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Page3は「オリンピックは強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い」
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Q.マラソンの才能を開花させ、スポーツの金字塔であるオリンピックで2度もメダルを獲得なさった有森さん。ご自身にとってのオリンピック体験をお聞かせください。
A.オリンピックに参加できてよかったと思ってます。本物はやっぱり違いますね。 あの大会は多くの人に観てほしいし、出てほしいというのはちょっと難しいですけど、
せめて感じてほしいと思います。あそこには世界中からトップレベルの選手たちが集まってくる。もちろん他の大会もそうなんですが、 4年に一度しかないスポーツの祭典に賭けてくる意気込みもハンパじゃない。
空気自体が全然違っていて、鳥肌が立ちます。
Q.選手それぞれが4年間ためてきたものを一気に吐き出す場所なんですね。
A.そこには明るい弾け方もあるし、重いものを背負っている人もいる。いろんなものが見えてくる大会なんです。競技を披露するというだけでなく、ひとりひとりの選手の生き方や、続けてきたものを表現できる場。だからオリンピックは強い人が勝つのではなく、勝った人が強いんです。
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Q.ほとんどの人が夢は夢のまま終わってしまう中で、有森さんはご自身の夢をオリンピックという晴れ舞台で実現させました。本当にすごいと思います。そこに至るまでには、プレッシャーやスランプ、故障など、乗り越える壁もたくさんあったと思うのですが。
A.まあ、そもそもあまりネガティブには考えない性格なんですが。私、ここぞというときに限って故障してることが多いんです。大事なときにいつも何らかの痛みを抱えていて、そのたびに以前は「痛い、痛い」と言ってたんです。そうしたら監督が「痛いものは仕方がない、せっかくだからと思え」って言うんですよ。
Q.痛みをせっかくだからと思うんですか?
A.せっかく故障したんだから、それを活かして故障したときしかできないような練習をするとか、神様がせっかく休めといってるんだから、焦らずに落ち着いてその時期を過ごしてみるとか、とにかく何でもいいから頭に“せっかく”ってつけてみろといわれました。子供だましみたいなものなんですけど、これが使ってみるとけっこうラクになる。他にもイヤな人に会ったときとか、せっかく出会ったんだからムダにしないでおこうなんて、ネガティブな考えをポジティブな方向に変えることができるようになりました。転んでも、転んだ瞬間に何かをつかめばいい、そういう考え方ができるようになりました。この一言にはけっこう救われましたね。
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Q.性格はしつこい方ですか。
A.ハイ、かなり。まず、ほとんどのことをあきらめません。一度ダメでも何度でもできる方です。
Q.何回トライしてもダメで、気分的にガクッとなって尻すぼみとかは?
A.全然ないですね。自分がしたいことであれば、相手があきらめるまでやります。
Q.やっぱりマラソン向きの体質。
A.マラソンやっててすぐにあきらめてたら競技はやれないでしょうね。昔、高校の陸上部から入部拒否されたことがあったんです。すでに強い選手が揃っている部だったから、今さら素人はいらないと言われて。そこで、断られ続けて1カ月ぐらいは粘りました。
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Q.1カ月・・・。
A.結局、最後は先生の方が根負けして話を聞いてくれて、もうそんなんだったら入っていいからということになりましたけど(笑)。断られてもそのことが自分の中であまり重要じゃ
ないから、何か言われてやめるということもないですね。
Q.でも世の中には不可能ということもあると思うのですが。
A.あの手この手を考えるのが好きなんですよ。こうしたらどうだろうか、ああしたらイケるんじゃないかと。他の人に迷惑がかかるのであれば止めますけど、自分にふりかかるだけなら、自分がバテるまでやります。
Q.うーん、ちょっとマゾ入ってませんか。
A.・・・少し入ってるかもしれません(笑)。
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●Language Box●
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鳥肌:gooseflesh, goose pimples |
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故障:trouble, (a) failure, a breakdown 〜する break
down, be out of order |
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転ぶ:tumble [fall] down |
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迷惑:(a) trouble, a nuisance 〜をかける trouble [bother]
(a person with) |
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しつこい:(執拗な)persistent、(がんこな)stubborn |
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Page4は「選手村にたなびく国旗は感無量の光景」
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