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気取らない大衆娯楽、サッカー
マイケル・チャン(エディター)。在日3年目。
「サッカーは、伝統的に労働階級のためのスポーツとして知られているんだ。乗馬やゴルフもイングランドのスポーツだけど、これはお世辞にも安いレジャーとは言えないからね。サッカーは、ボールひとつと手ごろな場所さえあればそれ以上何も必要無い。お上品ぶらない、大衆のスポーツ、それがサッカー。その哲学は、『アマチュアのための娯楽』に尽きる。そして、スタープレーヤーはいつでも子供達の夢の職業。もちろん、イングランドにいる少年たちは、みんなサッカースターになりたい。僕もかつてそう願っていたし、今の少年達も同じ気持ちでいると思うよ」
大資本化してゆくスターチーム
「よく言われるようにこの2-30年で、イングランドのプロサッカーは、随分大掛かりなのものに成長してしまった。経済力のあるチームは、強い選手をどんどん手に入れ、さらに強くなっていく。反対に、資金のないチームは、選手を獲得できず戦えない。これは、弱小チームの事情をさらに悪化させてしまう。こうして、サッカーのことを従来からあった大衆娯楽だと言い続けることは難しくなってきた。とはいえ、今でもイングランドには実にいろんなレベルでサッカーが生活の中に根付いている。それを確認するには、日曜日の公園に出かけてみるといい」
退屈な日曜日が、サッカーを身近にする?
「イングランドで、サッカーがポピュラーな理由は幾つもあると思うけど、僕の見解では『退屈な日曜日』という説が最有力(笑)。僕は、ロンドンの出身だけど、日曜日には全てのお店が閉まってしまい、何もすることがなくなってしまう。読みものが大好きな人なら、電話帳みたいに厚い、新聞の日曜版を端から端まで丹念に読むという選択肢があるけど、からだを動かしたいという人は自然にサッカー、ということになる。ロンドンは、サッカーに適した公園が数えきれないほどあるんだ。まずボールを見つけて、友達を誘って、公園でにわかチームの結成となるわけさ。日曜日が退屈なのは、何もロンドンに限ったことじゃない。かくして、何千ものサンデーリーグがイングランド全土で試合を繰り広げることになる。こんな広い裾野が、イングランドサッカーの土壌を豊かにしているんだ」
サッカーが先?それともお酒が先?二者の不思議な相関関係
「こういったサンデーリーグだけど、実にいろんな種類の人たちがサッカーを楽しんでいる。単純に近所の人たちのチーム、会社のチーム、果
てはパブの常連達まで。この、パブチームというのがあなどれなくて、イングランド全土に相当数存在するはず。かくいう僕も、かつては行きつけの『ハンツマン・アンド・ハウンズ』というお店のチームでプレーしていた。僕のいたチームもそうだけど、パブ常連チームは一般
的に、そのお店の名前をそのままチーム名にする。日本ではどうだい?」(談)
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