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第四回目の今日は『翻訳家としての情熱』 |
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Q.相原さんはミステリー以外の翻訳も多く、幅広い仕事内容をお持ちですね。他の分野ではどんなものを手がけていますか。
A.最近のもので気に入っているのが『赤ちゃん使用説明書』(白水社)です。これは未婚の母の子育てを描いた本です。なかなかおもしろいですよ。それから『外科医』(平凡社)とか。
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Q.ともにノンフィクションですね。この分野が重なったのは理由があるのですか?
A.2年ぐらいでしょうか、講談社のノンフィクション部門の下訳をしていたことがあったので、依頼が続いたのだと思います。
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Q.レスラーの『FBI心理分析官』(早川書房)は大ヒットでした。その時のエピソードを教えて下さい。
A.実はあれほどのヒットは予想できませんでした。『FBI心理分析官』がヒットして「プロファイラー」という言葉が世間に浸透したので、コーンウェルの検屍官シリーズでもこの言葉をそのまま使えるようになりました。言葉の知名度がなかった頃は、シリーズに登場するベントン・ウェズリーの肩書きを他の言葉に置き換えていましたが、『FBI心理分析官』以後はスムーズに使えるようになりました。もっと以前に出版された作品は、重版の際にプロファイラーと修正するように対応しています。
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Q.それは翻訳がお互いに影響を及ぼし合ったと言っていいですね。ところで相原さんご自身で翻訳本を発掘したことがあると聞きましたが、どのくらいあるのですか。
A.3〜4冊ぐらいですね。最近では『ターシャ・テューダーの世界』(文藝春秋社)でしょうか。これは美しい絵と写
真がふんだんに使われている一冊で、挿し絵画家としてのテューダーの生き方と彼女を囲む自然を彼女の言葉で描いている本です。
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Q.発掘して刊行するという、その情熱はどこからくるのでしょう。
A.私が素晴らしいと感動した本をもっとたくさんの人に読んでいただきたい、その思いに尽きますね。
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Q.企画、翻訳、刊行までこぎつけるには並々ならぬパワーが必要ですよね。
A.それだけではありません。自分で営業もしましたよ。
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Q.本当ですか?
A.『ターシャ・テューダーの世界』が刊行されたときに、売らなくてはいけないと責任を感じて売り歩きました。自由が丘の女性に人気の雑貨屋さんや、デパートのガーデニングコーナーを始めとして、本を置いてもらうように7〜8軒ぐらい廻りました。全部断られましたけど
。
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Q.そこまでしたんですか? 有名なミステリー翻訳家が飛び込み営業?
A.本当にすばらしい本なんです。飛び込み営業は失敗でしたが、コーンウェル関係のインタビューの時に、編集者やライターに売り込むようにしたら、徐々に女性誌などで取りあげられるようになりました。今では8万部の売上となり、ロングセラーの仲間入りです。
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Q.すばらしいですね。明日は相原さんが惚れ込んだという『ターシャ・テューダーの世界』のことをお聞かせください。
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相原真理子プロフィール
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。レスラー『FBI心理分析官』(早川書房)、テューダー『ターシャ・テューダーの世界』(文藝春秋)、コーンウェルでは検屍官シリーズの他に『スズメバチの巣』(講談社)など。
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明日は、相原さんが紹介する『ターシャ・テューダーの世界』
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