あなたが知らない素顔のアイルランド
Everything you wanted to know about Ireland
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3月17日はセント・パトリックス・デー。この日は、アイルランドの守護聖人、聖パトリックの命日で、首都ダブリンなどアイルランド国内はもとより、世界各国の都市で盛大なパレードやフェスティバルが催される。日本でも3月18日に、東京の原宿・表参道でセント・パトリックス・デー・パレードが実施される。
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アイリッシュ・ダンスを世界に広めた「リバーダンス」の大成功や、人気ロックバンドのU2、透明感のある清らかな歌声で魅了する歌手エンヤなど、ダンス・音楽の分野で世界に誇る才能を抱えるアイルランド。近年、日本でもその人気は高まる一方。2007年は日本とアイルランド間の国交樹立50周年を迎え、日本国内でもさまざまな催しが企画されている。今回はアイルランドの魅力と人気の秘密を解明する。
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アイルランド文化が学べる
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Page1は「初級者編:アイルランドに対する大きな誤解(1)」
アイルランド島は、英国グレートブリテン島の西、ヨーロッパ大陸の最北西に浮かぶ。北海道と同程度の面積(約8万4000平方キロメートル)で、そのうち北方の約1万4000平方キロメートルがイギリス領北アイルランドだ。緯度が高いので「寒い国」というイメージをもたれやすいが、実際には年間を通して温暖な気候。これは、大西洋を北上するメキシコ湾流(暖流)の影響で、真冬でも平均気温は4度程度だ。雨がよく降る自然に恵まれた島国で、別名「エメラルドの島(Emerald
Island)」と呼ばれている。
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| アイルランドの複雑な歴史を物語る壁のペインティング |
過去に起こった北アイルランド紛争絡みの爆弾テロ事件のためか、「アイルランド=危険な国」という間違った認識をもつ日本人も多くいるようだ。
アイルランドという国は、侵略と弾圧、そして抵抗の歴史をもつ国だ。12世紀にイギリスに征服されて以来、アイルランド人は土地を奪われ、作物を搾取され続けてきた。彼らはしばしば反乱を起こしたが、そのたびにイギリス側から厳しい弾圧が加わった。
1605年にアイルランド人領主連合が鎮圧され、北アイルランド地方の指導者たちはイギリスに土地を明け渡した。これを機に、英国国教会系イギリス人や長老派系スコットランド人(どちらもプロテスタント)が移入し、カトリック系アイルランド人とは異なる社会を築き始めた。
アイルランド独立の際にも、アイルランド北部地域の住民たちはイギリスに帰属することを強く望み、南アイルランドから独立。
IRAの名前ばかりが有名で、テロ活動を行なうのはアイルランド人ばかりのように思われがちだが、一般市民を巻き込んだ無差別テロは、実はプロテスタント系過激派によるもののほうが多い。アイルランドの統一を望む南側とイギリスによる継続統治を望む北側の間には、宗教や民族、政治支配体制が複雑に絡み合い、北アイルランド問題は現在も未解決のままだ。
このような歴史背景はあるが、外務省の海外安全情報にもあるように、アイルランドでは殺人事件や凶悪事件は比較的少ない。実際に起こる爆弾テロ事件も、ほとんどが北アイルランドの一部の地域やロンドンで発生している。置き引きやスリといった事件はよく起こるが、これはアイルランドに限らず世界各国の都市部と同じといえる。
北アイルランド問題をもっと詳しく知りたいなら
●抵抗の国・アイルランド/北アイルランド問題資料室
●The Northern
Ireland conflict (1968 to the Present)@CAIN Web Service
●Northern
Ireland@アイルランド大使館
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Q3
U2、エンヤ以外に有名なアイリッシュ・ミュージシャンって誰?
Besides U2 and Enya, are there other popular Irish musicians?
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アイルランドが世界に誇るロックスターU2や、日本におけるアイリッシュ・ミュージック・ブームの火付け役ともいえる“癒し系”女性シンガー、エンヤことエンヤ・ニ・ブレナン。このほかにも世界的に有名なアイルランド出身ミュージシャンはたくさん存在する。新旧取り混ぜ、日本でも有名なミュージシャンは次のとおり。
<ロック&ポップス>
●ヴァン・モリスン
Van Morisson
●シン・リジィ Thin Lizzy
●ホットハウス・フラワーズ Hothouse Flowers
●ブームタウン・ラッツ
The Boomtown Rats
●シニード・オコナー
Sinead O'Connor
●クランベリーズ
The Cranberries
●ポーグス
The Pogues
●アッシュ
Ash
●マイクロディズニー
Microdisney
●ナイトノイズ
Nightnoise
●ウエストライフ
Westlife
●ボーイゾーン Boyzone(現在活動休止中)
●コアーズ
The Corrs
●マーブルズ
The Marbles
●JJ72
●ブランド
Bran'do
●サマンサ・マンバ
Samantha Mumba
エンヤの世界的成功から、日本ではアイルランド音楽といえば彼女が演奏するようなスタイルのものという印象が強い。しかし、アイルランド本国での主流音楽は、なんといっても伝統音楽「アイリッシュ・トラッド」だ。アイリッシュ・トラッドについては、Page4で詳しく述べることとして、本国での人気ミュージシャンは次のとおり。
<アイリッシュ・トラッド>
●ザ・チーフテンズ
The Chieftains
●アルタン
Altan
●クラナド
Clannad
●メアリー・ブラック
Mary Black
●フランシス・ブラック
Frances Black
●ドロレス・ケーン
Dolores Keane
●ルナサ
Lunasa
●シャロン・シャノン
Sharon Shannon
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Q4
リバーダンスはアイルランドの民族舞踊?
Is“Riverdance”an Irish folk dance? |
アイルランドをよく知らなくても、『リバーダンス』という言葉は耳にしたことがある、という人は多いのでは? 世界各地で熱狂的なセンセーションを巻き起こし、日本公演でも大成功を収めたリバーダンス。リバーダンスの来日公演を機に、日本でもアイリッシュ・ダンスの存在が広く知られるようになったといっても過言ではないだろう。
リバーダンスは、実は伝統的なアイリッシュ・ダンスではない。今世紀に入ってから確立された歴史の浅いダンスなのだ。この作品は、もともとヨーロッパの国際音楽コンクールの幕間に発表された、わずか7分間の余興だった。ところが、このダンスが話題を呼び、ビデオとCDを発売したところ、予想外の大ヒットを記録。アイルランドの国営テレビ局が、クリスマス特番として2時間のショーに演出し直したのが、現在のリバーダンスだ。ショーの内容は、古代から現代までのケルト(紀元前ヨーロッパに広く分布・活躍した民族。アイルランド人の祖先)の歴史や文化を、リバーダンスという名のとおり川の流れになぞらえて、音楽とダンスで表現したミュージカル作品となっている。
リバーダンスについてもっと知りたいなら
●Riverdance
Online
●Michael
Flatley's Lord of the Dance
●Spirit
of the Dance
一方、伝統的なアイリッシュ・ダンスは、民家や村の公民館で行なわれるような、日本でいう盆踊りのようなもの。アイルランド国内でも人気なのが「セット・ダンス」と呼ばれるグループダンス。たいていは、2〜4組の男女のカップルダンサーが1セットになって踊る。ひとりで踊るソロダンスには、ゲール語(アイルランド語=ケルト人の言語)で“オールド・スタイル”という意味をもつ「シャン・ノース(Sean
Nos ※ゲール語のつづりでは「o」の上にアクセントマークがつく)」や、ほうきを使って踊る「ほうきダンス」、家畜用のドアの上で踊る「ドアダンス」などがある。
アイリッシュ・ダンスについてもっと知りたいなら
●アイリッシュダンスを踊ろう@ワールドダイアリー
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| ●Language Box● |
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守護聖人:patron saint |
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緯度:latitude cf.) 経度:longitude |
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テロ:terror/terrorism |
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征服:conquest |
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抵抗:resistance |
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〜といっても過言ではない:It is not too much to say
that 〜. |
| Page2は「脱・初級編:イメージと違う? 素顔のアイルランド」
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