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もともと、ニュージーランドはアフリカ、南極、南米、オーストラリア等と共に巨大なゴンドワナ大陸を形成していた。それが大陸移動によって次第に分裂し、オーストラリアからさらに独立したと考えられているのが、およそ6000万年前。この時、地球上には哺乳類はまだ出現したばかりで、新しく生まれた島国ニュージーランドではとうとう勢力を得ることができなかった。その代わり、この国の王となったのが、生態系の頂点に立った鳥たちであった。背の高さが4メートルもある巨大なモアをはじめとする鳥たちは、あらゆる空間に進出していった。食べ物は豊富にあり、天敵となる哺乳類はいなかったため、多くの鳥は飛ぶ必要がなくなった。もともと小さなオウムであったカカポも、どんどん体を大きくして、飛ぶのはやめてしまい、その代わりに丈夫な足を持つようになった。カカポのモコモコしたユニークな体型は、彼らなりの環境への進化適応だったのだ。
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アーティストさじちあきさんのイラスト。カカポ基金で販売しているポストカードセットの1枚
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カカポだけではない。クイナの仲間タカヘも飛ぶことができないし、他にも飛ぶのがへたな鳥が沢山いる。悲しいことに、こうした原生の鳥たちは、今、どれも『超少数派』となってしまい、絶滅の淵に追い詰められている。
私はニュージーランドのヘンテコな鳥に出会って、地球の太古のロマンに触れた気がした。そして、こうした鳥たちがいなくなっていく、ということにじっとしていられず、1990年、日本からカカポの保護活動を応援する非営利団体『カカポ基金』を設立した。10年がたち、現在私はニュージーランドに住み、自然番組を制作する会社に勤務しながら、ずっと同じことを考えている。私たち人間は、これからどうしたら自然と上手に生きていくことができるのかな、と。
お薦めサイト
・The Fabulous Kakapo
http://www.kakapo.net/en/index.html
カカポを応援しているアメリカを中心としたグループのホームページ。日本語でも読めます。
カカポ基金
内田さんは日本からニュージーランド環境省のカカポプロジェクトを応援する非営利団体『カカポ基金』を主催しています。年会費3000円、会員の方には年3回会報が届きます。また、ポストカード5枚1000円も販売中。会員でなくても購入できます。
振込先は:カカポ基金 00190-4-148529 エイゴタウンで見た、と一言お添えください。
詳しいお問い合わせは:PXI12631@nifty.ne.jp
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内田泉さんプロフィール
慶応義塾大学文学部哲学科卒。FMラジオ番組ディレクター、編集ライターを経て、1991年からフリ−ランスでライター、翻訳、音声取材編集などさまざまな分野の仕事に携わる。1993年ニュージーランドヘ渡り自然環境をテーマにしたTV番組制作に従事。自分で嬉しいと思うこと:世界中に沢山友達がいること。自分で悲しいと思うこと:世界中に散らばっている友達と、いつも一緒にはいれないこと。
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『カカポ 月のこども』
うちだいずみ作・さじちあき画(ハート出版刊 1,500円)
月はずっと見ていた―――。 美しいイラストで、次第に生存を脅かされていくカカポのおはなしを描いた絵本。
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