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| 同僚のピーターと |
ニュージーランドに根をおろし生活の地盤を固める一方で、自然番組のアシスタントとしてあちこち旅をする機会にも恵まれた。特に、ニュージーランド人、オーストラリア人のクルーと日本で撮影することが多く、リサーチ、通
訳から動物の声などの録音、パブリシティ用の写真撮影、はたまた運転手からスタッフのお弁当作りまでと、幅広い仕事が求められた。体力的にはかなりキツかったが、クルーは陽気だったし、現地で協力していただいた日本の皆さんにも本当にお世話になった。喧嘩や仲たがいもあったがそれも一興、野に出て山に入り、動物や植物に会ってその隠された生活を覗くことがものすごく楽しい。この職業には「Living
a dream.」という言葉がぴったりだ、と思った。
しかし、4年間に渡って関わった『アジア・知られざる大自然』(10本シリーズ。日本では昨年から順次放送が開始され、今年の夏と来年の夏にも数本ずつ放送予定)の仕事も、この4月で一段落がついた。そこで、実は今、私は会社から半年ほど休暇を取っている。テレビの仕事は麻薬のように面
白く、自然界には学ぶこと・伝えるべきことはまだまだ多い。しかし、10年前に出会って、ニュージーランドに私を導いたカカポのこと、ニュージーランドの自然保護のことを、本にまとめて伝えたいという当初の目的がまだ果
たされていないのが、足の裏についた米粒みたいに引っかかっているのだ。忙しさを口実に、これ以上延ばしてはならない。私は思いきって自分を追い詰め、書かせることにしたのだ。
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| 家のあるローズニース |
その本は、地球の片隅で生き残るかどうかの瀬戸際にいる生きものたちを救い出す、現代の地球防衛軍の冒険譚のようなわくわくするものにしたい、と思う。自然の世界には、カカポのように、不思議に満ちた生きものが沢山いる。そして、彼らはとても美しい。これからも、そうした生きものたちのことを伝える仕事を続けることができたら、私はとってもハッピーだと思う。
お薦めサイト
・New Zealand Birds
http://www.nzbirds.com/
バードウォッチングガイドからマオリの伝説、最新の研究成果や保護の状況など、ニュージーランドの鳥に関してはビギナーからマニアまで、楽しめる。
カカポ基金
内田さんは日本からニュージーランド環境省のカカポプロジェクトを応援する非営利団体『カカポ基金』を主催しています。年会費3000円、会員の方には年3回会報が届きます。また、ポストカード5枚1000円も販売中。会員でなくても購入できます。
振込先は:カカポ基金 00190-4-148529 エイゴタウンで見た、と一言お添えください。
詳しいお問い合わせは:PXI12631@nifty.ne.jp
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内田泉さんプロフィール
慶応義塾大学文学部哲学科卒。FMラジオ番組ディレクター、編集ライターを経て、1991年からフリ−ランスでライター、翻訳、音声取材編集などさまざまな分野の仕事に携わる。1993年ニュージーランドヘ渡り自然環境をテーマにしたTV番組制作に従事。自分で嬉しいと思うこと:世界中に沢山友達がいること。自分で悲しいと思うこと:世界中に散らばっている友達と、いつも一緒にはいれないこと。
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『カカポ 月のこども』
うちだいずみ作・さじちあき画(ハート出版刊 1,500円)
月はずっと見ていた―――。 美しいイラストで、次第に生存を脅かされていくカカポのおはなしを描いた絵本。
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