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小林克也さん インタビュー
Katsuya Kobayashi

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Page3 克也流 英語上達法
 バイリンガルDJ誕生までの道
Page4 スネークマンショー秘話 
 大受けなのにお蔵入り?!
Page5 日本人の美しい英語のかたち 
 心の筋力を鍛えよう


プレスリーから英語を学ぶ 〜 外国にも行かず話せるようになったワケ

子どもの頃なにげなく聞いていた英語のラジオ。豊かな国アメリカへの憧れと、音楽や映画への関心から、英語を耳にし、真似ていた小林少年。外国人との接触もなく、通訳ガイド試験に合格するまでになった学習法とは?


.英語力がすごく伸びたきっかけは何ですか?

.英語がもっとできるようになったのは、やっぱり高校に入ってからですね。音楽がすごく好きだったんだけど、ちょうど高校1年の時にロックンロールが日本に入って来たんですよ。アメリカの音楽でも、例えば、ビング・クロスビーの「White Christmas」だったら、よく聞けば、だいたい中学の英語でわかるじゃないですか「I’m dreaming of a white Christmas…」って。ところが、ロックは聞いてもわかんない。だけど気持ちがいいものとして聞こえてくるわけですよ。ファンになっちゃった。それが最終的にはプレスリーだってことを知るわけです。

.好きなプレスリーを口ずさんでいたのが英語力につながったと。

.そいういうことでしょうね。英語っていうのは反復しなきゃダメなわけですよ。外国語はみんなそうなんだけど、何回も繰り返すわけですよ。僕らが日本語覚えるときもそうじゃないですか。例えば、子どもは「これなに?」って言うのを覚えると、もうそればっかり言う。そうやって覚えていくわけですよね。漢字覚えるのだって何回書かされたかわからない。だから、とにかく外国語、英語は、音を口に出したり聞いたり書いたり繰り返すことが大切なんですね。

今の子どもたちも教室掃除しながら、ほうき使ってB’zの真似をやるとかあるけど、僕らはプレスリーの真似をやってた。プレスリーの曲『Heart Break Hotel』なんかをね。最初は全然わからないんだけど、何回も聞いてるうちに、「Sinceって言ってんだ」とか、「My Baby」って言ってるけど「Babyっていうのは赤ちゃんじゃないんだ」っていうのが分かるわけ。恋人のことを「Baby」って言ってるらしいと。だけど、小さい辞書ひくと「Baby」って「恋人」って出てないんですよ。誰も教えてくれないし。


.歌詞カードはなかったんですか?

.洋楽が日本でレコードになったりするのは、ものすごく後のことで、当時、僕は駐留軍の放送なんか聞いてるから、音楽だけが先に入ってくる。それで、音のかたまりだけを、なんか真似してるわけね。それが、だんだん、ある日突然わかったりするんですよ。例えば、『Heart break hotel』なら、サビが「Heart break hoteeeeeeel♪」って歌ってるってことがね。それは学校で習う英語とは全然違っていて、だからこそ「これがいいんだ」って言う自分の中の憧れみたいなものあって、プレスリーのしゃべり方とか歌い方を真似るわけですよ。

その後の長い歌詞は、なかなかすぐには分からなかったんだけど、「Heart Break Hotelを見つけた」みたいな感じだっていうのは分かるんですよね。で、とにかくほうき持ったら「since my baby left me…」ってやってました。何年かたってからそれに続く歌詞「I found a place to dwell」がわかるわけだけど、はじめは「since my baby left me, I found a place…」なんとかそこはもう誤魔化して歌ってる。で、サビのとこは「Heart break hoteeeeeeel♪」だから、失恋の歌だっていうのはわかりますよね。


.意味も理解しつつ歌っていたんですね。

.『Heart break hotel』は、ちょっとユーモラスに描いた失恋の歌なんですよ。要するに、「恋人に去られてから、僕はある場所を見つけた。そこは失恋ホテルだ。恋に破れた人ばっかりが集まってくる。黒い服着た、憂鬱な顔したホテルの人がみんないらっしゃいって」みたいな(笑)。そんな歌でしたね。で、そういう風なことを想像してそれを歌ってましたね。

その頃は高校1年だから、学校行ったら好きな子もいたりするわけですよ。その子に向かってニコッと笑っても、フンって知らん顔されたりすると、胸が痛んで、その気分を持ってうちへ帰って、『Heart Break Hotel』を歌うわけ。「since my baby left me…」って。そんな風に、意味を感じながら、体を使って繰り返すわけですよ。だから、自分の全身全霊って言うか、感情がちゃんと参加してる。


.でも、歌と会話では少し距離があるのでは?

.何言ってるかわかってて、それでそれを何度もリピートしてるわけです。だから例えば、「sinceなんとか」って言う文があったとすると、その後がすぐ出てくるんですよ。何回も繰り返してやってるから。

例えば、「駅はどこですか」って言うのを、「Where is …駅はstationだから…」って考えて言う。だけど、まるごと「Where is a station?」っていう歌詞を歌っていれば、いきなり文章がでてくるから、単語を一つ一つ訳して考えなくていい。

歌だったら、その内容をいつも感じながら、音で考えながら口にしてるから、「Where is a station?」っていうのは自分のものになってるわけです。「歌う」と「言う」との違いだけなんですよ。「Where is a station?」って「どこか?」って探してるわけだから、例えば「Where is a school?」とか、すぐ言えるようになるんですよ。


.高校1年で英語の歌も歌えるようになっていると、高校3年ぐらいではほとんど聞き取れるように?

.いや、なかなか、そんなにはうまくはいかない。今と同じような情報量、例えば歌があって歌詞カードがあってというような状況だったら、おそらく2倍か3倍ぐらいの速さでうまくなってると思いますよ。今は、例えばビデオ借りて、その会話なんかそのまま聞くことができるわけじゃないですか。僕ら、映画館行かなきゃダメだし、それでそれが1回しか見れないわけでしょ。カセットなんかもなかったから、好きな曲がかかるまでラジオの前でずっと待ってるわけ。今の人はみんな、英語を勉強する環境としてはめちゃくちゃ恵まれてますよ。

僕は高校の3年間で、歌の聞き取り方を身につけたんでしょうね。歌の聞き取りって一番難しいんですよ。母国語でもね。演歌なんかは別だけど、ロック系でもヒップホップ系でも、新曲はじめて聞いて何を歌ってるかなかなかわからないよ、ぼーっと聞いてると。でも好きな人はわかるんですよね。好きだと耳がついていっちゃうから。


. 高校生のときには、英語を活かした活動をされていたそうですが。

.高校2年生のとき、英語部の部長になっちゃって。3年になると受験活動があるから、2年で部長なんですよ。

それまで、英語部って英語のレッスンのテープを聞いたりとか、辛気臭いことやってたんですよ。学芸会の発表会は英語の劇をやったり。僕も英語の劇をやろうと思ったんですけど、ダメなんですよ、みんな(笑)。劇だから役者の真似ごともやらなきゃならないでしょう。ま、それはいいんだけど、まず英語がダメなんですよ。で、ちょっと本読みやった段階で、「あ、これはやれない」って思ってすぐあきらめました(笑)。

その代わりに考えたのは、スピーチコンテスト。自分の言いたいことをしゃべってもいいし、過去の有名な演説をやってもいい。カバーバージョンやってもいいし、オリジナルでやってもいい。それだけだと面白くないから、いろんな高校に参加を呼びかけたんですよ。だからサマにはなったんですよね。いろんな高校から腕自慢がやってきて。

その他、僕が部長になってからやったことは、「歌っていうのは大切だ。プレスリーがいかに英語の勉強になるか」っていうことばっかり説いてましたね。新入生を集めるときなんかも、「英語なんていうのは歌やってれば勉強になるんだ」ってホラ吹いて。「ウソだと思うんだったら、我々の部に来てやってみろ」とか。

僕の出身の広島県福山市は、人口20万ぐらいのところなんですけど、アメリカ人なんかがいるキリスト教会があるんですよね。それで、ふと思ったんですよ、あそこへ行けばアメリカ人としゃべれるなあって。そこで言っちゃったんですよ。「教会行ってアメリカ人なんかとしゃべることもできるし、歌やってればいい」って。そのコマーシャルがバツグンに効いて、その前年は40人ぐらいしかいなかった英語部に、200人も集まっちゃった。


. 大人気ですね。実際にはどういう活動を?

.女の子が圧倒的に多くて、200人も1つの教室に入りきれなくてね。予算の取り合いには効きましたね。地味な部、例えば習字部だとか美術部とかいろいろあるんだけど、「うちは200人いるから」とかなんとか言って、予算ガバッと取って。それで何やったかと言うと、レコード屋さん行ってプレスリーだとかそんなのばっか買ってね。それもツケで買うんです。ついでに自分の好きな日本人アーティストのものも買ったりして、見つかって怒られたりしてました。

. 200人も部員がいたら、部長としてかなり責任もありますね。

.でもね、部長として面倒見が悪かったんですよ。なんて言うのかなあ…、冷たくしたというか。プレスリーを知らないヤツはダメだとか、ロックじゃないとダメだとか。その頃、例えばね、プレスリーっていうのはいわゆるロック、バディー・ホリーとかエディー・コクランとかいう歌い方で、いわゆるフェロモン系ですよね。それに対して、女の子に人気のビジュアル系というか、ポール・アンカとかパット・ブーンとかがいて、僕、そういう歌手は、甘ったるくてニヤけてるから嫌いなんですよ。だから、そんなのはダメだとか言うわけ。あと、みんなでプレスリーなんか聞いても楽しくないでしょ(笑)。だから、どうしても、好きなヤツ同士で聞いちゃう。もう自分勝手で(笑)。そういうのがあったから、最後は半分ぐらいに減ったんじゃないかな。


現在小林克也さんが出演中の番組
ラジオ
ZIP-HOT 100(ZIP-FM) 日曜日13時〜17時
FUNKY FRYDAY (FM NACK5) 金曜日9時〜18時
ビートルズから始まる(BAY-FM) 日曜日18時〜19時
小林克也のお願い!DJ!
はっぴぃウィークエンド(ニッポン放送)
土曜日7時〜11時
テレビ BEST HIT USA VJ
NHK教育 にほんごでくらそう〜英語による日本語講座
テレビ朝日 スマ・ステーション NA  
 

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