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小林克也さん インタビュー
Katsuya Kobayashi

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Page1 英語との出会い 
 はじめて英語で話した相手は試験官
Page2 プレスリーから英語を学ぶ 
 外国にも行かずに話せるようになったワケ
Page4 スネークマンショー秘話 
 大受けなのにお蔵入り?!
Page5 日本人の美しい英語のかたち 
 心の筋力を鍛えよう

克也流 英語上達法 〜 バイリンガルDJ誕生までの道」

大好きなプレスリーの真似をするうちに、ますます英語が得意になった高校生の小林さん。日本語と英語で話すことを職業にするきっかけは大学時代にあった。


.ロックの英語の歌詞が聞き取れるようになるなんて、特に優れた耳をお持ちなのでは?

.いや、それはないと思いますよ。ただ好きか嫌いかってことで。歌が好きなら聞けるんじゃないですか。それは特に耳がいいっていうことではないんですよ。興味があるかどうかっていうことですね。

.興味だけで十分なんでしょうか。ほかにしていたことは?

.あと、僕がやってたのはね、「イメージトレーニング」なんですよ。僕の場合は自分が歌の主人公になりきったりしてましたね。

.1日にどれぐらいの時間、英語にふれていたんですか?

.えーっとね、ラジオは1日に2〜3時間聞いてたんじゃないですか。どうしてかと言うと、英語の放送が流れてたりするとうちの親が勉強してると思ってるわけですよ(笑)。だから、それをいいことに相当聞いてました。受験勉強の時も聞いてましたね。受験のときは、まあ、あんまり勉強してなかったんですよね。だから、受験勉強の時の方がもっと聞いてたかも。

.広島の高校卒業後、東京の大学に進学されたわけですが、大学時代について聞かせてください。

.慶応の経済学部ではいきなり英語でやるんですよ。英語の授業じゃないんですよ。教科書、ケインズの有名な英語の本なんですよ。もっとわかるはずだと思ったのに、読んでも何のことか全然わかんなくて。1つの挫折みたいなのを味わいましたね。

経済学部っていうのも、経済をやろうと思って行ったわけじゃないわけですよ。大学も6つぐらい受けて運良く受かった。慶応の経済学部って、種を明かすとね、200点が英語なんですよ。それで、50点が数学。それだけだったんです。だから英語できれば入っちゃうんですよ。


.アカデミックな英語みたいなものにはあんまり興味が湧かなかったと。

.全然ダメでしたね。かわりに、ガイドのライセンス持ってる人なんかそんなにいなかったし、英語を活かせばお金になったからアルバイトをいろいろしてました。そのうち、僕が英語をしゃべるっていうことを聞きつけた僕の友だちの友だちが、赤坂のナイトクラブで司会をやって欲しいって来たんですよ。「お前、英語しゃべれるからできるだろう?」って。

赤坂のナイトクラブっていうのは、高級なキャバレーで、でっかいショーが入るんですよ。テンプテーションズだとかポール・アンカ、ダイアナ・ロス、レイ・チャールズとかのね。大きなショー以外の日は、歌と踊りとマジックとみたいなショーで、客の3分の1は外国人。外国人観光客っていうよりは、ビジネスで接待された人だとかね。それの司会をやるんです。司会と言っても、最初の方で「何とか何とかショー!」みたいなことを日本語と英語で30秒とか40秒ぐらい言うだけなんですけども。


アルバイト代は1回行くと2000円だった。当時は、家庭教師やって月に3000円から5000円だから、すごく割のいい仕事ですよね。


.このアルバイトが司会やDJのきっかけに?

.この世界に入るきっかけでしょうね。頼まれるとやっていた。でも、「あの人は英語はうまいけど日本語はダメだ」なんて言われてしまって。僕、広島から来てるから、その当時は、ちょっとアクセントがおかしいなって言うのがあったわけですよ。英語はラジオでスタンダードのものを聞いて真似てきたわけだけど、日本語は人前で「皆さん、こんばんは」ってしゃべったこともないわけ。

「あの人、日本語はうまくないらしい」みたいなことを聞いて、で、悔しいから、恵比寿に「アナウンスアカデミー」っていうのがあって、僕、ちょうど恵比寿に住んでたから、そこへ行ったんです。その当時で2万円ぐらい、教科書代とか入会金払ったりしてね。

授業に行ったら、1クラスほとんど女の子ばっかり60人以上いて、それだけの人数が1クラスだから、全然当たらないんですよ。教科書にあるようなことを勉強していくわけだけど、先生が言うんですよ。「いちばんいいものが聞けるのは、テレビとかラジオだ」って。「売れてる人や芸のある人がやってるわけだから、ラジオとかテレビっていうのは教科書なんだよ」って。初日にそれ聞いて、もう2日目から行かなかった。

で、代わりに、ラジオとかテレビ聞きながら、自分が英語でやってたようなことをやるわけ。コマーシャルなんかの後についてしゃべるんですよ。「レナウンはあなたを変えます」とかなんと
か真似するわけ。そんなことをやってた。そうしたらコンシャスになるじゃないですか。

.日本語も独学で訓練されたんですね。プロになるきっかけは?

.何年かたって、僕のことを認めていてくれた人間がディレクターとしてラジオの番組やるっていうことになって、使いたいってことで企画が通って、それでやったんですけど。なかなか思うようなことはできなかったですよ。まず、しゃべりが巧みじゃないってことと、あと、実際には自分が思っていたような楽しいイメージっていうのは、なかなかね。

今でも大変だと思うんだけど、楽しさを創り出すって言うのは本当に大変なことなんですよね。実際にやることっていうのは、「克也さん、ちょっと2分あいたから、2分しゃべってください」みたいな(笑)。「何しゃべんの?」「いや、好きなことしゃべってください」って。それ、難しいですよ、なかなか。



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