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第一回目の今日は『ケイ・スカーペッタ登場』 |
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Q.相原さんと女性検屍官のケイ・スカーペッタとの出会いはいつですか?
A.'92年に原書を講談社の編集者から渡されました。この小説が面白いかどうかの判断が欲しいと言われて。それを“リーディング”というのですが、"検屍官"シリーズ2作目の『証拠死体』だと記憶しています。これがとても面白かった。1作目の『検屍官』を読んでみると、これもすばらしい。ぜひ翻訳させて欲しいと思いましたね。
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Q.作品のどんなところに惹かれたのですか?
A.私の感性と作者の感性がピタッと一致するところがあったのです。生まれた場所も時間も生い立ちも違うのに、どうしてこんなにも感性が似ているのかと思うと不思議です。
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Q.女性検屍官シリーズは、'90年に発売と同時にベストセラーを記録しました。人気の理由はキャリアを持った女性がそのキャリアを事件解決に活かしたこと、そして彼女の自然な自立スタイルが多くの女性読者を魅了したと言われています。相原さんにとってのケイ・スカーペッタとはどんな女性ですか?
A.ケイという女性は仕事の面では非常に優秀です。でも親しい相手にわがままを言ったり、甘えたり、喧嘩をすると時には理不尽なことを平気で言ったりする。そんな時に親近感を覚えますね。完全なスーパーウーマンではない、そこが魅力だと思います。
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Q.それがシリーズ翻訳の根底に流れている相原さんの思いですね。翻訳家と作品の間には大切な出会いがあるような気がするのですが。
A.そうですね。私がこの作品をリーディングしなければ、お蔵入りになっていたところでした。
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Q.それはどうしてですか?
A.私の前に男性の翻訳者が読んだところ、彼の感想があまり芳しくなかったそうです。それで私のところにまわってきたというわけです。
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Q.検屍官シリーズがあやうくお蔵入りだったとは・・・すごいエピソードですね。
A.今となっては、嘘みたいな話です。
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相原真理子プロフィール
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。レスラー『FBI心理分析官』(早川書房)、テューダー『ターシャ・テューダーの世界』(文藝春秋)、コーンウェルでは検屍官シリーズの他に『スズメバチの巣』(講談社)など。
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