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ミュージシャン 阿部恒憲さん
Musician: Tsunenori Lee Abe

Ryota Mitsunaga

アメリカ社会で「日本人であること」はそれだけでユニーク。いかにポジティブにとらえるかが海外で成功する秘訣

アメリカ・バークリー音楽院で出会った仲間で結成されたジャズコーラスグループ「Syncopation」、その唯一の日本人メンバーでリーダーの阿部恒憲さん。昨年日本デビューを果たし、今年7月には初来日ライブも控えている。世界13カ国で演奏経験があり、現在はボストンを拠点に活動している阿部さんに、歌うときの英語の発音について、異文化交流のコツ、日米の観客の印象の違いなどたっぷり語っていただいた。

日本の大学在学中は、国際関係学を専攻され、外交官や大学教授を目指されていたそうですが、音楽に興味を持ったきっかけは何ですか?
大学に入って、サークルでアカペラを始めたのがきっかけですね。それがどんどん楽しくなっちゃって。大学3年の半ばから2年間海外に出て、その間に音楽でいくのか、国際関係でいくのか決めようと思ってたんです。

1年目は、オーストラリアの大学に交換留学生として行き、2年目は、「Up with People」という、ミュージカルをしながら国際交流するアメリカのプログラムに参加しました。約20カ国から120人くらいが集まっていた団体で、世界中をまわり、ヨハネ・パウロ2世の前でも演奏しました。こういった経験を通して最終的に音楽に決めたんです。


その後、バークリー音楽院に留学されたそうですが、なぜこの学校を選ばれたのですか?
大学卒業後、「Baby Boo」というアカペラグループで2年間プロの音楽活動をしていたんですが、編曲や作曲を理論的な裏付けのないまま独学でやっていたので、限界をいつも感じていたんです。その限界を打破したいと思っていたとき、バークリーで、僕の尊敬するアカペラグループ「Vox One」の人たちが教えていることを知り、「この人たちにぜひ習いたい!」と思い、この大学を選びました。


アメリカでカルチャーショックを受けたことはありますか?
そんなにはないですが、ただ一つ言えるのは、日本よりもさまざまな社会的サービスがしっかりしていないところがあること。

例えばこの前、ニューオリンズを旅行したときに、ホテルを直前で変えようと、キャンセル料を電話で聞いたら、初めのお兄ちゃんは「キャンセル料はかかりません」と言ったんです。だから代わりのホテルを探した後にまた電話したら、今度出たお姉ちゃんは「そんなのは間違いです。キャンセル料はかかります」と…。

日本ならスタッフ同士で意思疎通がなされてはずのところが、その辺は本当に「Lazy」なんです
よ。


英語はどのように勉強されましたか?
英会話スクールに行ったことはなく、高校・大学のとき、NHKのラジオ英会話で勉強していました。何より安いんです。テキストが400円くらいなんですけど安い割に良くて。1日2〜3回の放送のうち、どこかの時間帯でだいたい聞いていました。リスニングやくだけた表現などを身につけるのに役立ちましたね。


歌が上手だと英語の発音も上手と言われることがありますが本当ですか?
全然それはないです(笑)。ジャパニーズ・アクセントがあるとメンバーに言われますよ。歌での発音はすごく苦労していて、どうしても完璧にはならないんですよね。

ブラジル人やフランス人のアクセントは、歌の中にあっても、エキセントリックでかわいいと思われますが、日本人のアクセントは、かっこわるくて受け入れられないんです。

メンバーと一緒に歌うときは、音が合っているだけではなくて、発音がマッチしていないといけないので、ちょっとあやしいと思うところは確認しています。例えば、「fall」は「フォール」という言い方や、どちらかというとAに近い感じの「ファール」という言い方もあって、メンバーは、「ファール」の方なので、それに合わせようとしたりとか。

大学生の頃は、「L」の発音を覚えようと、上の歯に舌をくっつけることを暇さえあればやっていました。道を歩きながらでも電車の中でも、周りの人にばれないようにやりながら、体に染みこませましたね。


一番効果的だった英語の勉強法があれば教えていただけますか?
勉強法ではないですけど、ショック療法ですね。高校2年生のときにアメリカに3週間行って、初めての海外で、いまいち通じなくて。それで帰ってきてからNHKのラジオ講座をガンガン聞くようになりました。だから、「行った者勝ち」というか、英会話スクールに行くよりも3週間でもいいから海外に行ってしまって、「自分は何て通じないんだ」とショックを受けることが効果的だと思います。


昨年、「Syncopation」のアルバム「Of Blue」が発売され、日本でメジャーデビューを果たされましたが、メンバーと出会ったきっかけ、グループ結成のいきさつを教えてください。
左からジェラミーさん(Ten)、クリスティーナさん(Sop)、クリスティーンさん(Alt、Tp)、阿部さん(Bass)

出会ったのは、バークリーに入って2年目のときです。当時「マンハッタン・トランスファー」というこの分野ではすごい老舗のジャズ・グループのメンバーの一人が教鞭を執っていて、このグループと同じ編成の男2人、女2人でアンサンブルの授業が行われることになったんです。

めちゃめちゃ有名なグループで、競争率10倍はあったと思います。受かるとは思っていなかったんですけれども、「会えるだけでもいいや」とオーディションに行って、その人と握手してそれで満足してたんですが、なんと受かってたんです。

そして、アンサンブルを始めたら、集まった人たちのレベルが高くて、授業だけでとどめるのはもったいないと、プロとして「やってみない?」と僕が声をかけたのが始まりですね。


他のメンバーはみなさんアメリカ人ですが、一緒に活動していて大変な点はありますか?
4人だから団体なのに、団体行動を取りたがらないというか、苦手というか、それはちょっとストレスになります。

例えば、ある場所に移動して20分後に練習を始めなければいけない場合。その場所に行くのに15分くらいかかるので、ふつう、みんなで一緒に移動しよう、となりますよね。でも彼らは違うんですよ。「5分あるから、途中でご飯を買って勝手に一人で行くから」と言うんです。

僕からすると、別にばらばらで行くのは構わないんだけど、どうあがいても5分でご飯を注文して、残りの15分で移動して、すぐ練習を始めるという状況で、お前が食べ終わってるわけないだろ、と(笑)。でも、「I'm hungry.」とか言っちゃって、言うこときかないんですよ(笑)。それはウチのメンバーだからというよりも、アメリカ人全体的にそういうメンタリティーは感じますね。だから今はそういったことも考えて、逆算して集合時間を決めるようにしています。


日本とアメリカで、観客のノリなど、何か違いを感じることはありますか?
アメリカの方がダイレクトですね。日本では周りの人の顔色をうかがってしまうことがあって。この間、日本で知り合いのコンサートに行ったとき、それが本当にすばらしくて、「すごいぞ」と途中で叫びたくなっちゃったんです。アメリカだと普通にみんな「Oh, it's crazy!」とか言って立ち上がったりするんですよ。でもみんなシ〜ンと座ってて、一人でギャーギャー騒いでいました。途中で控えましたけど(笑)。

アルバムに入っている「I Can Fly」という曲があるんですが、日米問わず、この曲はすごい反応がいいんですよ。で、この間、アメリカでこの曲をライブでやったときにすごくいい瞬間があって、曲の最中なのに2回拍手が起こったんです。日本じゃありえないなと思いました。


アメリカ以外にも様々な国で演奏経験がありますが、行く先々で出会う人と親交を深めるために、心掛けていることはありますか?
「ユーモア」ですね。「Baby Boo」のとき、関西に住んでいたんですが、常に笑いがありました。面白くないと許されない。ステージに立っていても、僕の言うことは面白くなくて。それで必死に考えて、ユーモアのセンスを磨いたんです。

アメリカンジョークや関西で学んだセンス、関東の粋な感じを合わせつつ、常に面白いことを言いたいと思ってます。初対面の人と仲良くなるのに、面白いことを言っていると相手の警戒心がとけますよね。


今、多くのミュージシャンが世界で活躍していますが、ミュージシャンに限らず、海外で成功する人の条件は、何かあると思いますか?
自分のアイデンティティがどこにあるかをしっかり押さえていることでしょうか。日本人の強みってあると思うんですね。アメリカ社会はどれだけユニークであるかっていうのが評価の対象になるので、「自分が日本人であること」はそれだけでユニークなんです。それゆえに苦労することもいっぱいありますが、いかにポジティブにとらえるかですよね。アメリカ人は日本人にはなれないんですから。

それに日本で全く通用しない人が海外で通用するかというと、そうじゃないと思います。通用する人はちゃんと成功する素養を持っていて、どこにいっても通用するけれども、どこにいると一番力が発揮しやすいか、ということなんだと思います。

今まで、いろんな社会・人種のいい面、悪い面を見てきましたが、その中で、自分に必要なところを取捨選択できるバランス感覚が必要だとも感じましたね。


座右の銘は?
「人生fifty-fifty」。いいこともあれば悪いこともある。人生山あり谷ありじゃないですけど、山があっただけちゃんと谷も来ちゃうし、逆に谷があっても山が来る、それは信じています。どんなつらいときも、あんなつらい思いしたんだから、それだけのいいことが絶対あると。


将来の夢をお聞かせいただけますか?
こんなこと言うのも恥ずかしいですが、大きく言っちゃえば、「Syncopation」でグラミー賞取れたら、とは思います。夢は捨てちゃいけないですよね。

それに、「Syncopation」を、オーケストラをバックにやりたい! そのために、オーケストラの楽譜を書けるよう勉強を始めたんです。

同時に、オーケストラで作曲して、コンサートを2008年に開きたいですね。なぜ2008年かというと、大学の恩師の秋野豊さんがタジキスタンで亡くなった10周忌だから。秋野さんは国連の政務官として派遣されて、武装勢力に殺されてしまったんですが、僕らの学部のみんなにとっては兄貴分みたいな存在でした。

そのときに曲を書いたんですが、当時は仕上げる力がなくて悔しい思いをしました。でも今はその力があるので、10年という一つの区切りに追悼コンサートを開きたいんです。その曲を表現するのに、一番合うのはボーカルでもなく「Syncopation」でもなくて、オーケストラなんですよ。


今年7月に、日本デビュー後初の来日公演が行われますが、今はどのようなお気持ちですか? 意気込みをお聞かせください。
新しい曲をやろうと思っていて、これから書きます(笑)。間に合うかちょっと不安なんですが、どうしてもやりたいんです! 自分の中で3曲、できれば4曲やりたくて、2曲はジャズのスタンダード、1曲は僕のオリジナル、もう1曲はとある有名な曲を、と考えています。


最後に、海外で勉強したい、活躍したいと考えている英語タウンの読者にメッセージをお願いします。
英語ができるようになりたいという目的で海外に行っても、そんなには英語ができるようにはならないと思います。自分が何者であるのか、ということを考えて、自分のフィールドを持つことが一番大事だと思います。

そして、そのフィールドを勉強するため、活かすために英語ができなきゃいけないから、じゃあ英語をやろう、という思考回路になることが重要です。自分の中での必要度が高ければ高いほど、英語っていうのは伸びると思うんです。

もちろん、みんながみんな、ガツガツ英語を勉強する必要はないと思うし、英語を趣味でやる人もいると思うから、そういう人は別ですよ。

それから、とにかく積極的にコミュニケーションすることも大切。日本語を話してても間違えることはあるし、アメリカ人だって文法的には間違ってることもいっぱいある。間違いを恐れずにどんどん「使ってみる」ことですね。

Ryota Mitsunaga阿部恒憲(あべ つねのり)さん

ボストン在住のミュージシャン。千葉県出身。大学卒業後、アカペラグループ「Baby Boo」の一員として2年間のプロ活動をした後、バークリー音楽院ジャズ作曲科に入学、次席で卒業。通算8回のグラミー賞受賞を誇るスーパー・コーラスグループ「マンハッタン・トランスファー」のメンバーに見い出され、在学中にジャズコーラスグループ「Syncopation」を結成。2004年11月に日本デビュー。現在はボストンをはじめ東海岸で活動中。シンガーとしてだけでなく作曲、編曲、プロデュースも手がけ、特に編曲能力の高さは、「マンハッタン・トランスファー」のシェリル・ベンティーンや、グラミー賞受賞者のフィル・ウィルソンからも絶賛されている。

阿部恒憲さんの公式サイトはこちら↓
http://www.crazyharmony.com/

Syncopationの公式サイトはこちら(英)↓
http://www.jazzsyncopation.com/


saya Syncopation Debut Album
「Of Blue」

(税込 \2,625)
マンハッタン・トランスファーのシェリルがバークリー音楽院で見出した実力派ジャズコーラスグループ「Syncopation」のデビューアルバム! オリジナル以外にも、スウィングアウト・シスターの「Breakout」、カーペンターズの「(They Long To Be) Close To You」、TLCの「Waterfalls」などのカバーを収録。ジャズファンならずとも必聴の一枚。

「Of Blue」を買う


7月21日(木)
千葉・Club IKSUPIARI  
Open 18:00/Start 19:30  
\4,725  
問い合わせ:047-305-5700  
7月22日(金)
名古屋・Doxy  
1st: Open 17:30/Start 18:45
2st: Open 20:45/Start 21:30
 
前売 \3,500/当日 \4,000  
問い合わせ:052-242-1277  
7月26日(火)
東京・Blues Alley Japan  
Open 18:00/Start 19:30  
前売 \4,500/当日 \5,000  
問い合わせ(予約専用):03-5740-6041  
7月27日(水)
東京・Blues Alley Japan  
Open 18:00/Start 19:30  
前売 \4,500/当日 \5,000  
問い合わせ(予約専用):03-5740-6041  
7月28日(木) 
大阪・Flamingo the Arusha  
Open 18:00/Start 19:00  
前売 \4,000/当日 \4,500  
問い合わせ:06-6567-4949  
7月29日(金) 
京都・Rag  
Open 18:00/Start 19:30  
前売 \4,000/当日 \4,500  
問い合わせ:075-255-7273  

 


 
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