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早見優さん インタビュー
Yu Hayami
日本人であって日本人でない? 帰国子女の心のうちとは?
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| バイリンガル・アイドルとして一世を風靡した早見優さん。現在では、お二人のお子さんのママで、英語で子育てをするバイリンガル・ママとしても有名だ。そんな早見さんに、14歳までの海外生活、日本に戻ってからのカルチャーショックから、英語での子育ての秘訣、企画から携わった子どものための英語ソングCDの制作秘話までたっぷり語っていただいた。 |
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Page1:日本人であって日本人でない? 帰国子女の心のうちとは?
Page2:面白いと思う日本人の習性
Page3:英語CDもプロデュース!
早見優のオススメ学習法 |
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| Q. |
3才から14才までグァム・ハワイでお過ごしになったそうですが、現地での生活はどんなものでしたか? |
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| A. |
3歳の時に日本からグアムに引っ越したんですけど、行くまでは日本語しか話してなかったんですね。
グアムで暮らすようになってすぐ、公園に遊びに行ったらしいんですが、祖母の話だと、私が泣いて帰ってきて「おばあちゃん、みんなが何話しているかわからないよ〜」と言ったんですって。
祖母はそこで「でもあなたは、これから英語を話していかなきゃいけないのよ」と。記憶にはないんですけどね。
それから毎日セサミストリートを見たりして英語を覚えたようです。
祖母は日本人ですが、ヨーロッパで生まれ育ったので、日本語より英語が得意だったんですね。
なので、彼女とは英語で話して、母親とは日本語で話していました。
バイリンガル教育には一番理想的な環境だったんだと思います。 |
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| Q. |
学校は現地の学校だったんですか? |
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| A. |
そうです。
英語を話すのに苦労しなくなるまでは…どれくらいでしょう?
子どもだから早かったと思います。
苦労したことは覚えてないくらい、1、2カ月くらいでしょうか? |
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| Q. |
その間、日本語は学校などで勉強したりはしましたか? |
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| A. |
7歳のときにハワイに引っ越したんですけど、母が「この子は、日本語を忘れかけてるから日本の学校に行った方がいい」と、海外駐在員の子どもが通う学校に週1回通わされたんです。でも、私にとってはすごく難しかった。
というのが、その学校は、日本に戻っても学校の授業に普通に遅れないで入っていけることを目的に勉強するところなんです。
ですので、英語でしか教育を受けなかった私には難しかったですね。1年くらい通って、辞めてしまいました。でも、家でも漢字を勉強したり、本を読んだりする努力はしましたよ。母とはずっと日本語で話していたので、会話は問題ありませんでした。 |
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| Q. |
デビューのきっかけは? |
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| A. |
ハワイでモデルエージェンシーをしている方にエレベーターの中でスカウトされたんです。モデルの仕事には興味がなかったので、一度お断りしたんですが、その後、「日本でバイリンガルの歌手を捜している知り合いがいるんだけど、オーディション受けてみない?」と言われたんです。
私の父はジャズシンガー(井上良さん)で、私も歌は小さいときから好きだったので、「歌が歌えるなら」とオーディションを受けさせていただいたんです。でもそのときは、日本の歌手とアイドルの違いもよくわかってませんでしたけど(笑)。
デビューのために帰国することにしましたが、やはり友達と離れるのは淋しかったですね。でもアメリカに住んでいると「自分は日本人なんだ」という意識がすごく強くなって、自分が生まれた故郷に一度は戻りたい、ルーツをたどりたい、という気持ちが高まっていました。だから、日本に戻るのはすごく楽しみでした。 |
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| Q. |
日本に戻ってきて、日本語で苦労したことなどあれば教えてください。 |
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| A. |
14歳でデビューが決まって、帰国したんですが、日本に戻ってきて、一番びっくりしたのは、「日本語がかたい!」と言われたこと。
それまで、祖母と話すときは目上の人なので、「それ取ってください」と言ってましたし、「〜だよねぇ」「そうじゃん!」とかそういう風に話したことがなかったから、日本で出来た友達に、「あなたの日本語、古くさい〜!」と言われたりしました(笑)。 |
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| Q. |
日本に帰って来て、驚いたこと、カルチャーショックだったことなどありますか? |
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| A. |
「私は日本人だ」という強い意識を持って戻ってきたのに、自分は日本人じゃないんだ、と気づいたことがすごくショックでしたね。 |
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| Q. |
具体的にどんなところでそう感じられたんですか? |
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| A. |
帰国後は、最初、アメリカンスクールに入ったんですが、やはり学校にもそんなに通えないので、芸能活動を許してくれる堀越学園に入ったんですね。
で、例えば、授業が終わる前に先生が「何か質問あるか?」というと、私は必ず手を挙げるんです。だってわからないから(笑)。そうすると、みんなが一斉に私を見るんです。
で、授業が終わると、「今日わからないことばっかりだったよね〜」ってみんなが言ってるから「え? 質問しろ、って先生言ってたじゃない? 何でしないの?」と私が言うと「えー、何言ってるの?」と言われたり…。違和感を感じましたね。でも、周囲の方が私に違和感を感じる方が多かったと思いますが(笑)
それから、英語を話していると、動詞が先に来ることもあるせいか、はっきりした考え方になると思うんですよね。アメリカの学校でも、「50人中49人が自分と違う意見でも、他の人が右だといっても、あなたが左だと思ったら、その意見は大切なんだ」、と言われて育ってきたので、きっとハッキリしてたんでしょうね、性格が。すると、周りの人から「はっきりしてるわね」と言われるんですが、それがネガティブな感じなんです。
「日本人というのはどうあるべきなんだろうか」とか「自分は何か違うんじゃないかな」、と悩みました。
あと、これは学校の話ではないんですが、アイドルとしてデビューしてからも、お手洗いにいく、というと同期のアイドルの女の子が、「私も行く」、と付いてきてくれるんですよ。でも、その子は私が用を足すのを待ってるだけで、自分はトイレに行かないんです。
で、「なんで行かないの?」と聞くと、「私はいいの、一人だと淋しいでしょ?」というんです。そういうのが、日本人の優しさだっていうのは、そのときは理解できなかったですね。「えー? トイレ行くのに淋しいわけないじゃん!」と思ってました(笑)。
そういうのに慣れるまで10年かかりましたよ。 |
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