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Radio Personality
JON KABIRA
ジョン・カビラさん

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ジョン・カビラ(JON KABIRA)
開局以来、J-Waveの看板ナビゲーターとして活躍してきたジョン・カビラさん。現在担当する朝の番組「TokiOne」の前身「TOKYO TODAY」の時代から、毎朝4時前起床、前日にどんなことがあっても6時にはマイクに向かって、「Goood Moooning!」の第一声を届けてきた。その期間、なんと10年間。昨年は充電休業ということで1年間のお休みを取り、海外のラジオ界の現状なども視察。鋭気満々で4月からふたたび元気なトークを聞かせてくれている。巧みな語り口、滑らかな弁舌は天職とも思えるが、意外にも以前は宮仕えのサラリーマンだったとか。ラジオ界に足を踏み入れたきっかけ、10年間の印象的なエピソード、海外視察での経験談など、語りのプロであるジョン・カビラ氏のウェブ上ナビゲーションをたっぷりとお楽しみあれ。


Page2 やればやるほど中身が濃くなるパーソナリティという職業
Page3 言葉は文化。日本語にしっくりくるのは丁寧語
Page4 ラジオの可能性を感じた充電期間
Page5 英語という能力からもっと自由になろう

Page1は「運命の天職、DJとの出会い」

.ひとつの番組を10年間続けられるということは大変なことだと思いますが、長い間にはいろいろハプニングや思い出深い出来事もあったと思うのですが。


.生放送なので何があっても不思議はありませんが、ホワイトハウスに電話をしたときのことはなかなか印象的でしたね。かなり前のことになりますが、レーガンからブッシュに政権が変わったとき、いつをもってホワイトハウスのスタッフが入れ替わるのかを電話で直接聞いてみるというのをやったんです。アメリカでは政権が交代すると、首相官邸のスタッフも総入れ替えになる。日本にはないシステムなので、そのあたりを東京のリスナーのみなさんにお伝えしたいと考えたんです。で、国際電話をかけてみるとホワイトハウス内の交換台から広報まではスムーズにつながるんですが、その先の広報担当の方が何を聞いても一切答えてくださらないんです。

.無言の対応だったということですか?

.いえ、何をうかがっても「答えられません」の一点張り。「あなたはどちらのスタッフなんですか」「答えられません」、「それでは今、どんな状況なのでしょう」「答えられません」といった具合。ライブのインタビューには答えられないとおっしゃる。なんというか、非常にルールが徹底されているという感じでしたね。
.ずいぶんきっぱりした対応ですね。

.まったく取りつくしまがなくて、番組のインタビューとしては成立しなかったんですが、一方で海外のラジオ局だろうがなんだろうが広報担当まではつないでくれることもわかった。プレゼンテーションとして、ここまで開かれたホワイトハウスであるということが興味深かったですね。

.番組では、そういったサプライズ取材をよくなさってましたね。

.反対のエピソードもありましたよ。アメリカで電卓とそろばんを組み合わせた「電卓そろばん」というものを作った人がいると聞いて、面白そうだからインタビューすることにした。このときは事前に相手先を調べておいて、当日指定の時間に電話をしたのですが、どうも様子がおかしい。名前を聞いても「うーん」、電卓そろばんの事をたずねても「うーむ」と、とにかく要領を得ないんです。そのうちに身の上話まではじめて、「いや、実は最近連れ合いに逃げられてね」とくるから、ちょっと待てよ、これは明らかにヘンだと。それで「大変おつらい時期でしょうから、また日を改めまして・・・」なんて電話を切った。で、あらためてもう一度かけなおしたら「やあ、待ってたよ」と別の人が。さあ、問題です。一体何が起こったのでしょうか。

.・・・電話番号が違っていたとか。

.大当たり! 私が単純に番号をかけ間違えてしまったんです。イヤ、まったく恐縮です(笑)。
.でも、最初に出られた方はカビラさんとずっとやりとりなさっていたんでしょう?

.その方はかなり強いアルコールの影響下にいらっしゃったようで、ろれつも回っていませんでしたし、明らかに酩酊なさってました。番組ではカビラの間違いでしたとお詫びしたのですが、その方の消息は未だにはっきりしておりません(笑)。まあ、ナマだといろんなことが起きますから。
.番組での臨機応変な対応といい、滑らかなトークといい、語ることはカビラさんの天職のように思えるのですが、普通のサラリーマンだった時代もあったとか。

.SONYレコードの前身であるCBS SONYという会社に勤めておりました。洋楽部門の海外渉外担当。要するによろず裏方です。アーティストの新譜が出ればプロモーションを企画して、評論家の先生にインタビューしていただいたり、写真撮影をセッティングしたり。あとはビジネスになりそうなレコードの原盤権を交渉するとか。英語と日本語と両方できるということでそういった仕事を6年あまり続けていましたが、ある日魅力を感じなくなってしまった。
.何がきっかけで?

.会社員として組織にいる以上、自分がどのくらいのポジションに行き着けるのかをイメージしますよね。自分が最大限パフォーマンスして、それを最大限評価してもらったとしても、それが自分の持っている自己実現の形とは違っているような気がしたんです。今思えば、非常に生意気な考えだったと思いますが。
.レコード会社の仕事もなかなか面白そうに思えますが。

.結局、僕の場合はいつも仲介業なんですよ。海外に著作権があるものを日本で売る、紹介するということで、僕はその2つの間の取り持ち役。つねに間にいる、つねに日本と海外の狭間にいて、英語と日本語を駆使しながら調整を図る。その“間”というポジションに疲れたんでしょうね。

.そこでいきなりラジオ局の門を叩いた・・・わけではないですよね、きっと。

.実はその頃から上司に依頼されて、ラジオ番組に出演はしていたんです。会社員もやりながら、社の仕事ということでバイリンガル番組を担当していました。なぜ僕が抜擢されたかというと、某局主催のイングリッシュDJコンテストというのにデモテープを送ったら優勝しちゃったというのがあって。慕っていた先輩に出てみないかと言われて、断りきれずに出したら1位になっちゃった。

.すごい、出していきなり優勝ですか。

.DJやりたいとか、全然思ってなかったからだと思います。ラジオの世界に絶対入りたいといったような気負いもなかったから、かえってコイツふてぶてしいゾみたいに面白がられたんじゃないでしょうか。1位の賞品は海外旅行だったんですけれど、日程が合わないから2位の人と交換してもらったりしてね。

.2位の賞品ははなんだったんですか。

.VHSのビデオデッキ。当時、ソニーにいながらVHSは貴重でしたから(笑)。そのあとも当時のFMヨコハマの編成担当の方をお連れして、海外のラジオ関連のコンベンションに同行するという仕事があったりと、ラジオと縁が切れなかったのは確かです。

.お話をうかがっていると、やはりカビラさんはなるべくしてDJになったという気がするのですが。

.会社を辞めるときに、そのあたりの流れを知っている方からJ-Waveでやらないかと誘われて、その話をいただいたときには不思議な因縁のようなものを感じましたね。

●Language Box●

政権:political power
政権交替:a change of government
首相官邸:the prime minister's official residence
広報:public information/public relations (略 PR)
要領を得ている:be to the point

優勝/勝利:victory


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カビラさん担当の朝の番組「TokiOne」のホームページ

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 Page2は「やればやるほど中身が濃くなるパーソナリティという職業」
 

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