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マンガ家 小栗左多里さん
Cartoonist: Saori Oguri

Saori Oguri

外国人と接するときは、言葉ができなくても、自分の主張をしっかり持つべき

国際結婚の毎日を描いたエッセイマンガ『ダーリンは外国人』がベストセラーとなった小栗さん。近著『英語ができない私をせめないで!』では、教材、英会話スクール、ネット学習など、英語学習の奮闘記を披露。そんな小栗さんに、ダンナ様、トニーさんとの生活、英会話スクール体験レッスン裏話などをうかがった。

まず、ご著書『英語ができない私をせめないで!』の「Step5 ネットで勉強してみた!」で英語タウンを取りあげていただき、ありがとうございました! 挑戦していただいたというデイリーレッスン以外のコンテンツで何か見ていただいたものはありますか?
結構たくさんありますよね、コンテンツ。インタビューとかも見させていただきました。


こういうのがあったらいいな、というコンテンツはありますか?
やっぱり習得された方が、どういう風に習得したのかが読んでみたいですね。成功体験談みたいな。


『英語ができない私をせめないで!』を書かれることになったきっかけは?
『英語ができない私をせめないで!』(大和書房)
出版社の方から、どうしても本を出したい、と言われ、そのときに「英語 はこんなことして、こんなこともしていたんですよ」という話をしたら、「色々なこといっぱいやってるじゃないですか! それで本になりますよ!」と…。でも、私は最後まで半信半疑だったんです。だって、普通、しゃべれるようになった人が書く物なのに、しゃべれるようになってないんですけど、って最後まで言ってたんですけど…。大丈夫です、の一点張りで(笑)。


インターネットで英語の学習をするというのはどうですか?
本だと中身は更新されないけど、ネットだと中身は更新されますよね。だから、そこに行けば常に新しいことが学べるというのはいいと思います。


じゃあ、ずっと続けているものなどありますか?
うーん、最近、英語タウンさんのこのテストはさぼってるんですけど(笑)。仕事が忙しいとなかなか続かなくて、でもラジオはずっと聴いています。


『英語ができない私をせめないで!』の中にもありましたが、英会話スクールの体験レッスンで、色々あったみたいですが…
先生とのバトルとか?(笑)むかつきましたね〜。(詳しくは『英語ができない私をせめないで!』で)
月2万円で通い放題のスクールがあったのですが、あれはすごいいいシステムだと思いますね、広まって欲しいです。


ほかに何か印象に残っていることはありますか?
学校によって、先生の質が偏っていますよね。簡単な訓練しか受けてない人も多いですし、ネイティブだからって、みんながみんな教える能力があるわけではないですし。自分に合った先生や学校を探すのが大変だと思います。


あと、塾長のマンツーマンコースの学費が500万(!)の発音矯正スクールにも体験レッスンに行かれたとのことですが、どういう人が通っているんですか?
もっと安い基本のコースには学校の先生とか、通っていましたよ〜。でも、そんなネイティブ並の発音にこだわる必要があるのかな、という気もしますね。

その学校は、ネイティブの先生がいるんですけど、先生に5分くらい時間を作ってもらえて、質問したりするんです。基本的には、発音は教えてくれますが、文法を教えてくれるわけではないので、英語が話せるようになるというわけではなく、発音矯正がメインですね。

体験レッスンのときは、ネイティブの先生に5分だけ時間をもらい、長文を読んだんです。当時、全然英語の勉強をしてなくて、つたない英語で読んだんですけど、先生が「きみ、読むのうまいね、ここに来ている人は、読み終わらないのに、君は読み終わっちゃったね」って言ったんです。で、「この学校、レベル的にかなり不安が…。」と思った覚えがあります(笑)。
本当に発音だけに重点をおいている学校だったので、通っている生徒はその他の分野が追いついてないみたいですね。

でも、その学校で体験レッスンを受けたことで、発音するときにどこに力を入れるかとか、日本人が真似しようと思ってもできない筋肉を使っていることもわかったので、それは良かったですね。


実際の効果はいかがでした?
1回じゃ無理ですよ。そのときも、「イ〜」と言っても「違います、それは『エ』です」とか言われて、「何が違うの?」って感じでした(笑)。


『ダーリンは外国人』で有名人となったダンナ様、トニーさんとの出会いと、第一印象を教えてください。
NGOのイベントで知り合いました。第一印象は「オジサン」。その時からヒゲは生えてましたね。途中で一回剃ったら、「あ、外国人だ」と(笑)。ヒゲが生えている人は、私にとって日本人とか外国人とかではなく、オジサンの箱に入れてたんです(笑)。


ダンナ様と一緒にいて、日本にいる外国人が大変だな、と感じることはありますか?
うちの場合はそれほどないですけど、外国人がローンを組むのはすごく大変みたいですね。永住権があっても拒否されたり。あとはクレジットカードを作るときも、外国人だという理由で審査に落ちたりするみたいです。そういう話を聞くとおかしいな、と思います。

不動産屋で肌の色を尋ねられる、というのも聞きました。外国人が多い場所は平気ですけど。マンガ家の方がダメだったりするかも(笑)。
でも、外国人が少ないところほど大変ですね。知らないモノは怖いという感じでしょうね。


『ダーリンは外国人』を読んで、国籍の違いで生じる誤解などはほんのうわべだけのもので、深いところが通じ合えば国籍は関係ない、というメッセージがあるように感じました。読者からの反響はどのようなものが多かったですか?
多くは、人間は国籍じゃない、個性の問題だ、というものでしたが、「国際結婚したいです」という読者もいます。若い人に多いですね、15才とか、20才とか。「おばちゃんの本、ちゃんと読んでくれたか?」と思いましたが(笑)。まあ、夢見る年頃ってことかも知れないですが。

ダンナ様のように独学で何カ国語も話せるようになる人は、普通の人とどう違うと思いますか?
好きだからできるんだと思います。好きなことがたまたま語学だったんでしょうね。例えば、彼は、フランス語で書いてある文章を読んで、全部わからなくても、知っている単語を見つけて喜んだり、意味を推測して、こんなことが書いてあるのか、と楽しんでいる。
そしてよく出てくる単語は調べて、新しい単語の意味を知ることに喜びを見いだせるんです。
でも、それは他の趣味と同じで、ピアノを弾く人なら、練習し、上達することに喜びを感じると思います。


マンガ家を目指されたのは?
もう物心ついたときになりたいと思ってました、でも遠回りしましたけど。大学卒業して、ある雑誌でコピーライトとデザインとイラストと全部やるというフリーといえばフリーのような仕事をしていました。その後、漫画家としてデビューしました。


ダンナ様と出会って、作風は変わりました?
もともと普通のストーリー漫画を描いていましたけど、作風に影響というのは特にないと思います。ただ、エッセイ漫画(『ダーリンは外国人』)を出した影響はありました。 今はほとんど、エッセイ漫画の依頼しか来ません(笑)。


『ダーリンは外国人』の2巻に、マンガをバカにする外国人に反論した、というエピソードがありましたが、やはり海外ではマンガの地位は低いのでしょうか。
ほぼ子供しか読まないものだからでしょうね。でも、最近は欧米でも人気が出てきていますよね。
でも、日本にいて、マンガをバカにしている外国人は、マンガを読んだことない人がほとんどです。あと、『ダーリンは外国人』にも描きましたが、「日本の女の子はみんな同じ」というような発言をした外国人に「日本の女の子をバカにしないで!」と言ったときは、実はすごい大きい声でした(笑)。カフェがすごい静かだったので、私の声が響き渡っていました。

外国人に言いたいことがあるときは、大体トニーに通訳してもらいますが、相手も私が日本語で話していても、怒ってるのはわかってると思います。
でも、彼らの周りにいる日本人の女の子の多くは笑っているばかりで、怒る人はあまりいないみたいなんです。なので、私のようにはっきり意見を言うと、珍しがられるし、逆に興味を持たれるというか。

端から、外国人男性と日本人女性を見ていて、日本人の女性がかなり子供扱いというか、バカにされた扱いされてるのを気づくことがあるんですが、本人は気づいてないことがたまにあるんですよね。
なので、もっと自分の言いたいことをちゃんと持って、主張しないと、対等に扱ってもらえないんじゃないかな、と感じます。

言葉が出来なくても、ムッとすること言われたら、怒っていいと思いますし。日本人て笑っちゃうから、怒ってることすら伝わらないんじゃないんですかね。


今後はどんな作品を描いていきたいですか?
ストーリーマンガを描きたいです。エッセイマンガによって、たくさんの人に名前を知ってもらったのは嬉しいけど、私にとってはそれはまだ半分って感じですね。


今後の夢は?
海外に住んで、仕事をしていく環境がととのえば、素晴らしいですね。そのためには「デジタル化」という問題が、私の前に立ちふさがっているんですけど(笑)。それと、行く気はマンマンなんですけど、言葉が…(笑)。
住みたいのは、ニューヨークのマンハッタン限定ですね。でも、最近のアメリカの政府を見ていると、アメリカに住むのはどうかな、と。
トニーは、どこでもいいみたいですが、英語圏はイヤみたいです。語学オタクなので、まったく違う言語のところに行きたいと思いますよ。「ブータンとかどう?」って行ってます(笑)。


でも、語学が得意な人が一緒だと、どこに行っても心強いですよね。
でもケンカにもなりますよ。旅行に行くとどうしても頼っちゃうので。しんどいと思いますよ、通訳をずっとしてもらっていると、疲れちゃうみたいです。


では、最後に英語タウンの読者にメッセージを。
語学ほど地道な努力ってのが必要なものはない、と実感してます。なので、少しでも面白いなと思いながら学べるようになるといいですよね。新しいことを知るというのが楽しいんだ、ということを自分に言い聞かせる(笑)。そばにいる語学オタクを見ていて、それが大事だと思います。彼は語学を「勉強」とは思ってないでしょうし。みなさんも新しい発見を楽しめるようになってほしいです。



『ダーリンは外国人 1』(メディアファクトリー)

小栗左多里(おぐりさおり)さん

1966年12月10日 岐阜県生まれ。
多摩美術大学デザイン科グラフィック専攻卒。
1995年、集英社月刊少女漫画誌「コーラス」にて、
「空に真赤なモノレール」でデビュー。

主な著書に『おねがい神様』『この愛のはてに』『まじょてん1』『まじょてん2』『ダーリンは外国人1』『ダーリンは外国人2』『英語ができない私をせめないで!』がある。

小栗左多里さんのサイトはこちら


応募方法 応募フォームに必要事項をご記入のうえご応募ください。※ご応募はお一人様一度限りとさせていただきます。
応募締切 2004年6月30日(水)
24:00までの送信分有効
当選発表 当選者の発表は発送をもってかえさせていただきますのでご了承ください。 (賞品の発送は2004年7月中旬ごろを予定)

プレゼント受付は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

 

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