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 ニュージーランド 自然の中に夢を追う

 ニュージーランドに根をおろす

 

"Interviewer : Are you celebrated at home? JANE CAMPION: Oh, God, no. That's just not a NZ thing to do. You know, I understand that. Like, "You're a good Kiwi girl, now don't go thinking you're anything special. You just wait in line."

Jane Campion(ジェーン・カンピオン。ニュージーランド生まれの映画監督。『ピアノ・レッスン』でカンヌ映画祭でグランプリを受賞、ハリウッドで活躍中。オーストラリア国営放送のインタビューに答えて、キウイ気質を語る。)

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カカポ基金代表
ナチュラルヒストリーニュージーランド社
アソシエート・プロデューサー 内田 泉


 

家から見えるオタゴ湾

ニュージーランドで仕事をする上で、足元を固める出来事がふたつあった。 ひとつは、永住権の取得だ。ニュージーランドでは年齢、学歴、職歴、現地での雇用保証などを点数化して、ある程度の水準を満たせば永住権が取れる。大卒、社会経験のある20代後半から30代前半までの人には比較的とりやすい。ただ、英語のテストが急に導入されたり、求められる点数が高くなったり低くなったり、移民法は政府によってコロコロ変わるので注意が必要だ。

私が永住権を取った6年前は、高い点数が求められたが、英語力は全く問われなかった。取れるだろう、ということは、申し込み以前に移民局を訪ねてシミュレーションしていたので分かっていたが、2カ月の審査後ようやくパスポートに永住ビザが記帳された時は、ちょっと誇らしかった。が、その直後、会社で全社員の集まる会議中に、いきなり、
「我社の国際化の波を象徴する、画期的出来事がありました。イズミさん、永住権おめでとう!」
と名指しで呼ばれ、大きな拍手と大きなプレゼントを受けたときはもっと驚き、嬉しかった。紙包みを開けてみると、中にはGumboots(ゴム長靴)が入っていた。ニュージーランドでは、ニュージーランド的なものやニュージーランド人のことを『キウイ』と呼ぶが、Gumbootsはまさにキウイの象徴だ。私は、今も大事にこのときのゴム長を履いて、庭仕事にいそしんでいる。

もうひとつは、家の購入だ。私の住んでいるダニーデンは特に住宅が安く、20代後半ともなると家を持っているのが普通 だ。私もぜひ、日本では絶対に出来ない大買物をしてみたいと思い、1年間くらい不動産情報を睨み、週末ごとに街中を車で走りまわって物件を探した。

憧れが現実に!
見つけた家は、憧れの「海の見える三角屋根の家」だった。約400坪の敷地に5ベッドルームの家が付いて、700万円ほど。銀行でローンを組んだ。朝になると海の方から太陽が昇り、屋根の上に鳥がやって来て歌う。そこで、"songpost"(鳥のさえずる場所)と命名した。

家を買って何がいちばん良かったかと言うと、かけがえのないご近所ができたことだ。5軒ほど仲のよい家があって、野菜をくれたり、水道を直してくれたり、晩御飯をご馳走してくれたり、散歩に行ったり、釣りに行ったり、もう本当に家族のように付き合ってくれる。キウイの代表的な趣味であるガーデニングの師匠たちでもある。こうした付き合いも東京にいたときはなかったことなので、小さなコミュニティっていいな、と思う。


お薦めサイト

・Ecotours New Zealand
http://www.ecotours.co.nz/
ニュージーランドで自然に触れる旅をしたいなら、このサイトをチェック。クジラやオットセイ、イルカに会う旅からトレッキングやスキーまで、さまざまな情報が満載。


カカポ基金
内田さんは日本からニュージーランド環境省のカカポプロジェクトを応援する非営利団体『カカポ基金』を主催しています。年会費3000円、会員の方には年3回会報が届きます。また、ポストカード5枚1000円も販売中。会員でなくても購入できます。 振込先は:カカポ基金 00190-4-148529 エイゴタウンで見た、と一言お添えください。
詳しいお問い合わせは:PXI12631@nifty.ne.jp

内田泉さんプロフィール
慶応義塾大学文学部哲学科卒。FMラジオ番組ディレクター、編集ライターを経て、1991年からフリ−ランスでライター、翻訳、音声取材編集などさまざまな分野の仕事に携わる。1993年ニュージーランドヘ渡り自然環境をテーマにしたTV番組制作に従事。自分で嬉しいと思うこと:世界中に沢山友達がいること。自分で悲しいと思うこと:世界中に散らばっている友達と、いつも一緒にはいれないこと。

『カカポ 月のこども』
うちだいずみ作・さじちあき画(ハート出版刊 1,500円)
月はずっと見ていた―――。 美しいイラストで、次第に生存を脅かされていくカカポのおはなしを描いた絵本。


 明日は、夢を生きる仕事。