世紀のワラキア地方(現在のルーマニア)に実在したブラド4世(Vlad
Tepes Drakul)をモデルにして、ヨーロッパ各地の吸血鬼伝承をひとつにまとめあげた。ブラド4世は、強大なオスマン=トルコ帝国に幾度となく反旗を翻した英雄と讃えられた君主であったが、一方では、敵対したトルコ人や、父や兄の暗殺に加わった奸臣たちを串刺しの刑にして殺害し、それを眺めながら祝宴を開いたという残虐な君主としても知られている。
ドラキュラについてもっと詳しく知りたいなら
・Dracula's
Homepage
・Pathway
to Darkness - the Ultimate Online Vampire Resource!
・The
Real Vampire Directory
満月の夜、人間から狼の姿に変身し、四つ足で歩いて家畜などの生肉を食べるという狼男(人狼)。16世紀〜17世紀初めにかけてのヨーロッパでは、四つん這いになって狼に似た鳴き声でうめくという症状を発症した人や、狼男に襲われたという事例が約3万件も報告されている。中世ヨーロッパで行なわれた「魔女狩り」は有名だが、同様に「狼男狩り」もさかんに行なわれ、大勢の人が処刑されたという。
ギリシャの歴史家ヘロドトスは著作『歴史』の中で、「黒海の北にネウロイと呼ばれる民(スラブの一部族)が住んでおり、彼らは年に一度狼に変身し、それからまたもとの姿に戻る」と書き記している。スラブ世界には人狼伝説が数多く残されており、ネウロイ人は狼をトーテム(氏族などの共同体が、自らの存在の起源とみなす動物や植物)として崇拝し、自分たちを狼と同族であると考えていた。彼らの祭祀では、参加者は狼の毛皮を身にまとい、狼の仮面
をかぶったという。スラブの民間伝承では、狼男は死後に吸血鬼になると信じられていたため、吸血鬼と狼男を切り離さずに同一視することもあるようだ。セルビアには、神が人間を創造したのを真似て、悪魔が創り出したのが狼男だという伝説も残されている。
古代ヨーロッパの先住民族ケルト人の間でも、狼男の伝承が残されている。当時、森は人間が足を踏み入れるには恐ろしい場所とされていて、人間は森を避けて生活しなければならなかった。ある村では毎年男をひとり選び出し、湖を泳がせて対岸の森に渡らせるという神事を行なっていた。男は対岸へ渡った時点で狼男となり、深い森でしばらくの間生活する。そして、森の生活で得たさまざまな力を村人たちに伝えるために、再び湖を泳いで村へ帰ってきたのだという。ケルト人は、狼男を「普通
の人間には到底無理な森での生活を可能にする力を身につけた存在」と考えていたのだ。
狼男についてもっと詳しく知りたいなら
・Werewolf.com
・Shapeshifter
and Werewolf HandBook
・Werewolf
Legends from Germany
フランケンシュタインというと、縫い目だらけの青白い顔に首やこめかみから飛び出たボルトの怪物を思い浮かべる人が多いだろう。実はフランケンシュタインは、その怪物を創造した博士の名前で、怪物は最後まで“creature(創造物)”と呼ばれ名前すら与えられていない。神をも恐れぬ
禁断の技術「生命の創造」に手を出したフランケンシュタイン博士が創り出したのは、醜さゆえに人間たちから怖れられ、嫌悪される巨人だった。戦前のハリウッド映画で描かれたイメージが強烈だったため、この怪物は愚鈍な唸り声を発する大男のように思われているが、原作では、独学で言葉を覚え孤独に苦悩するという知的な姿が描かれている。
この世界的に有名な人造人間の物語を書いたのは、イギリス人作家のメアリー・ウルストンクラフト・シェリー(Mary Wollstonecraft
Shelley)だ。18歳だったメアリーは、詩人であった夫パーシー・ビッシュ・シェリーと義妹クレアの3人で、1816年の5月、スイスのジュネーブにあるバイロン卿の別
荘を訪れた。クレアは天才詩人と謳われたバイロン卿の愛人で、彼の子供を身ごもっており、彼らはひと夏をその地で過ごすこととなった。そこで、バイロン卿が「めいめいが真に文学的な怪奇文学を書こう」と提案し、ふたりの詩人をさしおいて、文学的にはまったくの素人であったメアリが“Frankenstein
: Or, the Modern Prometeus(『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』)”を、ポリドリが“The
Vampyre(『吸血鬼』)”という、後世に残る怪奇文学を書き上げたのだ。ちなみにプロメテウスはギリシャ神話の登場人物で人間を造ったとされている。
フランケンシュタインについてもっと詳しく知りたいなら
・Frankenstein
Exhibit Home Page
・Mary
Shelley and Frankenstein
・Frankenstein
by Mary Shelly
| ●Language Box● |
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怪談:ghost story |
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恐怖:fear/horror/terror |
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怪物:monster |
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(オバケが出そうで)気味が悪い:spooky/creepy |
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伝説、民間伝承:legend/folklore |
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怪奇小説:Gothic novel |
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