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 ニュージーランド 自然の中に夢を追う

 ニュージーランドの会社は優しく奇態な人でいっぱい

 

"The people of New Zealand are generally terribly nice. Everybody we had met so far had been terribly nice to us. Terribly nice and eager to please. ------ and I had come to feel that if just one more person was pleasant and genial at me I'd hit him."

Douglas Adams(ダグラス・アダムズ。諧謔精神に富むイギリスの人気作家。絶滅の危機に瀕した動物を求めて歩く旅行記"Last Chance To See..."でNZを来訪)

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カカポ基金代表
ナチュラルヒストリーニュージーランド社
アソシエート・プロデューサー 内田 泉


 

ホ−ムパ−ティ−で

ニュージーランドの会社生活は、日本とは全然違う。
まず驚いたのが、社員の服装だ。40代はじめの副社長は重要な顧客が来社した時に、わざわざミッキーマウスのネクタイで歓迎した。番組制作部長は、片耳にピアスをして、ときどき廊下を「ひゃっほー!」と叫びながら駆け抜ける。プロデューサーがドレッドヘアなら、ジャージで歩き回るエディターもいる。中でも私が息を呑んだのは、美貌の女性プロデューサーが真っ赤な口紅にスケスケのブラウスと黒のミニスカートで社内を闊歩していたことだ。日本だったら、何を言われるかわからない。でも、仕事さえちゃんとしていれば、こちらでは格好なんてどうでもよいらしく、それぞれの自己主張がカッコイイのだ。

そればかりではない。この派手だったり個性的だったりする彼らが、基本的に驚くほど人がいい。そして、優しい。なんというか、田舎の温かさなのだ。いきなり会社に加わった東洋人の女の子を、家に呼んでくれたり、ラグビーに誘ってくれたりと、気を遣う。誕生日にはパーティを開いたり、歌を歌ったりしてくれる。そして、いつも
"You are a part of our family."
「君は僕たちの会社のファミリーの一員だから」
と言ってくれるのだ。今の時代、日本でも会社でここまでファミリー主義を言い切るところは少ないだろう。昔の古き良き日本に似た、温情溢れた会社の人々に、私は次第に参ってしまったのだ。

ホ−ムパ−ティ−で
ただ、ここでひとつ問題があった。マスコミ人だからか、同僚たちは日常会話の中に非常にムズカシイ言葉を使うのだ。それまでは、旅先でもレストランでのバイト先でも、日本のラジオ講座・テレビ講座で鍛えてあった私は「英語が上手な日本人」で通 っていた。しかしこの会社では、全く歯が立たなかった。日常会話の中に、ramification(結果 )とか、preposterous(途方もない)とか、crustacean(甲殻類)とか、シラブルが2つ以上の言葉がいっぱい、いっぱい出てくるのだ。しかも、ニュージーランド訛りで恐ろしく早い。私は、大体周りの人の言うことの、1割から4割程度しか理解できなかった。


お薦めサイト

・Natural History New Zealand社のホームページ
http://www.naturalhistory.co.nz/home.htm
会社案内、ライブラリー紹介、ビデオ等の販売もしている。


カカポ基金
内田さんは日本からニュージーランド環境省のカカポプロジェクトを応援する非営利団体『カカポ基金』を主催しています。年会費3000円、会員の方には年3回会報が届きます。また、ポストカード5枚1000円も販売中。会員でなくても購入できます。 振込先は:カカポ基金 00190-4-148529 エイゴタウンで見た、と一言お添えください。
詳しいお問い合わせは:PXI12631@nifty.ne.jp

内田泉さんプロフィール
慶応義塾大学文学部哲学科卒。FMラジオ番組ディレクター、編集ライターを経て、1991年からフリ−ランスでライター、翻訳、音声取材編集などさまざまな分野の仕事に携わる。1993年ニュージーランドヘ渡り自然環境をテーマにしたTV番組制作に従事。自分で嬉しいと思うこと:世界中に沢山友達がいること。自分で悲しいと思うこと:世界中に散らばっている友達と、いつも一緒にはいれないこと。

『カカポ 月のこども』
うちだいずみ作・さじちあき画(ハート出版刊 1,500円)
月はずっと見ていた―――。 美しいイラストで、次第に生存を脅かされていくカカポのおはなしを描いた絵本。


 明日は、英語と仕事で無我夢中の日々。