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第四回目の今日は『翻訳修行時代・その1 翻訳家を目指すまで』 |
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Q.ミステリー翻訳家になりたいと最初から志を持って歩まれてきたんですか?
A.いいえ。翻訳家になったのは、たまたまです。ミステリーは小学生の頃から好きでしたけどね。クイーンやディスクン・カー、ヴァン・ダインなどもっぱら読んでいたと思います。直接のきっかけは、英語の教師を辞めて結婚する時に、一緒に会話のできる妻でいてくれ、と夫となる男性に言われたんです。家庭にだけおさまっていると視野が狭くなるから、とも言われました。結婚を機に横浜で暮らすようになったので、いいチャンスだと思い、バベルに通い始めたんです。それまで通信教育で受講していたんですが
、本格的に勉強を始めました。28歳の時でした。子供はいませんから、好きなことを勉強しようと思いまして。始めはサークル感覚で楽しいかな、と思ったりしたんですけど、これが通ってみると結構厳しかったんですよ。
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Q.バベルといえば翻訳家養成では定評のあるところですね。今から20年ぐらい前ですか。
A.ええ。教室はやる気のある人たちの熱気で、たいへんなパワーでした。ですからまさかあの人たちを押しのけて翻訳家になるなど、夢にも思えないことでしたね。
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Q.パワーが溢れるスクールでライバルたちを押しのけて翻訳家としてステップアップできた最大の理由は、一言でいえば何でしょうか。
A.一言で言えば'運'でしょうか。
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Q.それではあまりにも一言過ぎます(笑)。もっと具体的に教えて下さい。例えば著名な先生の弟子になった、とか。
A.そうですね。まさに著名な翻訳家の方々との出会いが大きいですね。まず最初の出会いは、そのときのクラスの講師だった中田耕治先生。この方は作家で、アイラ・レヴィンの『死の接吻』の翻訳などもされていたのですが、そのクラスで課題を提出したときに、中田先生から褒めていただいたんで、すっかりうれしくなってしまったんです。受講してから2年目でした。生まれて初めて提出した課題を褒めていただいた時に、「やってみようか」と初めてやる気が湧いてきました。
山本やよい:プロフィール
1947年生まれ。同志社大学文学部英文科卒。現在は横浜市在住。海外ミステリーの翻訳が主。代表作、サラ・パレツキーのヴィク・シリーズの他、『最後の刑事』(ピーター・ラヴゼイ)、『嘆きの雨』(ウォレス)、『謎めく孤島の警部』(コーク)『出口なき広場』(チャールズ・ドット)、など訳書多数。
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ダウンタウン・シスター
子供時代をサウス・シカゴで過ごしたわたしの旧友が、私生児である彼女の父親探しを頼んできた。母親は若い頃、ある化学工場に勤めていたのだが、その関係者をさぐるうち、工場の環境問題を調べていた友人が無残に殺された。掘り返された過去と女探偵の命を賭した行動を描くCWAシルヴァー・ダガー賞受賞作。早川書房刊
ハヤカワ・オンライン
V.I.ウォーショースキー・シリーズを手掛ける早川書房のサイト。ヴィク誕生の第一作「サマータイム・ブルース」からシリーズ第9作「バースデイ・ブルー」までオンラインで注文できる。
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明日は『翻訳修行時代・その2 ラッキーなデビュー』
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